prologue4 転生準備
『わかった。希望にそえよう。
では次に――能力はどうする?』
能力、ってあるんだ。
「魔法って種類があるんですか?
あと、その能力って?」
『魔法は十二種類。無、火、水、風、土、雷、氷、木、毒、光、闇、空間――これが“基本”じゃ。』
「基本…ってことは、他にも?」
『うむ。器用な者は“複合魔法”と呼ばれるものを扱う。
二種以上を組み合わせて、より強力な魔法を生み出すのじゃ。
たとえば――風と土で“砂塵魔法”、水と土で“泥魔法”。
風と火で“灼熱魔法”、水と火で“霧魔法”や“気蒸魔法”などがある。
ただし、威力が増す分、扱いも難しくなる。
それと“複合魔法”は努力で覚えるというより、使い手の力量によって自然と身につくものじゃな。』
なるほど。聞けば聞くほど、心が躍る。
「では――基本魔法の十二種類、すべてをお願いします。」
『ほう? よいのか?
器用貧乏になりやすいぞ?
複数属性を持つ“バランス型”より、
一属性に特化した“特化型”のほうが高く評価されるがのぅ。』
「構いません。それでお願いします。」
『そうか。ならばよい。
……他に希望はあるかの?』
まだもらえるのか。これはチャンスだ。
「そうですね……その世界には“魔獣”とか、いますか?」
『おるぞい。』
「その魔獣を従えるような魔法はありますか?」
頭の中で、あの人気作品の“アレ”を想像しながら尋ねた。
『ふむ。“従魔術”のことじゃな?
あるぞい。……それと似たものに“召喚術”もある。』
「違いは、なんですか?」
『どちらも似ておるが、決定的に違う点がある。
まず“召喚術”は、魔獣を無理やり従わせる術じゃ。
契約した魔獣を呼び出せるが、信頼関係はない。
無理をすれば暴走する危険も高い。
対して“従魔術”は、魔獣との信頼を築く術じゃ。
契約した魔獣が主を認めれば、その力を本来以上に発揮することもある。』
神様の説明を聞き、俺はすぐに答えを出した。
「なら――従魔術をお願いします。」
『わかった。……まだ少し枠があるが、どうする?』
「まだもらえるんですか!? もちろん、お願いします!」
こうして――俺は神様と共に、転生に向けた“能力”を一つずつ決めていくのだった。
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