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アブソリュート・ディーライゼ  作者: 青空テツ
第二章 チート獲得編
6/50

005 初依頼達成

 誤字脱字等ありましたら、お知らせください<m(__)m>

 また45分ほどかけて街に戻ってきた。早速、鉄鉱石の運び場所である≪イオニム鍛冶専門店≫へ向かう。

 西門で門番にギルドカードを見せてから街へ入り、地図に従って通りを進んでいく。10分ほど歩いていたら≪イオニム鍛冶専門店≫という看板が見えた。ギルドと同じぐらいの大きさの二階建ての建物だ。早速鉄鉱石を渡しに行こう。

 のれんをくぐると、30ぐらいの若い男が奥から出てきた。


「すいません、鉄鉱石運搬依頼で鉄鉱石を運んできたんですけど。」


「おお、鉄鉱石を運んできてくれたのか。それで、量はどれぐらいだ?」


「約10tです。」


「…は?じ、10t……?」


 なにやら有り得ない事を聞いたような様子で目をぱちくりさせている。論より証拠、実際に鉄鉱石をこの場に出した方が話は早いな。


「それでは、ここに置かせていただいていいですか?」


「ちょ、ちょっと待った。鉄鉱石を置いてもらうのは地下室だ。ついてきてくれ。」


 といったので頷いて彼についていく。そういえば名前知らなかったな。まあこの依頼だけの関係だし構わないか。

 30段ほどの階段を降りて、地下室へ入った。ここもひんやりとしていて≪イオニム鉱山≫の洞窟と同じような感じがした。


「それじゃ、ここに鉄鉱石を置いてくれ。……しかし、ホントに10tも運んできたのか?」


「まあ、見ててください。」


 そしておれはアイテムボックスの『鉄鉱石 10678㎏」』という枠にタッチし、外にスライドさせるようにして出した。

 …が、ここで一つ問題が発生した。


「すいません、この部屋では入りきらないっぽいです。」


「…驚いた。まさかホントに10tもあるとは。もう一つ部屋があるから残りはそっちにおいてくれ。」


 そう言うとすぐ横にあったドアを開けて新しい部屋を開放した。一部屋ともう一部屋の半分。それでやっと全ての鉄鉱石を出し終わった。


「な、なあアンタ何者だ…?この量全部が入るアイテムボックスとか見たことも聞いたこともないぞ。」


「いえ、常人よりかなり魔力が少ないだけです。」


「そ、そうか。そいや名乗りが遅れたな。おれの名前はカイト。アンタこれから有名になりそうだからウチの店をひいきに頼むぜ!」


「は、はい。ですが特に武器には困ってないので。」


「む、そうか。そりゃ残念だ。」


 残念そうな顔を露骨に表して隠そうともしなかった。素直というかなんというか…、苦笑いしかおれはできなかった。


「それでは、依頼は達成したのでギルドに戻ります。」


「おう、サンキューな。…ん?この量の鉄鉱石…。報酬やばくね…。」


 なんだか報酬についてブツブツ言ってたが気にせずに店から出てきた。

 そこからまた10分ほど歩いてギルドに着いた。中に入り、ルヴィさんのところに行く。


「すいません、依頼が終わったので達成報告に来ました。」


「…え?途中破棄じゃなくてですか?だってまだ依頼を受けてから二時間半もたってないですよ?」


 あ、そういえばおれはかなり異常な速度で異常な量の鉄鉱石を運んだんだった。


「い、いえ。ステータスがAGI寄りなんですよ。そ、それよりこれがギルドカードです。」


 ソラミネ ハヤト

 17

 ランク F


 依頼≪鉄鉱石の運搬≫ 運搬量…10678㎏。



「…は?じゅ、10678㎏…?」


 なんかルヴィさんが丁寧語も忘れて呆然としちゃってるよ。ま、あんまり他のギルド員にも迷惑かけちゃまずいし、早いとこ終わらせないと。


「あー、早く報酬受け取りたいんだけど…。」


「あ、も、もうしわけありません。それでは端数は切り上げとなるので、10680000zの報酬となります…。」


「………」


 …えらい額だぞおい。あの鍛冶専門店つぶしちゃったかもしれん。てゆーか1000万zをEランクの依頼で受け取れるって…。

 ギルドカードに記載された残高を見ておれは目をそらした。


「そ、それでは。僕はこのへんで。」


 なんとも言えない微妙な空気だったので早々に立ち去ることにした。

 しかし、カウンター奥の扉が勢いよく開いて凛とした表情の美人がでてきて、おれにこんな事を言った。


「ソラミネ ハヤトだな。支部長がお呼びだ。着いてきてくれ。」


 ……あちゃー、フラグ回収…。

 読んでいただきありがとうございます。

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