表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
change  作者: 虚虎 冬
楽園サラダ編
11/98

2:いきなりつまづく二人

 時は経ち、アルバイト初日である。

 アルバイトがあるまでの間、ムーシャの口に食べ物を突っ込んだり、牛が逃げたという北の森の様子を見に行ったり、ムーシャの口に食べ物を突っ込んだり、露店の店主たちと話をしたり、ムーシャの口に食べ物を突っ込んだりした。

 ……とても大変な日々だった。


 恰幅のよい中年男が、バイトとして集まった若者たちに叫ぶ。

「はい、はい。皆さん集まってくれて感謝するよ! うちの牛はちょっと凶暴だし、北の森は危ないからね! 魔法を使えるならいいけど、使えない人は何か武器を持って行ってね!」

 リゼリアとムーシャが唖然とする中、依頼主の話は続く。

「10頭無事に集まったら、皆さんが普段口にできない牛肉をあげるからね! 楽しみにするんだよ!」

バイトの者たちが鬨の声をあげる。どうやら牛肉食べたさで集まったらしい。

「それでは解散! 探してね! 一頭も見つけなかった人には牛肉をあげれないよ!」

 一斉に若者たちが駆け出す中、少女二人は立ち止まって考え込んでいた。

「魔法って何?」

「……知らない。しかしまずいな、このままだとただ働きだ」

 見つけても、今の二人では捕まえられないに違いない。武器となるものも持っていない。


 二人は一度宿に戻った。宿は、布団の質は良いものの、質素な造りで、一泊の代金が安い。

「……作戦会議を始めます」

「おー」

 とてもテンションは低い。武器は、占い師(アウナ)がくれたお金で買えるほど、安くはなかった。もっとくれれば良かったのに……とも思うが、詳しく訊かなかったリゼリアとムーシャも悪いので、仕方ない。

「魔法かー。使えればいいけどね」

「……そう思って、本を買っといた」

「なんと! 本は安いの?」

「……焼き蛙鳥かわずちょう肉5本分」

 ムーシャは口に押し込まれた蛙鳥を思い出したか、顔をしかめた。

「……はい。私は読んでやってみたけど、意味なかった」

「リゼは神様宿ってるし、何か違うのかもね。さて……」

 ムーシャが本を読みながら、リゼリアに尋ねた。

第二位世界の住人(わたしたち)が、第一位世界(ここ)の魔法使えるかな?」

 リゼリアは目を逸らして答えた。

「……さあ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ