プロローグ
どこかで聞いた都市伝説。
高い建物や背の高い物が集まっている場所の空は、時空が歪んで別の次元に繋がっている。一説によれば、UMAのサンダーバードもその時空の歪みから現れたとか。
ふと、そんな話を思い出したのは、倒れている私の見ている空の景色が歪んでいるからだろう。
突然、大きな地震が起きて、収まったと安堵したら何かが頭に落ちてきて、立っていられずそのまま倒れて見上げた空の先は、大きな建物の天辺より上の方に見える空間の歪みのようなモノ。
まぁ、何かが頭に落ちてダメージを負っているから目眩のようなもので空が歪んで見えるのかなと思った。でも、その歪みの先に森のような景色が見えるのは、流石に脳が正常に働いていないなと思ってしまう。段々身体の力が抜けて来ているし、頭から何かが…というか血が流れてる感覚もある。
(本格的にヤバいな、これ)
段々意識が薄れていく感覚がし始め、瞼が下がり始める。
あぁ、これが私の最期か…死にたく…ないなぁ…
瞼が閉じると、不思議な浮遊感を感じた。この感覚はなんだろうと目を開ければ、目の前には先ほどまで見ていた歪んだ空間。そして、その空間に吸い込まれた時、辺りが光に包まれ、私は意識を手放した。




