表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アブソリュート・ディーライゼ  作者: 青空テツ
第一章 真のプロローグ
1/50

000 真のプロローグ

 本気でこれから書いていく所存であります(^_^;)

 応援のほどよろしくお願いします。

 「ここはどこだ…?」

  

 真っ暗な場所、何も聞こえない静寂、目をこらしても見えるのは闇だけ。そんな場所におれは横たわっていた。

 とりあえず起き上がり一度のびをすると、どこからか声が聞こえていた。


 「こんにちはハヤト君。目が覚めたみたいだね。」


 男だか女だか分からない無機質な声が脳に直接響くような声で話しかけてきた。


 「…まずここはどこだ。オマエは誰だ。何故おれはここにいる。人を勝手に拉致したんだから答えないなんてことはないよな?」


 「中々手厳しいね。まあ、全て答えるから聞いてくれ。まず君は自分の事をどれぐらい把握してる?」


 「名前は空峰迅人。歳は17。確かおれは刀をもって敵にとつげき…」


 ここに来るまえの状況を思い出していると、刀を一本たずさえた少年が一人で万を超えるであろう大軍に突撃していく姿が脳裏に浮かんできた。そうだ、確かおれは戦争に参加していたんだ。


 「おれはこんなことをしている場合じゃない、戦場に戻らないといけないんだ!」


 「ちょっと待った、ぼくの話を聞きなよ。状況は思い出せたみたいだけど、ここにいる理由を君は理解しているかい?」


 「理由だと…?オマエまさか、敵軍の兵か!?」


 「違う違う。端的に説明するけど、まず、君は死んだんだよ。戦死さ。」


 すると、超速度連発機関銃に体を蜂の巣にされる自分の姿が浮かんできた。どうやらおれは戦場で散ったらしい。

 自分でも驚くほど冷静にそのことを受け止めることができた。ならここは死後の世界か?


 「おれが戦死したってのは分かった。けど、なら何故おれはこんなとこにいるんだ…?」


 「……もうちょっと死んだ事に対して驚いてほしいんだけどまあいいか。ここは僕の空間さ。生きていたころの君に興味をひかれてね、普通死んだ人の魂は何にも干渉されずに消えていくんだけど、今回は特別にぼくが魂に声をかけたのさ。」


 「興味…?特におれにこれといった特徴はないだろ。それにオマエ何者だ?死んだ魂に干渉できるとかって、神かなんかかよ?」


 「いやいや、成人もしてない青年が刀だけもって戦車や銃を備えたアメリカ軍に突進していくんだもの。しかもその刀で銃弾を斬って鋼鉄も斬るんだからね。有り得ないぐらいの技と度胸だよ。それでもさすがに大国の軍の数には勝てなかったみたいだけど。いや、充分地球人として規格外すぎる人材だったけどね君は。≪影剣≫の通り名で知られる未成年の日本軍エース。単独で小国の城を落とせるぐらいの剣の達人、っていうか化け物だよ?RPGでもない平凡な世界で君の力は。」


 ふむ、確かに戦場で銃撃戦が繰り広げられる中、刀で突進するおれは浮いてたな。


 「それから僕は神、というより世界の意志さ。すべてを司る者だよ。」


 「それでその世界の意志様が戦死した日本軍エースに何の用だ?まさか転生させてくれるってのか?」


 「うん、その通りだよ。君の力を力が全てを物語る異世界で見てみたいと思ってね。」


 「…おいおい、冗談で言っただけだったんだが。世界の意志様がただ単に自分の娯楽で死んだ魂に干渉していいのかよ?」


 「ぼくにも娯楽ぐらいあっていいと思うんだ。」


 「おれは娯楽扱いかよ、鑑賞でもして楽しむのか?」


 「その通りさ。まあ君が嫌っていうなら強制はしないけどね。」


 「…力が全てを物語る世界って言ったな。それは日本でいうRPGのような世界か?」


 「そんな感じだね。そんな世界で君に生きてみてほしいわけだけど、いかがかな?」


 「もちろん、そんなおもしろい世界なら喜んで行かせてもらう。今すぐにでも連れて行ってくれ。」


 おれは地球での現状に退屈していた。おれの力は誰からもうとまれ、自国には戦争の先駆けとして単騎で敵軍と戦わされ、どうにか自分を処理しようとしていた世界。家族や友人からも軽蔑されていた世界。そんな世界から思う存分自分のやりたいことができる世界に行けるのだ。


 「それなら話が早い。まず君を街付近の森に送るから、そこから街に向かってくれ。そこで冒険者ギルドというところに行って冒険者登録をして依頼をこなしていけばふつうに生きて行ける。そこから先は向こうの異世界で自分で色々やっていってくれ。」


 「…ほんとにゲームみたいな世界だなそこは。まあいい。早速送ってくれ。」


 「OK。それからこの刀を餞別に持っていってくれ。固有名【宵時雨】という刀さ。破壊不能属性がついていて君がこれから行く世界では最高レア度にあたる代物さ。」


 「なんかよく分からんが、ありがたく受け取っておく。ってゆーかアンタなんでもありだな」


 「世界の意志だからね。それじゃ送るよ?ぼくを楽しませてくれ。」


 「あんたのご期待に添えるかどうかは分かんねえけどな。」


 「頑張ってくれよ。それじゃ、また会うことがあるかもね。」


 おれの周囲を淡い光が包み、目を閉じた。


 



 そして、目を開けると暗い夜の森にたっていた。

 今回は最初のおおまかななものだけですが、次から本編に入っていきます!

 どうか皆様よろしくです

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ