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寮の幼女



バスの中は暇だった。



寝ようと思い目を瞑るが全く眠れない。



さっきの光景が目に焼き付いて離れない。



どういうことだったのだろうか。



てっきり俺は御影家にとって邪魔者だと思っていたのだが、そうでもなかった様である。



今更考えても何も変わらない。



そうだ、スキルについて確認しようではないか。



昨日はなんだかんだあって直ぐ寝てしまったからあまり把握していない。



取り敢えず【召喚魔法】は名前からして試すのはちょっと怖い。



次に【風魔法】だが、【魔法スキル】はどれも強力で、ちゃんとした指導のもとで試さなければ怪我じゃ済まない可能性がある。



そのため、中学卒業と同時にスキルを把握した後、すぐスキルを使えるわけではない。



大抵は高校に入学後に自分のスキルの練習と勉強を行うのである。



だがしかし、使ってみたいと思うのが男の子である。



...少しなら大丈夫だろう。



そう思って【風魔法】を発動する。



少しの風を手の平に球状をイメージして発生させる。



...完璧にできてしまった。



思った通りの出来栄えである。



あれ?これは暴発して痛い目をみるパターンではなかったんだろうか。



ま、まあいい。



成功したのだからこれ以上はないだろう。



寮に着いたら早速色々試してみようと心に決め、球状の風をどれだけ留められるか試してみる。




***




目的地に着いてしまった。



あれからずっと、携帯を弄りながら風の球を維持し続け3時間が経ってしまった。



拍子抜けである。



こんなことでいいのだろうか。



ステータスを高くしすぎたのだろうか。



もしかしたらそうかもしれない。



バスから降り、これから住む寮を探す。



着いた寮はいい感じにボロく住みたいと思わせないギリギリのラインを攻めていた。



地図を見直し確認する。

確かにここである。



溜め息を一つこぼして管理室に向かう。




「すみませーん。」




管理室には誰もおらず俺の声は虚しく響きわたる。



間違っていないはずである。



場所も日付も時間も。



なぜ一人で待たされているのだろうか。

つらい。




「はいはーい。ちょっち待っててねー。」




奥から聞こえた声はなんだか大変そうで、言われた通り大人しく待つことにする。



外から見た寮はあまりいい印象は受けなかったが、入ってしまえば掃除も行き届いている。



少しだけホッとしてベンチにかけようとしたその時。




「お待たせー。」




出てきたのは幼女であった。

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