勇者と魔王ってなんだろう?
昔書いてたのあったんでなんとなく投稿
「お母さん、この絵本に出てくる勇者ってだあれ?」
「そうだねえ、勇者っていうのはね誰にでも優しく、誰にでも平等で、誰よりも強くて、誰よりも勇敢で、誰よりも優しい、そんなすごぉぉぉぉい人のことを言うんだよ。」
「それじゃあ、それじゃあ、お母さん。魔王ってなんなの?」
「魔王はね勇者と真反対でものすっごく悪い人なんだよ。」
「そうなんだ!!じゃあね、私聞きたいことがあるの。」
「なんだい?」
「勇者はすっごく優しくて魔王はすっごく悪いんでしょ?でも勇者は魔王を倒しちゃうのは何で?勇者は優しいんでしょ?それなら魔王にも優しくしてあげないの?」
そう幼い日の私が母に問うと少し困ったふうに笑って、私の頭を撫でながら、
「魔王はね、皆に悪さばっかりするからね勇者にお仕置きされないといけないんだよ。ユウだって悪さをしたらみんなに怒られるでしょ?それと同じ。」
「どんな事をしたの?」
「それはもう、すっごく悪いことをしたんだ。だからその分お仕置きもすっごくされたんだよ。」
「そんなに悪いことをしたんだったらしょうがないね。でも、お仕置きされた後はちゃんと、皆と仲直り出来たのかな?
「きっと仲直りできたよ。」
「そっか!それなら良かった!お母さんありがとね!」
「また分からないことがあれば聞きなさい。」
「うんわかった!」
そして私は母の部屋から去る際、
「仲直り、か。母さんはちゃんと出来たか分からないわ」
その小さなその呟きは幼い私には聞こえていなかった。
魔王、マール私の母。私がそのことを知るのはもう少し先の話である。




