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第4話

ちょっと更新が間に合いませんでした。

何事もなく俺は10歳まですくすくと成長をすることができた。そして分かることが増えた。

ここはハイッツァー王国の有名なスラム街であり治安が悪いということ。

婆さんの仕事は占い師ということ。

そして、俺の名前はセルトということだ。

俺はこの年になりようやく一人で外に出ることを許可された。そして生まれて初めて異世界の様子を見ることが出来た。そこは俺たちが思っているような理想郷ではなく人間の醜悪さが凝縮されていた。

あちらこちらに転がる飢えた人間。そしてそれを踏みつける兵士と思わしき人たち。そうそれは過去の記憶を呼び起こすには充分すぎるエピソードだったのである。


「ああっ。ああああ。うっ。あああああああああっ。」



・・・・・・・・・

あれはいつの日の記憶だろうか。あいつは俺のことを恨んでいるのだろうか。

いつまで経ってもわからない思いが俺の中に渦巻く。

彼女、桜 美鈴は自殺してしまった。守り切れなかった。俺に守るなんて言うものは到底無理だったのかもしれない。

痛い。体に痛みが走り抜ける。鉄臭い血の匂いがする。

俺はただの少し根暗な高校生だった。

俺は一目惚れをした。彼女の顔を見る度にどこからか元気が湧き出てきた。

俺は好きな人が理不尽ないじめを受けていることにいてもたってもいられなかった。

俺は守りたかった。ただそれだけだった。

俺は正義のヒーロー気取りがしたいわけではなかった。

俺は彼女の笑顔を守りたかった。ただそれだけだったのに・・・。

俺は彼女にあんなことを言われるなんて思っていなかった・・・。

俺は・・・

俺は・・・


気が付くとそこは校舎裏だった。目の前には彼女がいる。そして彼女は言った、


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」




・・・・・・・・・・・・・・・

気が付くとそこは婆さんの廃墟であり、婆さんが心配そうにこちらを覗いている。


俺は人に迷惑を掛けてばかりだ。そして、過去に引きずられ過ぎている。もっとリラックスしなければ。

と、言っても自分の辛い過去を乗り越えるのは時間がかかりそうだ。


急に婆さんの姿が消えた。

???、どういうことだ?俺は困惑する。婆さんが元いた虚空を眺めながら。そのせいで俺は気づかなかったのだ。床に血が流れていたことに。


◇◇~アイリス・ヴァーチェ~

しくじったのう。儂はそう考えながら自分が育てた娘の気配を察知し向かっている。ひさしぶりに転移魔法を使うが最後に使うときはこんな使い方になるとは・・・。

息子はいきなり倒れて吐きそれを見た兵士が面白半分に暴行を加えていたのだ。今日から外に出ることを許可したのは間違いだったかとその時はそんな風に思っていた。

しかし、事態は急変する。見回りに来た彼らの上司が彼らを叱責し、彼らは暴行をやめるがすぐに戻って来て、上司に叱責された腹いせに息子を槍で刺そうとしたのである。ギリギリで駆け付けた儂は躊躇なく間に飛び込み今死にそうになっいる。

といって今ここで死んでしまうと息子が死んでしまうので娘を頼りに行っているのである。

儂の最後の使命じゃの~


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