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change  作者: 虚虎 冬
楽園サラダ編
10/98

1:何は盲目?

今回、短めです。

 焼き鳥で腹を満たしたところで、二人はこれからの相談をする。

「……まず、お金を稼がないと。 いつまでも占い師(アウナ)がくれたのが持つわけでもないし」

「私は、ちゃんとしたお肉が食べたいなあ……」

 ムーシャは、焼き鳥の正体を知って落ち込み気味だ。……あの肉は、蛙と鳥が合体したような、化け物の肉だったのである。店主がおどろおどろしく話すものだから、震えあがって叫んでしまった。

 ムーシャが第二位世界で見ていた化け物は、第一位世界では食用になっている。……ケルベロスは食わないだろうが。この世界では普通の牛や鶏もいるので、ムーシャはそれを食べたいと思っている。

 ……しかし現実は厳しい。

「ムーシャ、言ったでしょ。 ……鶏は貴族の食べ物なんだって」

「……うわああん!」

 ムーシャはリゼリアの一言で完全に沈没した。

「……牛も豚も」

 リゼリアは残酷にも追い打ちをかけた。


 異世界と言えば冒険者ギルドなどといわれる。しかし、第一位世界は、特に洞窟やダンジョンがあるわけでもなく、至って平和らしい。

 子供はアルバイトをして金を稼ぐ。

 そういう訳で、二人はアルバイトを募集しているところに来た。……ムーシャが全く動かなかったので、リゼリアが引っ張って来た。

「牛ぃ……鳥ぃ……豚肉ぅ……」

「はいはい。 貴族にでもなりなさいな」

「決めた! 絶対貴族になる! もしくは、そんな伝統ぶち壊してやるう!」

 後半部分はかなりまずい内容なので、リゼリアが口を塞いだ。

「ふがぁ……」

「……で、ムーシャ、何がいい?」

 アルバイトの広告を指して尋ねると。

「……報酬が肉。 ちゃんとしたの」

 食べ物の恨みは恐ろしい。そういえばムーシャは家庭部で、料理にうるさかった。

 リゼリアはため息をつき、一応探してみると、なんと牛肉が報酬のアルバイトがあった。

「肉の端切れもらえるだけだけど……」

 ムーシャはとたんにやる気になった。

 恋は盲目、じゃなくて食欲は盲目だな……とリゼリアは思ったのだった。

恋ではございません。食欲です。食べ物の恨みは恐ろしいのです。

↓出されていた広告

☆牛の捕獲☆

バイト内容;牧場の牛が10頭逃げてしまったので探しています。牛の捜索と捕獲をバイトの方に依頼しています。

報酬;牛肉の切り落とし。全て捕獲したら報酬を渡します。

場所;北の森です!ご注意を!

依頼主;国営牧場牧場主サラド

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