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謎の生命体?



碓氷さんが作った料理はなんだったんだろう。



すごく凝っていて何が何だかわからなかった。



ただすごく美味しかった。



きっとカタカナばかりの名前だろうと推測する。



その後、皿洗いを名乗り出て少し3人で雑談して別れた俺は現在段ボールの山に大苦戦...とはならない。



自慢じゃないが整理整頓は得意なのである。



それにあまり荷物も多くなかったため、部屋に戻った俺は2時間足らずで段ボールの山を消化していた。



やっと一人になれた。



やりたいことがいっぱいあったのである。



まず、【スキル】についてである。



中学卒業と同時に卒業証書と《スキルカード》と呼ばれるものを譲渡される。



それを見て《スキル持ち》は自分のスキルを把握する。



まずはそれを確認してみる。




御影繡(みかげぬい)

【スキル】

【思考加速】

【召喚魔法】

【風魔法】




なるほど、すべて上書きされているのか。



取り敢えずスキルは隠さなくて済む。



《スキルカード》に表示されていないスキルを使用したら問題になるのではないかと思っていたが、この感じなら大丈夫だろう。



ただ、今まで聞いたことのない【魔法スキル】である【召喚魔法】が問題だ。



...悩ましい。



使用してもいいのかどうか。



学校で使用するにも、こんなスキル教科書に載ってい

なかったはずだ。



知らないスキルだから使用禁止されるかもしれない。

下手したら人体実験なんて結果に終わる可能性もある。



...ええい、どうとでもなればいい。



使えないまま死ぬくらいなら使って死んでやる。




「【召喚】」




そう呟くと目の前に魔法陣が浮かぶ。



その魔法陣は光を放っており、その光は徐々に強さを

増していく。



ドキドキと期待と不安に胸が高鳴る。



光がおさまるとそこには三つの物体が存在した。



一つはゲル状のプルプルした液体。



いや、スライムというべきか。



ほぼほぼ水である。



色は透明で触感も水、触れた手に水は付いていないという不思議触感。



触れても襲ってはこない。



もう一つは半透明の人型。



触れることはできず背中には小さな羽が生えており、杖を持っている。



小さく、体長は5cm程しかない。



俺の周りを楽しそうに飛び回っている。



最後の一つは黒い何か。



真っ黒でその空間がぽっかりと空いていると錯覚するほどである。



形は絶えず変化しており、黒すぎて合成映像を見ているようだ。



触れようとは思えなかった。



触れたら引きずり込まれそうなそんな怖さがある。




「...なにこいつら」




思わず声が漏れた。



いや、本当になにこれ。



意味わからなすぎて怖いんですけど。



俺の想い浮かべた召喚魔法と全然違うんだけど。



もっとドラゴンとか、狼とか、猫とかそういう生物が来るんだろうと思ったのに。



最悪、魔族とか出てきて戦闘になるかなとか、殺されるかもとか色々考えてたのに、何これ。



スライムに妖精に黒い何かって何?



スライムはいいよ、妖精もまだいい、黒い何かとしか言い表せないこいつはなに?



初めて見るんだけど。



5分くらい黒い何かとにらめっこが続く。



どうすればいいのかな。



なにが正解かな。



もういいや、疲れたし敵意も感じないし触ってみよう。



黒いスライムっぽいし。



そう思って触れた瞬間。




「え、かた。」




そう、固いのだ。



こんなに形が安定していないのに、ぐにゃぐにゃしてるのにすっごい固い、いや、硬い。



俺のステータス無茶苦茶高くなってるはずなのにビク

ともしない。



なにこいつ。



なにこいつ。



本当に何なの。



意味わかんないんだけど。




「喋れたりしないかな。」




何の気なしに発した言葉に、黒い何かは反応し、ばつ印に変化した。




「え、自由に形変われるの?」




すると、まる印に変化する。



ここで俺は閃いた。




「剣とか武器になれたりする?」




そういうと直ぐに黒い何かは剣の形に変化する。



おお、こいつ本当は凄いんじゃないか。



その後も色んな形に変化していく黒い何か。



なるほど、俺の高くなったステータスでも傷一つ付けられなかった黒い何かを武器としてつかうことができるのか。



これは鬼に金棒ではないか。



そんな期待に胸を膨らませていると横から妖精が突っ込んできた。



なんか怒ってるっぽい。



何だろう。




「どうしたの?」




黒い何かが理解できて人型の妖精が理解できないわけないだろう。



そう言うと、妖精は俺の前を飛び回り黒い何かに触れる。



そうすると黒い何かは姿を消した。



な、何してんの。



もしかして嫉妬?



嫉妬で存在を消したの?



やべえよこいつも。



そう思ったのも束の間、黒い何かは妖精が杖を指した方に現れた。



こ、これはまさか!?




「瞬間移動!?」




そう言うと妖精は頭をブンブンと横に振る。



どうやら違うらしい。



何だろう。



すると妖精はまたも黒い何かを消す。



そして、部屋のもの全てに触れていく。



触れた端からものは消えていき、遂に部屋には俺とスライムと妖精を残すのみになった。



なるほど、ものを消す【スキル】か。



リンネさんみたいな【幻影魔法】かもしれない。



厳密には【幻影魔法】という魔法は存在しない。



【幻影魔法】と言われるピクシー族が使う魔法は、光と闇の魔法を掛け合わせたもので目の錯覚を利用している、らしい。



俺もあまり詳しくない。



机があった場所に手を差し出す。



【幻影魔法】なら机が見えなくても触れることができるはずだ。



しかし、俺の腕は空を切った。



俺がそれに驚いていると妖精は机があった場所に杖を向けた。



すると、一瞬で机が現れたのである。



こんな魔法見たことない。



もしかしたら、あの【魔法スキル】の中にあった【時空魔法】とかいうあれかもしれない。



そう思っていると妖精は杖をくるくると回し始めた。



すると、次々と部屋にものが現れる。



なんて便利な魔法だろうか。



素晴らしすぎる。




「すごいぞ!」




思わず妖精を褒めると、妖精は本当に嬉しそうに俺の周りを飛び回る。



黒い何かとスライムも俺に寄ってくる。



かわいい。



段々愛着が湧いてきたこいつらに名前をつけよう。



俺の厨二心が疼くぜ。




「名前つけてもいい?」




そう言うと3匹?とも今までに見たことないくらい激しい動きを始める。



これは嫌がっているのか喜んでいるのか。



何となく後者な気がする。




「じゃあ、スライムの君には麗水(れいすい)と名付けよう。レイって呼ぼう。」




そう言うとレイは体をプルプルと震わせ光り始めた。

え、変身するの?



光がおさまるとそこにはさっきよりも透き通った色をしたレイの姿があった。



おお、さらに綺麗になった。



名前通りである。



俺に名付けの才能があったとは、驚きである。



そうして暫く見ていると妖精が俺の目の前で飛び回り始める。




「ああ、すまない。

君は、そうだな、桜薄姫(おうはくひ)でどう?

略してハクとか。」




妖精は小さくて薄い桜色で透けているのだ。



性別があるか知らないけど女の子っぽいから姫って入れてみたけど。



すると、気に入ってくれたのかハクは飛び回る。



その内レイと同じように光り始めた。



光がおさまるとそこには一回り大きくなったハクがいた。



といってもまだ小さく掌レベルである。




「じゃあ、最後にお前だな。

お前には一目見たときから決めてた名前がある。

闇黒(あんこく)。アンだな。」




そういうとアンは光る。



光りがおさまったアンは何も変わらなかった。




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