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気になる彼女はあちこちデカい  作者: 新浜ナナ
19/19

第19話 これからも

ブクマありがとうございます(*´▽`*)嬉しいなぁ

 室内が明るくなり始めた辺りで目が覚めた。3面ある内の2面の窓は小さめだからなのかカーテンがない。その為容易に外が白んできた事がわかる。

 まだ6時前だ。もう一眠り出来るな、としずかが寝ている方へ目を向ける。



「お布団がシングルだから今日は一緒に寝られないからね!亮さんはこっちのソファベッド使って下さい。」

 昨夜再度一緒には寝ない、と告げられた。


 部屋が狭くなるのが嫌だ、と言う事で彼女は布団派らしい。

 寝る前までまったりくつろいでいたソファはベッドへ形を変えた。来客用の寝具も兼ねて購入したそうだ。


 それを聞いて一瞬誰か泊まりに来た事があるのだろうか、とざわついたがすぐに彼女が女友達が1回使っただけで全然ベッドとして活用出来ていなんだよ、と笑った。


 知らず知らずのうちに俺を安心させている事に気付いていない様だ。


 シングルだって別に狭くてもベッドみたいに落ちないし、と言い訳をし、また彼女の横へ忍び込んだ。


 左腕で彼女の肩を抱く。目の前でスヤスヤと寝息をたてる彼女を見つめる。

(まつげ長いな・・・)





 ********************


「ゴフっ!」

 気付いたらまた眠っていたみたいだったが、胸に衝撃を受けて強制的に目が覚めた。


「げ、げふっ・・・」

 握りこぶしをしているので、多分胸を叩かれたんだろう。


「おい。」

「あ、あらしずかさんおはよう。」

 横へ忍び込んだのをごかまかし笑った。


「おはようじゃないよ!シングルだからダメって言ったじゃん!」

「いや、まぁそうなんだけど、ベッドなら諦めてたんだけど、布団から落ちても最悪床だから良いかな~って。」

「床で寝たら体痛くなるでしょう?」

「心配してくれたんだ?大丈夫潜り込んだの明け方だから。」

 彼女はそれ以上何も言わず照れた様子で洗面台へ向かった。




「海の見えるカフェの朝食?」

「うん、朝食二人作れる分の食材ないから。せっかくだし行ってみない?私も一人だったら絶対海の見えるカフェで朝食とかしないから。」

 そういえば、カーナビの地図だとこの家から海がすぐだったな。その近くにカフェがあるんだろう。

「おしゃれだね~。うん行こう。」



 俺が顔を洗っている間に彼女は着替えを終わらせたみたいで今はメイク中だ。

 お待たせ、と近寄ってきた彼女を見ると、カウチンニットにクルーのロンTで下はデニム、はかわいいよ?かわいいけど、それじゃ昨日残したキスマークが見えないじゃないか。

「何の事?」みたいな表情になっているので、気付いてはいるんだろうけど、少しだけ項垂れて家を出る。


 車で向かったカフェにはあっという間に着いてしまった。

 道のりやカフェメニューの事しか話せていない。これ歩きでも良かったのでは?!



 *******************


「おいしかったな~。また来たい。」

 食後のドリンクとして運ばれてきたコーヒーへ手を伸ばす。

「食事するならテーブルの方が良いけど、ドリンクでゆったりするならこっちのソファの方が良いね。」

 店内のテーブル席とテラスのソファ席どちらが良いか店員に聞かれて二人とも迷いなく海が見やすいソファ席を指定した。


「亮さん。」

「ん~?」

 遠くにサーファーが見える。もうすぐ12月だというのに寒くないんだろか。


 呑気に考えていたら

「私亮さんが好きです。」

「げふっ!!」

 ちょうど口に含んだコーヒーが器官に入った。唐突過ぎて信じられず確認をする。

「え?え?本当に?」


「嘘付く必要なんかないです。」

「・・・」

 真剣な表情で見つめてくる。信じて良さそうだ。


「亮さんといるとドキドキしすぎて心臓に悪い時もあるんだけど、気付いたら優しい笑顔が頭から離れなくて・・・私は体型がこれだし・・・亮さんのタイプではないと思うけど、彼女にしてくれますか?」


 あ~~~~~~。

 看病した後告白なんかして重荷や引け目を感じてOKしてもらいたくなかったから焦る必要ないや、ゆっくり関係を作って行こう、なんて考えていたのに、しずかはその間もしっかり俺との事を考えていてくれていたんだ。

 もしかして俺ってちょっと情けない?

 情けなさに思わず頭を抱えてしまったが、彼女が勇気を出してくれたのだからすぐに応えないと。


 少し手を伸ばして膝の上で硬く握られていた彼女の拳を包む。


「タイプじゃないなんて・・・・・しずかはほんと俺を振り回すよね。実はジャケットを届けに来てくれた日告白しようとして色々用意してたんだ。ごちそうをね。そしたらそれどころじゃなくなっただろう?こっちはめちゃめちゃ我慢してるのに煽ってきたりしてさ。弱っている相手に告白なんかして負い目で返事されたくなくて、もう長期戦の覚悟してたんだよ。そしたらまさか先に言われるなんて・・・」

 今度はしっかりと手を握る。


 顔が熱い。確認するまでもなくきっと真っ赤なんだろう。

 こんな風に真剣に告白した事あったかな。

 こちらを見たしずかは瞬間顔を赤くさせた。ああ、かわいい。


「好きだよ。色々先にしちゃったのもあるけど、付き合って下さい。」

「はい・・・」



 食事を終えて席を立つ時耳元で囁いた。

「次は添い寝じゃ済まないから。」

 赤い顔をさらに赤くしたかわいい彼女を見せびらかしたい様な、誰にも見せず閉じ込めてしまいたい様な複雑な気持ちになった。





 Fin





最後まで読んで頂きありがとうございました!!

亮さん視点の物語如何だったでしょうか。

しずかさんが鈍感、というか好意を信じていなかったので彼には随分ヤキモキさせてしまいました。


番外編や後日談を少し、と思ったらエピソードをいっぱい思いついてしまったので、後日別タイトルにて公開致します。

付き合い始めた二人のその後ですね。甘々になると思いますが、ハプニングも?!

二人の物語より長い連載になるかもしれません。

お時間ありましたらまた読みに来て頂けると嬉しいです♡

(4連休中に公開します。公開したらあとがきにリンク貼りますね)


最後までありがとうございました!!(*´▽`*)


新連載のリンクです↓

https://ncode.syosetu.com/n9522gj/


※追記

最後まで読んで頂いた方、ぜひ評価をして頂けると嬉しいです(*´▽`*)

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