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ゲーム的異世界攻略譚  作者: 小説好き
Chapter 1  チュートリアルその1
5/5

五  ライト無双とヨウタ無双のようです

 新キャラ登場。レイピア使いです。

 ライトとヨウタが食べ終わったときに、丁度九時になる。ライト達二人の下に魔法陣が現れ、転送された。


 転送されたのは、体育館の中心だった。まだ、ライト達しかいない。時間差があるのだろう。

「ヨウタ、警戒しとけよ。」

「分かってる。」

 二人は何が起きても対応できるように武器に手を添える。その時、光の粒子が集まりはじめ、ライトとヨウタの近くに人間が一人形成される。

「ここは…体育館なのか?」

 女だ。切れ目で黒髪ロング。出るところは出ていて、引っ込むところは引っ込んでいる。和服を着せたら似合うであろう美人だ。

「ん?…君達は…コスプレか?」

「「んなわけ無いだろ!?」」

 二人の声が重なった。

 

 黒髪美人は御影ルナというらしく、フェンシングが得意だったそうだ。しかも、戦闘抂。

 そんなルナにメニューのことを教えて、【鉄の細剣】を渡す。その間にモンスターは一体も現れなかった。おかしいなと思い始めた頃、ようやく異変が始まる。ピコピンと通知が届いたのだ。

『強制イベント【ザコキャラの逆襲】を開始いたします。参加者は三名。モンスターは五百です。』

 それを読み終わった瞬間、体育館にモンスターが現れた。


 ライトは凄まじい速さで敵を両断していく。HPゲージは問答無用で0になり、消えていく。すれ違い様にうなじや人の急所とされている場所を切り裂く。恐ろしい程の殲滅力だ。

 まれにいる上位個体ですら瞬殺されていく。そこらのザコには既にライトにとって敵では無いと言える。

「遅いんだよ!【不死鳥の鳥籠】!!」

 広範囲攻撃技だ。一瞬で炎がザコどもに広がり問答無用で消滅させる。しかも、【不死鳥の炎】のスキルのおかげで、MP消費0なのだ。

 つくづくチートなライトだった。


 ヨウタは戦場を駆け抜けている。すれちがうモンスター達はヨウタの持つ二本の剣で瞬殺されている。

 上位個体はさすがに瞬殺はできず、立ち止まってソードスキルで葬る。

 そんな作業をしているときにとてつもない熱風が吹き荒れる。ライトの【不死鳥の鳥籠】の余波だ。

「ぬ?ライトの奴目立ちやがって…なら、俺も…

 切り裂け 切り裂け

 風よ 切り裂け

 風神の加護を 与えられし 

 聖なる風よ

 我が名の元に 

 汝が力を分け与えたまえ

 切り裂け 切り裂け

 風よ 切り裂け

 オリジナル魔法【エレメンタルウインド】」

 そういい終わると共にヨウタの周りに風が吹き始める。その風はヨウタの付近にいたモンスターを切り刻んでいく。この魔法はヨウタを中心に半径五十メートルまで広がり、範囲内にいる敵を風の刃で切り裂くのだ。 

 ヨウタもチートだった。


「す…凄い…」

 モンスターを殲滅しているライトとヨウタを見てルナは呟く。

(本当に何者なの?あの二人は…絶対に何かを知っていそうね…しかも、この風…私を切らないのね…どういうことかしら…)

 そんなことを考えながら殲滅を終えたライト達に近づいていくのだった。


 ピコピンと通知が来る。

『イベントクリアです。報酬アイテムが送られます。なお、MVPはライトさんです。ライトさんにはMVP報酬を追加で送られます。』

「良し…イベントアイテムは…入ってるな。」

「ライト、こっちも入ってるぜ」

 ライトとヨウタはストレージを開き、イベント報酬がきちんと入っているかを確認する。

 MVP報酬は


 【虚無の翼】PS

  翼が増える。


「え?」

「わお…」

 ライトとヨウタは説明の手抜き加減に驚きの声をあげる。

「説明雑っ!!」

 遂には叫びだした。

「あら、どうしたの?」

 そこえルナが現れる。

「ん?ああ。ライトのMVP報酬のスキル説明が雑すぎてな…」

 そう言うヨウタの言葉を聞き、ルナは不思議そうに首を傾げる。

「MVP?スキル?え?」

「説明してなかったな…実は…」

 ヨウタはルナにメニューの説明をし始めた。


 立ち直ったライトは唐突に言う。

「ルナ!俺達の仲間になってくれ!」

 本当に唐突だ。

 そんなライトの言葉に考える素振りを見せたルナは

「良いわよ。楽しそうだしね。」

 ライト達とパーティーを組むことを了承したのだった。

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