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異世界転移で勇者になった私は叔父と奇跡的に再開した。  作者: プロット・シン
一章『私は叔父と奇跡的にサイカイした』
34/42

第32話〔叔父の胸はわなわなと震えます〕再開40日目[日中]

「迷宮に罠ですか……?」


「うんむ」


 迷宮内での休憩時、魔除けのお香に包まれながら。


「それは魔物に対して仕掛ける物ですか?」


「イヤ、どちらかといえばこちら側の進行を妨げる感じかな」


 そういえば何で魔物達は引っ掛からないのだろうかという新たな疑問が。


「……敵対する相手が居るというコトですね」


「イヤ居ないね」


 なら何故に、といった顔をされる。


「その方が、……面白いから?」


「面白くないですよっ」


 仰る通りです。


「……そもそも迷宮で罠を仕掛けた後は、どうするのですか……?」


「と言いますと」


「再設置とか、誰が……」


 確かに。


 わざわざ次に来た冒険者が危険な物を設置する奉仕活動など、する訳がない。


「……壊れたりとか、あとで見にきますか……?」


 聞かれれば聞かれる程にサイコパス的な話と思えてきた。


「まあとにかく、無ければそれに越したコトはないな」


「ですです。というかあっても早々引っ掛かりませんよ、罠なんて」


 それもそうかもしれない。


 罠が在ると分かっていれば尚の事、人は慎重にならざるを得ない。


 合点がいく。途端に背後で騒々しく網が跳ね上がる音。


 ――振り返ると。


「何、コレ……」


 おおヒメよ。オーマイヒッメ。


 その眼は姪っ子とは思えない程に呆れた物言いをしている。


 当然視線を向けられているのは眼下に居る――。


「――さっき試しに作った」


「どぅなってるの……?」


 おお聞いてくれるか姪っ子よ。


「通常は樹木などの支え、仕掛けるのに高さがある支柱を必要とするが」


「そういうのはいいから、何で罠を仕掛けたのかを教えて」


「……――在ったら迷宮っぽいかなと思って」


「ハ? 迷惑しかないでしょ」


 御尤もです。


「……どうするの、コレ」


 如何すると聞かれましても。


 ねえ、と言った感じで隣のレイナっちに顔を向けてみる。


「ともあれ勇者様を解放いたしましょう……」


「……どうやって?」


 当然エって顔をされる。


 実を言うと。


「外し方が分からない……」


 ハアと二人が同調し声を上げる。


「ジャンク屋の品で適当に組んだ物だから、……まだ試作段階でな」


「何で、そんな物を仕掛けたの……」


 何故と言うかは――。


「――……掛かると思わなかった」


 何にしろ隠してはいない。公に紹介し談話していただけで。


 まさか身内が捕らわれるとは露も思わず。


 精々小型の魔物でも引っ掛かれば、実験は上々と。


 なんなら会話の流れで今後の意向が不採用に成り掛けて。


「オジ様、もしかしたら凄い発明をしたのかもしれませんよ……」


 ェそう?


「勇者様を捕らえるなんて、前代未聞ですよっ」


 確かに。


「これは今後商品化し売り出すべきです!」


 何と、そのようなコトが可能か。


「……どうでもいいから、早く出して」


 おっとそうだった。


 一応心当たりというか思い当たるふしはあり。


「それと、ジャンク屋の話は後で追究をするからね」


 ザワつく胸中。


「ぇっと……如何だったっけ?」


「オジ様?」


「――……直ぐに出せたら怒らない……?」


「……なるべく」


「断言を」


「極力……」


「無駄遣いはしていない」


「……分かったから」


「絶対?」


「……その代わり、暫く食事当番を代わってくれたら……」


「望むところです」


 バッチリ頑張る。








  叔父の胸はわなわなと震えます/了

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