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プロローグ
「彼と彼女と彼はとうとう18歳になったようだのう。少しずつ、確実に、今の世は変わり始めている。私が生きている間に、さらなる変化があることを期待しているよ。」
彼女は柔らかい笑みを浮かべ、展望台の上から街を、世界を見ている。
「くるとあず、ここへいらっしゃい。」
そういう彼女に近づくのは小柄な2人の少女。
「アダムの居場所は掴めた。だが、イヴとルシファーがまだだ。お前たち、探してくれるね?」
2人は静かに頷き、下へ降りて行った。
「どこで何をしているんだか……。頼んだよ、くるとあず。」