prologue3 神との語らい
オレは神様からよくわからないことを言われ、理解するのを放棄した。
「地球ではないとか、魂だけで界渡りとか言われましても……」
言ってることが全然わからない。
しかも、それをウッキウキで話してくる神様のテンションが理解できない。
まあ、“珍しい現象”とか言ってたし、そのせいなんだろう。
無理やり自分を納得させて、オレは思考を切り替える。
――最近流行ってるアレなのかな?
異世界モノの“アレ”。死んだ人間が第二の人生を謳歌するやつ。召喚とか転生とかあったよな。
『そう、それじゃ』
神様がオレの心の中の疑問に答えた。どうやら正解らしい。
『せっかくじゃし、わしの世界に行ってもらうかのぅ。地球に戻る手段もないしな』
「ほう?」
オレは神様の言葉に反応し、思わず目をキラキラさせてしまう。
『な、何故そんなに目を輝かせておるのじゃ!? …まぁよい。希望は何かあるかのぅ?』
「うーん、質問なんですが……その世界って、魔法は使えますか?」
『使えるぞい』
なるほど。魔法、使えるのか。
あ、そうだ。これは聞いておかないと。
「どういう形で行くことになりますか? 転移ですか? それとも……転生ですかね?」
『ふむ、特別に選ばせてやろう』
「……はい?」
選ばせて、って……なにを?
『転移の場合――容姿はわしが用意した人間の肉体に入ってもらうことになる。
子供の姿で、年齢は八歳ほど。人気のない森に送る。
そのくらいの子供なら怪しまれんじゃろう。
街からは近すぎず遠すぎずの場所じゃ。森は比較的安全じゃが、危険がないわけでもない。
転生の場合――どこかの貴族、あるいは平民の子供として生まれるじゃろう。
今空いておるのは……王族、皇族、公爵の三男、男爵の次男、あとは平民の子供じゃな。
貴族が親の平民も珍しくない。君のように礼儀がある平民がいてもおかしくはない』
オレは混乱しながらも、なんとか答えを出した。
「そうですねぇ……それじゃ、平民の子供としてお願いします」
王族とか皇族とか、公爵とか――絶対イヤだ。窮屈そうだし。
もう…縛られて生きるのはごめんだ。
オレはそう神様に返答したのだった。
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