間違いではなく
すれ違い、ざわめき
はしゃいだキミをわりと遠目に眺めては
夏のある日のことを想う
「元気出さなきゃ、いけないよ」
キミはそう言って
僕に向かって、完璧すぎるウインクした
『こんな女性が恋人だったらいいのに・・』と思いながらも
まずは自分が元気にならないといけないなと
何度も思った
どれだけ、間違っていないと思って
言ったことでも
それがそのまま正解ってことでもないから
とくに恋の答えは難しいもの
誰よりも
わりとキミのそばで
恋について語っていた僕にとっては
すぐに正解を出さないといけないなんて
思わないで
割り切って考えられるから
こうやって遠目にキミを見ていられるんだろう
それが正解か、不正解か分からないけど
そしてその答えを
いますぐに出すこともないように