Quiet talk 姉の疑問
※番外編です
父と母の手伝いを終え、休憩中のこと。
私は昨日の夕方の出来事を思い出していた。
フィルを探して見つけたとき、あの子は裏庭でぼーっとしていた。
話しかけると――「将来のことを考えてる」なんて言うのだ。
……まだ三歳だよ?
早すぎると思うんだけどなぁ。
そんなことを考えながら椅子に座っていると、視界の端にお母さんの姿が映った。
お母さんは、優しく微笑みながら腰かけている。
「ねぇ、お母さん」
私はたまらず声をかけた。
「なにかしら?」
「あのね、昨日のことなんだけど……フィルを迎えに行ったときの話」
私は昨日の出来事をそのまま話した。
「まぁ、そんなことがあったのね」
お母さんはふっと笑みを浮かべた。
「フィルはね、少し変わってるのよ」
「変わってる?」
「ええ。あの子――誰よりも体を動かすのが早かったし、喋るのもずいぶん早かったわ」
「そうなの?」
「ええ、普通の赤ん坊はまず“ママ”“パパ”って言うものだけど……。
あの子は最初から“父上”“母上”って言ったの。驚いたわよ、ほんとに」
「へぇ……そんなことがあったんだ」
私は思わず笑ってしまう。
でもその笑みの奥で、少しだけ――“不思議な弟”のことを、もっと知りたくなった。
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