自由の女神よりエンパイアステートに行きたがる女、それがアザとー
「今日は自由の女神を見に行こう!」と旦那が言い出した時、私はこう答えました。
「ええ……あんまり興味ない……猿の惑星は好きじゃないし……」
観光しに行こうってのに、この返しはないわな~と自分でも思ったんですが、そこはさすがに長く連れ添った仲、旦那はすかさず言います。
「じゃあ、キングコングが登ったエンパイアステートいこうか!」
「マ? 鳥が卵産みつけたあのビル?」
実はこれはアザとーの勘違い。鳥が卵を産み付けたのはクライスラービルの方だったのですが……ともかく、ニューヨークのビル群を見に行こうという話になりまして、アザとー一家はメトロに乗りました。
メトロの入り口を降りながらアザとーがひとこと。
「メトロってさ、アクションで派手に爆破されるとか、ゾンビであふれかえってるイメージ」
そう、実はニューヨークを舞台とした映画って多くて、街の中を歩いていると、「あ、なんかこの風景、見たことある」ってのが多いんです。
例えばメトロポリタンミュージアムに行く途中、セントラルパークを通ったのですが……
「ん! 見たことある、この風景、見たことある!」
俺の記憶が確かならゴーストバスターズ、マシュマロマンがぶち壊した小さな教会と、その隣に立つ古いアパート……
「ん、このホテル、知ってる!」
ホームアローンでお父さんのカードを使って好き放題やらかした高級ホテル、かの有名なプラザホテル!
そもそもとまっているホテルからちょっと歩いたところにあるタイムズスクエアも数々の映画の舞台となった場所じゃん、と、今日になってはじめて気づく。
「うっは、スパイダーマンとか、あのあたり飛んでたのかも!」
そうやって物語の『舞台』として使われることが多い街だから、例えばヒーローの戦う背景だったり、車で走る何気ないシーンの背景だったり、そうやって映り込んだ街並みの記憶が俺の中にあるわけです。
そういえば、アメリカ映画のニューヨークって浮浪者の人がいるじゃないですか。もちろん、そういう方たちもいました。あとはホッとドックを売る屋台も、本当に歩道の隅にひょいと立ってるんです。
映画とは違うなってのは、人の多さですかね。画面の中では『程よく』人が通っているように見えるニューヨークの歩道ですが、歩いてみると肩が触れ合いそうなほどに人がひしめく都心の繁華街並みの混雑っぷり。歩道が広いことを考えると都心の倍ぐらいは人がいるってことで。
車道の方も見事な渋滞っぷり。しかも、みんな遠慮なくクラックションを鳴らすから、いつも町のどこかでプープー大きな音が響いています。
(ああ、知ってる、この光景も映画で見たことある)
そんなことを考えながらの街歩きはなかなかに楽しいものでした。
つまり、今日のアザとー一家の観光は、図らずも聖地巡礼だったのです!
さて、ここで帰りの飛行機がいっぱいであることがわかりまして、明日はもう一日アメリカ泊なのです。
よろしければもうしばしお付き合いください~。




