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トリニティ△ファミリィ  作者: XIA YUN


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「ナナの想い」

第8話「ナナの想い」


-----


## プロローグ


救出作戦が成功し、平穏な日々が戻ってきた。


ノエルは、ナナを街デートに誘った。


二人きりで、ゆっくりと過ごす時間。


そこで、ナナは――


自分の想いを、全て語ることになる。


-----


## 第一章 デートの始まり


朝、聖堂の前。


ナナは、少し緊張した面持ちで待っていた。


今日は、ノエルと二人きりで街に行く日だ。


「ナナ、お待たせ」


ノエルが現れた。


「あ…ノエルさん」


ナナは、顔を赤らめた。


彼女は今日、いつもとは違う装いをしていた。


薄い青色のワンピース――


ふんわりとしたシルエットだが、身体のラインが自然に浮かび上がっている。


小柄な身体に似合う可愛らしいデザインでありながら、ウエストのくびれが優しく強調され、豊かな胸の膨らみが控えめながらもしっかりと存在を主張していた。


膝丈のスカートからは、すらりとした脚が覗いている。


髪は、いつものストレートではなく、今日は少しだけ巻いていた。


透き通るような青い髪が、ふわりと肩で揺れる。


軽く編み込んだサイドの髪が、可愛らしくまとめられていた。


そして――


薄く施された化粧。


翡翠色の瞳を引き立てるアイシャドウ。


ほんのりと色づいた頬。


艶やかに輝く、薄桃色のリップ。


普段はほとんど化粧をしないナナが、今日は一生懸命にメイクをしてきたことが分かる。


少し不慣れな感じが、かえって初々しく、可愛らしかった。


「ナナ…すごく可愛いね」


「え…!あ、ありがとうございます…!」


ナナの顔が、真っ赤になった。


「じゃあ、行こうか」


「はい!」


二人は、手を繋いで街へと向かった。


-----


## 第二章 街デート


帝国の街は、朝から賑わっていた。


ノエルとナナは、並んで歩く。


「わあ…朝の街って、こんなに明るいんですね」


ナナは、目を輝かせた。


普段は訓練や任務で忙しく、こうしてゆっくり街を歩くことは少なかった。


「パン屋さん…いい匂いがします」


「寄ってみようか」


二人は、パン屋に入った。


ナナは、様々なパンを見て回る。


「これ…美味しそうですね」


ナナが手に取ったのは、家族用の大きなパンだった。


「いつか…家族みんなで食べたいです」


「家族…」


「あ…」


ナナは、恥ずかしそうに俯いた。


「ごめんなさい…変なこと言って…」


「いや、嬉しいよ」


ノエルは、優しく微笑んだ。


「僕も、そんな未来を想像してる」


「ノエルさん…」


ナナの目が、潤んだ。


二人は、パンを買って外に出た。


そして、次は雑貨屋へ。


ナナは、食器コーナーで立ち止まった。


「これ…家族用のセットですね」


そこには、大人用と子供用の食器が並んでいた。


「可愛い…」


ナナは、小さな子供用の食器を手に取った。


「いつか…使う日が来るかな…」


「きっと来るよ」


ノエルが、ナナの肩に手を置いた。


「ナナが望むなら、絶対に」


「…はい」


ナナは、幸せそうに微笑んだ。


その後、二人は様々な店を見て回った。


花屋、本屋、洋服屋――


そして、子供服の店の前で、ナナは長く立ち止まった。


「…可愛い」


ショーウインドウには、小さな子供服が飾られている。


「こんな服…着せてあげたいです」


ナナの声は、とても優しかった。


「男の子にも、女の子にも…」


「…ナナは、子どもが好きなんだね」


「はい」


ナナは、頷いた。


「昔、孤児院にいた時…小さい子の面倒を見てました」


「そうだったんだ」


「だから…いつか、自分の子どもが欲しいって…ずっと思ってました」


ナナは、ノエルを見た。


「いつか、ノエルさんの…赤ちゃんが」


彼女の頬が、真っ赤に染まった。


-----


## 第三章 カフェでの語らい


二人は、静かなカフェに入った。


窓際の席に座る。


外の景色が、美しい。


「ナナ、何か飲む?」


「あ、じゃあ…紅茶を」


ノエルが注文し、二人は向かい合って座った。


しばらく、静かな時間が流れた。


「ねえ、ノエルさん」


ナナが、口を開いた。


「はい」


「私…聞いてほしいことがあります」


「何でも聞くよ」


ナナは、少し深呼吸をした。


そして――


「私、ノエルさんの赤ちゃん…欲しいです」


彼女の顔が、真っ赤になった。


「…」


ノエルは、優しく微笑んだ。


「何人くらい?」


「え…?」


「赤ちゃん、何人くらい欲しい?」


ノエルの質問に、ナナは少し考えた。


「3人…いえ、4人でも…!」


ナナは、恥ずかしそうに言った。


「賑やかな家族がいいです。男の子も、女の子も…」


「そうだね」


「それで…その…」


ナナは、さらに顔を赤くした。


「私、良い奥さんになりたいです」


「…」


「料理も、洗濯も、掃除も…全部頑張ります」


ナナの目は、真剣だった。


「ノエルさんを支えて、子供たちを育てて…」


「温かい家庭を作りたいです」


「ナナ…」


「それに…その…」


ナナは、さらに声を小さくした。


「夜は…」


「…?」


「夜は…その…」


ナナは、耳まで真っ赤になった。


「し、したことは…まだないですけど…」


彼女は、恥ずかしそうに俯いた。


「で、でも…頑張ります…」


「頑張る…?」


「は、はい…その…」


ナナは、震える声で続けた。


「ノエルさんを…気持ち..よく..る…奥さ...にな...いです…ゴニョゴニョ...」


「…」


「お、教えてもらいながら…色々と…覚えます…」


ナナは、もう顔が真っ赤で、涙目になっていた。


「だ、だから…その…私を…選んでください…」


ノエルは、ナナの手を取った。


「ナナ」


「は、はい…」


「ありがとう。そんな風に想ってくれて」


ノエルは、優しく微笑んだ。


「僕も、ナナと家族になりたい」


「…!」


ナナの目から、涙が溢れた。


「本当…ですか…?」


「ああ、本当だ」


ノエルは、ナナの手を強く握った。


「ナナは、僕にとって…大切な人だから」


「ノエルさん…」


ナナは、ノエルの手を両手で握りしめた。


「私…幸せです…」


二人は、しばらく手を繋いだまま、見つめ合っていた。


-----


## 第四章 目撃者たち


その頃――


カフェの外では、二人の人物が立ち止まっていた。


ソフィア・ホワイトロータス(ナンバー12、19歳)。


エレナ・ホーリーグレイス(ナンバー3、27歳)。


二人は、偶然カフェの前を通りかかった。


「あ…あれは…」


ソフィアが、窓の中を見て固まった。


「ノエル様…とナナ先輩…」


「…」


エレナも、二人の姿を見た。


窓際に座る、ノエルとナナ。


手を繋ぎ、幸せそうに微笑み合っている。


「…そう、ですわね」


エレナは、静かに言った。


「ノエル様は…ナナを選んだのですわね」


「エレナさん…」


ソフィアの目から、涙が溢れた。


「わ、私…ノエル様のこと…」


「わかっていますわ」


エレナは、優しくソフィアの肩を抱いた。


「あなたも、ノエル様のことが好きだったのでしょう?」


「…はい」


ソフィアは、泣きながら頷いた。


「でも…もう…」


「ええ」


エレナも、少し寂しそうに微笑んだ。


「わたくしも…少しだけ、期待していましたわ」


二人は、しばらくカフェの窓を見つめていた。


ノエルとナナの幸せそうな姿。


「…行きましょう、ソフィア」


「でも…」


「これ以上見ていたら…辛くなってしまいますわ」


エレナは、ソフィアの手を引いた。


「ノエル様の幸せを…遠くから見守りましょう」


「…はい」


ソフィアは、涙を拭いて頷いた。


二人は、カフェから離れて行った。


-----


## 第五章 帰り道


夕方。


ノエルとナナは、カフェを出た。


「楽しかったです、ノエルさん」


ナナは、幸せそうに微笑んでいた。


「僕も楽しかったよ」


二人は、手を繋いで歩く。


夕日が、二人を照らしている。


「あの、ノエルさん」


「ん?」


「また…デートしてください」


ナナは、恥ずかしそうに言った。


「もちろん」


ノエルは、ナナの手を握った。


「何度でも」


「…嬉しいです」


ナナは、ノエルの腕に寄り添った。


二人は、ゆっくりと聖堂へと帰って行った。


-----


## 第六章 夜の語らい


その夜。


ノエルの家。


ナナが訪れた。


「ノエルさん…?」


「ナナ?どうしたの?」


「あの…もう少しだけ、お話ししたくて…」


ナナは、家に入った。


二人は、ソファに座った。


「今日は…ありがとうございました」


「こちらこそ」


ノエルは、微笑んだ。


「ナナと一緒にいると、楽しい」


「私も…です」


ナナは、ノエルに寄り添った。


「ねえ、ノエルさん」


「ん?」


「さっき…カフェで言ったこと…」


ナナは、顔を赤らめた。


「夜のこと…本当です」


「…」


「私…まだ何も知らないですけど…」


ナナは、震える声で続けた。


「あなたを…喜ばせたいです」


「ナナ…」


「だから…その…」


ナナは、ノエルの目を見た。


「教えてください…私に…色々と…」


彼女の瞳は、真剣だった。


「あなたが気持ち良くなること…私、全部覚えます」


「…」



ナナは、もう顔が真っ赤だった。


「…頑張ります…」


「ナナ…」


ノエルは、ナナを優しく抱きしめた。


「ありがとう。でも、焦らなくていいよ」


「え…?」


「ナナとは、ちゃんと結婚してから」


ノエルは、ナナの頭を撫でた。


「だから、今は…こうしているだけで幸せだよ」


「ノエルさん…」


ナナの目から、涙が溢れた。


「優しいです…」


「ナナが大切だから」


二人は、しばらく抱き合っていた。


温かい時間が、流れていた。


-----


## 第七章 ソフィアの涙


その夜。


ソフィアは、自室で泣いていた。


「ノエル様…」


彼女は、枕に顔を埋めた。


「私…ずっと憧れてました…」


初めて会った時から、ノエルに惹かれていた。


優しくて、強くて、誰にでも平等に接する。


「でも…」


ソフィアは、涙を拭った。


「ノエル様は…ナナ先輩を選んだんですね」


彼女の心は、痛かった。


だが――


「…仕方ないです」


ソフィアは、立ち上がった。


「ナナ先輩は…素敵な方ですから」


彼女は、窓の外を見た。


月が、美しく輝いている。


「ノエル様…お幸せに…」


ソフィアは、そっと呟いた。


涙を流しながらも、彼女は微笑んでいた。


-----


## 第八章 エレナの決意


同じ頃。


エレナも、自室で考えていた。


「ノエル様…」


彼女は、窓の外を見つめていた。


「わたくしも…少しだけ、期待していましたわ」


エレナは、ノエルに好意を持っていた。


だが、それはナナほど強いものではなかった。


「でも…これで良かったのですわ」


エレナは、優しく微笑んだ。


「ノエル様とナナは…お似合いですもの」


彼女は、紅茶を飲んだ。


「わたくしは…お二人を見守りましょう」


エレナの心は、穏やかだった。


少しの寂しさはあったが――


それ以上に、ノエルの幸せを願う気持ちが強かった。


「お幸せに…ノエル様、ナナ」


エレナは、静かに祈った。


-----


## エピローグ


翌朝。


訓練場。


ナナは、いつも通り訓練をしていた。


「ナナ先輩」


ソフィアが近づいてきた。


「ソフィア…」


「あの…おめでとうございます」


ソフィアは、少し寂しそうに微笑んだ。


「え…?」


「ノエル様と…お幸せに」


「…!」


ナナは、驚いた。


「見て…しまったんです。昨日のカフェで」


「そう…だったんですね」


ナナは、申し訳なさそうに俯いた。


「ごめんなさい、ソフィア…」


「謝らないでください」


ソフィアは、首を横に振った。


「ナナ先輩は…ノエル様を幸せにできる方です」


「ソフィア…」


「だから…頑張ってください」


ソフィアは、涙を堪えながら微笑んだ。


「わ、私も…応援してますから…」


「…ありがとう、ソフィア」


ナナは、ソフィアを抱きしめた。


「あなたは、優しい子ですね」


二人は、しばらく抱き合っていた。


-----


その様子を、エレナが遠くから見ていた。


「…良かったですわ」


彼女は、優しく微笑んだ。


「これで…みんな前に進めますわね」


エレナは、訓練場を後にした。


新しい一歩を、踏み出すために。


-----


**第8話「ナナの想い」 完**


**次回、第9話「アリシアの想い」 お楽しみに!**


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## 登場人物(第8話)


- **ノエル・フロストベール**: ナナを街デートに誘う。理想の家族像を聞く。

- **ナナ**: デートで理想の家族を語る。「ノエルさんの赤ちゃんが欲しい」「夜も頑張る」と恥ずかしがりながら告白。

- **ソフィア・ホワイトロータス**: カフェで二人を目撃。失恋を受け入れ、応援を決意。

- **エレナ・ホーリーグレイス**: ソフィアと共に目撃。穏やかに二人を見守ることを決める。


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## 次回予告


今度は、アリシアとのデート。


王女が語る、理想の家族とは――


そして、夜のことも…


第9話「アリシアの想い」、お楽しみに!

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