表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生してスローライフ  作者: 火川蓮
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/26

chapter14 フィアナの報告

「フィアナ姉さん、そろそろ帰ろうよ」


空が赤く染まっていく中、オレは声をかける。


「んー、あともう少し」


フィアナ姉さんは目をつぶり、体内の魔力を操作しようと頑張っている。


「魔力操作の練習なら、どこでもできるよ?」


オレがそう言うと、


「え? そうなの!?」


フィアナ姉さんは驚いたように聞いてくる。

魔法を放つ練習なら――家ではできないけど、“魔力を操作”するだけだからね。


筋トレみたいなもんだし。

オレはフィアナ姉さんの手を引き、家へと帰ったのだった。


■ ■ ■


家に着くと、母上が夕飯の準備をしていた。


「ただいまー」


オレは日本にいたときの名残で反射的にその言葉を口にした。


「あら、遅かったわね。

いつものように、外で遊んできたの?」


母上が声をかけてきた。


「そうなの!!

フィルがね、魔法を教えてくれてね」


その言葉に視線が集まる。


「フィル――もう魔法が使えるのか!?」


「フィアナたちは、5歳になったときに、教会に行って教えてもらったのにね」


父上と母上が驚いたように言ってきた。


(まぁ、オレが“普通”ではないのは理解してるが…)


オレがそう思っていると、


「どの魔法が使えるの?」


母上が興味本意で聞いてきた。


「ん?」


オレは、左手を上に上げ、火球ファイアボール水球ウォーターボール風刃ウィンドカッター石弾ストーンバレッドの魔法を発動させた。

それぞれの魔法を“同時”に出す。

どれも大きさは2センチくらいだ。


4つの属性を一度に発動にさせるのはかなり難しいが、ウォータードールを操作する方が高度だ。


「今は、この4つだよ」


そう返すも――母上と父上は驚きの表情に染まり、固まっていた。


(あれ? まずったか?

試してみたかったから、やっただけなんだけどな)


オレは自分自身に感心しながら、口元を歪ませた。


■ ■ ■


「驚いたわ。

本当に魔法が使えるなんて」


母上は目を丸くしながら、そう言った。

父上は口を開いたまま、オレを無言で見つていた。


「ねぇ、フィル。 それ危なくない?」


母上は心配そうに聞いてきた。


「大丈夫だよ。 少しだけだから」


オレはそう返事し、全ての魔法を消した。


水人形ウォータードールの遊んでいたときの集中力は“異常”に必要だったからなぁ。

水人形あれを使いながら、別のことをできれば、もっと上のステップに行ける気がする)


オレがそう思ったとき、フィアナ姉さんが声をかけてきた。


「フィル、もっと見せてほしい」


目を輝かせて、そう言ってくる。


「また今度ね、フィアナ姉さんは先に“やること”あるでしょ?」 

 


そう言うと、フィアナ姉さんはさっきのことを思い出したかのように、「あ」と声を出した。


「やることって?」


母上が尋ねてきた。


「体内で魔力を動かす練習だよ」


オレは素直に答える。


「フィアナは魔法って難しいって、いつも言ってたわね。

でも、フィルに教えてもらってるなら安心だわ。


さぁ、ふたりとも、手を洗ってらっしゃい」


母上は笑いながら、そう言うと、オレたちは手洗い場に向かう。


夕日の差し込むダイニングで、家族みんなが集まる。

今日はちょっと特別な一日になった――

魔法を覚えることに熱心なフィアナ姉さんを微笑ましく見守る家族。

オレは小さく胸を張る。

今日の成長を、家族がそっと祝ってくれている気がした。

読んでくれた方ありがとうございます

誤字、脱字などの不自然な文章があれば、指摘お願いします

他の作品も読んでくれたら、嬉しいです

面白いと感じたら、評価やブックマークお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ