002 最初の戦闘
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「………ッ」
相手の槍の一撃をかわして、脳を最大限はたらかせる。確かこの世界の生物はLv1で平均500のステータスだったはずだ。あいつのLvは100…。上昇幅がどれぐらいのかは知らないが、相当ヤバイ相手だろう。
けれど、余裕をもって回避できている。よけながらスキルを確認してみるか。
≪秘剣≫
剣の攻撃力が大きく上昇し、素早さにも補正がつく。隠された技を扱うことができるようになる。
≪全属性剣≫
火・水・氷・闇・光・土・雷に限らず、空の属性を纏った剣まで使えるようになり、遠距離攻撃や中距離攻撃も可能である。ユニークスキルであり、唯一絶対のスキルのため他の使用者はいない。
≪絶剣≫
剣の道を極めた者にのみ与えられるスキル。大幅な攻撃力補正がかかり、鋭さや正確さなど、ステータスには現れない感覚も上昇する。また、全てのステータスに補正がかかる。
「……全属性剣パネェ。うまく扱えば魔法の代わりにできるってことかよ。しかし、ほんと剣特化だなおれ。」
すると攻撃をかわされ続けて業を煮やしたらしいゴブリンキングが雄叫びをあげた。何だろうと神経を張り巡らせていると、周囲に無数の気配を感じるようになった。
「…手下を呼んだのか。しかしこの数…、200はいるな。」
≪ゴブリンジェネラル Lv56 ランクA≫
ゴブリンの部隊を統率するリーダー。ゴブリンキングに次ぐ強さと獰猛さをもっている。
≪ゴブリンアーチャー Lv48 ランクB≫
弓を武器に扱うゴブリン。同じ種族で集まった部隊を好んでいる。
≪ゴブリンソルジャー Lv45 ランクB≫
一般的なゴブリン。剣や槍を武器に襲い掛かってくる。
「…………」
息を吐き、鞘から【宵時雨】をぬいて脱力した姿勢で構え、剣の切っ先を地面に突き刺す。
「火属性剣・紅蓮陣」
スキルを習得しているからなのか、自然とスキル名が口からでてきた。
刺さった剣を中心にして、まるで魔法陣をえがくかのように炎が広がっていく。 周囲にゴブリン共の悲鳴があふれる中、おれは剣を構えなおして一際大きな体躯をもつゴブリンキングに突進し、袈裟切りにした。
するとゴブリンキングは3mはあるであろう巨体を無数のガラス片に変え、四散した。それと同時に周囲にいた無数のゴブリン達も四散した。それはもう、跡形もなく。
「…え、おわり?」
長い静寂のあと、おれはそう呟いていた。
「…これは思ったよりチートだぞ。」
レベルアップが気になって、ステータスウインドウを見てみた。それと今度は、装備、と同時に頭の中で思い浮かべてみる。
ソラミネ ハヤト 17 Lv95
HP 測定不能
MP 2
STR 測定不能
VIT 測定不能
AGI 測定不能
≪スキル≫
異世界言語完全習得、完全解析、秘剣、全属性剣、絶剣
≪称号≫
剣を極めし者、鏖殺公
≪装備≫
黒刀・宵時雨、旅人のズボン、旅人の服、腕時計、旅人の靴
「…測定不能て、一気にあがりすぎると数値が不明化するのか…?」
もう、色々規格外すぎるだろ。もはや他人事にみえてきたよ。
しかし、そこらじゅうに剣やらぼろ布やら落ちてるんだけど、どうやらこの世界で命を落としたらガラス片になって四散するらしいな。魔物だったらアイテムをドロップするのか。いよいよゲームみたいだなおい。
「でもまぁ、生きていくしかねぇよなぁ。」
ってことで、街を目指すか。さすがに深部なだけあって街まで遠い…。本気で走っていこうかな。
そしておれは全力で駆け出した。
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