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第6話

俺がその女性に気が付いた時すでにその女性は俺のことに気づいていたらしく目を丸くしている。


「坊や、ここに住んでるの?って酷い傷じゃない。どうしたの?」


彼女はここに俺が住んでいるかのどうかの確認をしたかったらしい。しかし、俺の傷のことを心配してくれているし、婆さんの知り合いでありそうだから悪い人ではないのかもしれない。


「はい、婆さんと一緒に住んでいます。あとこの傷はちょっと記憶がありません。」


「おばあちゃんと住んでるんだ、なるほど。うんあとその傷で記憶がないってどうしたの本当に。」


まぁ俺はどうしたと言われてもわからないもんはわからないんだが。そういや婆さんが寝ていることからやはり怪我でもしたのだろうか。呑気なことを考えていると女性は言った。


「おばあちゃんはね血だらけで今にも死にそうな状態私のところに来たの。何か知ってることはない?」


俺はこの時始めて婆さんが死にかけていたことを知った。


「本人が言っとるんじゃ知らんもんは知らんのじゃろう。」


「いつから起きてたの?っていうかこの子も拾ったの?」


「ついさっきじゃ。あとセルトは赤ん坊の時から育てとるわい。」


「えー、あんなに子供のこと嫌がってたくせに~。」


「フンッ。」


俺にはよくわからないがこの二人は知り合いなのだろう。そして気になったことがある


「婆さんの怪我は大丈夫なの?」


「え?おばあちゃん?魔法とかは教えてないわけ?」


「そうじゃ。全くな。セルト今教えてやろう。この世界には魔法というものがある。人の体の中に魔力が流れておりその魔力を調節し、イメージをすることで魔法が使える。」


「まぁその魔法の一種に回復魔法があるわけでそれを使ったの。わかるかな?」


なるほどな。ファンタジーというものはすごいようだ(わかっていない)。


「まぁそこら辺の教育はおばあちゃんがやって。で、なんで死にかけてたの?」


婆さんは語り始めた。要約すると俺が倒れて兵士に絡まれて殺されそうになったところを婆さんが身代わりになったらしい。


「婆さんッ、ごめん、ありがとう。」


俺は泣いてしまった。こんなに優しくしてもらえたのは久しぶりだ。


「いい雰囲気だけど一個言っていい?私がその子を預かったほうがいい気がするんだけど。」


「そうかもしれないのう。心配もかけんし、この子もその方が幸せかもしれんしな。」


え?いきなり俺はこの女性に預けられるの?





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