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ラニアケアの宝箱

作者: 若葉茂


 『デイジー』


 デイジーは、可愛い子で、素直な子


 華やかで可愛いデイジーの花のように、真っすぐで、素直な子




 僕は、デイジーを、砂糖菓子みたいにやわやわと大事にしたくて


 大事に扱いたくて




 手のひらの上に乗せようとしない




 デイジーが、したいことだけを自由に扱っていてほしくて


 何も、歪めてしまいたくなくて




 頬杖ついてながめていたい




 **




 僕が手のひらで囲った空間で柔らかく育てようとしたそれらを


 デイジーには知られたくなくて


 踏み込んできてほしくなくて




 だって、デイジーは、僕とは違うから




 **




 デイジーが透明な涙を流して


 それが透明で本当に綺麗にみえても


 僕と一緒の場所では泣かないでいてほしい




 どんな瞬間のデイジーもとても大事に扱いたいから


 何も、歪めてしまいたくなくて




 頬杖ついてながめていたい




 **




 粉々にこわれそうなガラスケースのように脆くて弱い僕の宝石箱を


 デイジーはきっと解らないでしょう




 だけれど、僕はそれ込みでデイジーを大事に扱いたくて


 解らないでいてほしい




 **




デイジーは、可愛い子で、素直な子


 華やかで可愛いデイジーの花のように、真っすぐで、素直な子




 僕は、デイジーを、砂糖菓子みたいにやわやわと大事にしたくて


 大事に扱いたくて




 手のひらの上に乗せようとしない




 デイジーが、したいことだけを自由に扱っていてほしくて


 何も、歪めてしまいたくなくて




 頬杖ついてながめていたい




 **




 いつか、蝶になって


 デイジーの花を飛び越えて




 その辺の土くれに力尽きて零れ落ちても


 デイジーは気づかないでいてほしくて




 小さな白い羽が壊れる前に


 土くれに飛び込む前に




 その宝箱を自分だけでいっぱいにしたい

(○ 作)



 ①平行線は交わらない。

 ②平行線は交わる。

 ①の世界の言葉で②が、②の世界の言葉で①が証明できます。

 ①、②のどちらも真実です。

 そんな「カフカ」な、いい加減に「城」と思うかも知れませんが、本当です。多言語脳をもっていた揺りかご時代に戻った心持ちで、言葉に原始反射してみましょう。

 『アルケーはロゴスなり』

 ①はユークリッドで交わらず、②はポンスレで交わります。

 文学だと①が三島由紀夫、②が安部公房です。

 理学だと①がマリ・キュリー、②が小保方晴子です。

 花でいうと①が菊、②がデイジーになるのでしょうか。



 最後の一文を次のように、アーデルハイドしてみるのはどうでしょうか。

 父と子と聖霊の御名において。


 その宝箱をパンドラの箱にしたい

 その宝箱をモアイ像でいっぱいにしたい

 その宝箱をジャストミー(me)トしたい


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