chapter15 魔法の練習、再開
翌日
昨日は――あの後、本当に大変だった。
オレが魔法を使えるようになったと知って、両親は大興奮。
夕食の席では、終始その話題で盛り上がっていた。
話を聞くうちに、やはり――この世界の人たちと、オレの“魔法に対する認識”は違うのだと分かった。
オレにとって魔法とは、“想像を具現化する”ものだ。
魔力というエネルギーを使い、願いを形にし、現実へと変換する行為。
そんな感覚に近い。
しかし、この世界では違う。
ここでは“魔法とは神様から与えられたもの”と考えられているらしい。
その結果――オレは「神様に愛されている」と言われた。
いや、神様には会ったことがある。
高級そうな服を着て、立派な杖を持った、じいさんだった。
顔はなぜか思い出せないけど。
そんなことを考えながら身支度を整え、朝食を済ませ、今日も元気に外へ出る。
フィアナ姉さんは家の手伝いがあるらしく、後から合流するとのこと。
オレは昨日と同じ裏庭へ向かい、ウォータードールの魔法を発動させた。
オレと同じ身長の水人形が、目の前に形作られる。
土魔法で椅子を作って腰掛け、意識を水人形へ投影する。
――まだ実験段階だ。
せっかく作ったのだから、何ができて、何ができないのか。
きちんと確かめておく必要がある。
水人形の端の部分を操作し、動かそうと意識を向ける。
昨日も感じたが、制御がとにかく難しい。
暴れ狂う魔力と水を必死に抑え込み、腕を動かすイメージに集中する。
「なんか……あれだな。
学校の授業の“流れるプール”を思い出すな」
思わず、そんな独り言が漏れた。
水の流れに逆らって進んでいるような感覚だ。
そうしていると、フィアナ姉さんが裏庭にやって来た。
「今日も魔法のこと、教えてね」
フィアナ姉さんは、そう可愛らしく言った。
■ ■ ■
オレは、昨日と同じことをするようフィアナ姉さんに伝える。
おさらいとして、ウォータードールを使い、体内を巡る“魔力の動き”を改めて説明した。
フィアナ姉さんは大きく頷き、そっと目を閉じる。
オレはその間も、水人形の操作を続けるのだった。
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