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アブソリュート・ディーライゼ  作者: 青空テツ
第二章 チート獲得編
8/50

007 百鮫と帝王

 今回の話、昨日投稿したつもりがなぜか投稿できてなくて、イチから打ち直すハメになったんです…(/_;)


 1話のゴブリンキングと前回のギルド支部長のレベルを修正しました。ゴブリンは上方修正で支部長は下方修正です。

 一応、受付で地図をもらっておき、ギルドを出る。≪エドマンド海峡≫には北門を出て約80㎞ほど移動すれば着くらしい。

 それと、受付嬢から聞いた話だが、ここ≪エドマンド≫は、人族の大陸である≪ヒュマス大陸≫の中で最も北の国である≪ノース国≫の最も北の都市らしい。つまり人族最北端の街だそうだ。そして≪エドマンド海峡≫の対岸には、魔族の大陸である≪イービル大陸≫が広がっているらしい。≪エドマンド≫は冒険初心者御用達の街なのに危険なのではないかと思ったが、どうやら≪エドマンド海峡≫を挟んだ両大陸は1000㎞以上離れているらしい。魔族は翼を持っている者もいるが、1000㎞もある海峡をわざわざ越えてくることはないらしい。



 北門を出て走り出そうと思ったが、80㎞は長い。今までの長距離のペースで行こうと思ったら一時間40分ほど走り続けなければならない。

 丁度いい機会だし、全力で走ってみるか。どのくらいの速さで走れるのかどうかも気になるし、どれぐらいで疲れるのかも検証しておく必要がある。


 うし、本気で走っていこう。全力で駆け出した。

 すると、周りに砂埃が舞いはじめ、小石が飛び散り始めた。前方に馬車が見えるが、普通に追い越してしまった。あと、なんかスライムっぽいモンスターを弾き飛ばしてる気がする。







 ………20分ぐらいか、目の前には大きな海が広がっており、水平線が見える。≪完全解析≫してみたから、間違いない。ここが≪エドマンド海峡≫だ。

 おれは今切り立った崖みたいな場所にいるが、そこから海面を眺めていると、いくつものヒレが見えた。100は超えるであろうヒレの下には、大きな影が見える。

 崖から1㎞ほど離れたところで、いくつもの魚影は一斉に跳ね上がった。

 

 現れた100ほどの魚影は大きな牙と鋭い眼が特徴的で、体長10mほどのサメだった。




≪ハンドレットシャーク Lv45 ランクB≫

 100頭ほどの群れで行動する魚類の魔物。鋭い眼は優れた視力をもち、1㎞ほど離れた場所にる生物の顔まで視認できるほど。また周囲の気配に敏感であり、自分達以外の生物を見つけたら攻撃する習性がある。特徴である大きな牙は岩をも砕き、水属性魔法である【ウォーターガン】を好んで使用する。また、肉は美味であり、状態が良ければ高値で取引される。



 すると100ほどの群れから一斉に【ウォーターガン】と思われる棒線の水が発射され、一直線におれに向かってきた。どうやらすでにおれの存在に気づいていたらしい。



「…鮫、海に生息している、か。やっぱり感電とか考えると雷属性魔法が一番効くのかな。試してみるかッっと。」


 100を超える【ウォーターガン】を全て避けて、【宵時雨】を構える。刀の切っ先を天に向け、頭に浮かんできた文字を詠唱する。


「雷属性剣・雷鳴啼堕」


 すると天から巨大な雷がハンドレットシャークの群れの中央に堕ち、激しい閃光を発生させた。海面が輝いていることから一定の範囲内で感電現象が起こった事が分かった。





 ……そして、黒く焦げた鮫のような塊が100個ほど腹を空に向けて浮かんでいるのが見えた。そして、一斉に姿をガラス片へと変えて砕け散った。


「…まじかよ。全属性剣はんぱねえな。」


 色々規格外な事が起こったけど、結果的に狩れたんだからいいか。ギルドカードの最新魔物討伐履歴を見ると、


ハンドレットシャーク×106


  …という数字が見えた。もう何か驚かなくなってきた。

 おれがどうやってドロップアイテムを回収するか悩んでいると、突然海が渦巻き始めた。渦の勢いはどんどん増し、大量の水飛沫が上がりがまき散らされた。その水飛沫のあまりの多さにおれは思わず目を閉じた。





 しばらくして水飛沫がやみ目を開けると、異様な光景が目の前に広がっていた。まず、100を超えていた死体からドロップされて浮いていたアイテムが無い。海面が異様に静かなのだ。

 そして、先ほどまで≪ハンドレットシャーク≫の死体が浮かんでいた場所の真上に、




 全長200mはあろうかという巨大な蒼い龍が浮かんでいた。



≪リヴァイアサン Lv225 ランクSSS≫

 ≪エドマンド海峡≫の帝王。通常海抜50000m以下の深海に生息しているが、外界から強い刺激を受けた場合、原因を探るために浮上してくる。目撃例が非常に少ないため情報も少ない。非常に好戦的であり、水属性魔法や氷属性魔法を好んで使用するという説が最有力である。体内にレア度9の≪飛翔石≫を宿しており、飛ぶことが可能だという事は確認されている。






 


 …おいおい、ランクSSSの魔物かよ。魔物のランクと冒険者ランクは高位になるほど差が大きくなるらしい。つまり、ランクSSSの魔物とランクSSSの冒険者だと、魔物の方が遥かに強いらしい。

 まあ、驚愕とかいろいろあるけど、とりあえずこの龍に言いたい事がある。


「おれのアイテムを横取りしやがって!許さん!代わりにお前を持って帰ってやる!」


 …おれのアイテムを奪った罪は重い!

 読んでいただきありがとうございます<m(__)m>

 評価・感想等いただけたら幸いです(^J^)

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