表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アザとー一家 道中記  作者: アザとー
再道中記!
13/31

アメリカと聞いて真っ先に思い浮かべるもの

 言わずと知れたハンバーガー!

 

 今回の旅行の中で最初に食べたのはバーガーキングのワッパーだった。

 何しろアザとー、ハンバーガーに中毒でもあるのではというほどのハンバーガー好き、ハンバーガーにはちょっとうるさい。

 しかしワッパーはそんな俺の舌をもうならせる逸品であった。

 まずはバンズが――ややキメの荒い固めのパンなのだが、それが逆に肉汁を吸収して心地よい歯ざわりを演出する。挟まれているのは少しきつめに火を通したパテと輪切りにしたトマトとレタス、それにピクルスなのだが、この取り合わせこそがベストオブ・ハンバーガー!!

 アザとーが日本でハンバーガーを食べるときにいちばん不服なのはバンズの根性のなさである。肉汁と野菜の水気を吸ってへたったバンズのなんと美味くないことか……だが、ワッパーのバンズはその水分のしみこみ具合さえも風味であった。

 これに味をしめてことあるごとにハンバーガーショップに立ち寄るのだが、これが一回もはずれなし! やっぱりアメリカはハンバーガーの国!!

 どこへ行ってもパテがきちんと主役づらをしているのだ。野菜にしろピクルスにしろ、チーズ然り。それは肉の味を引き立てるために入れられているに過ぎず、おとなしすぎないのに肉よりも強く存在を主張するようなことはしない。

 想像してみてほしい。よくクッションの効いたバンズが押し返すのに逆らって、がぶりと強く歯を立てれば、しゃくっと音を立てて野菜の繊維が口中で砕ける。流れに逆らうことなく焼き固められた肉の層までを一気にかじりとれば、まず感じるのは香ばしい火の香り……それに遅れてピクルスの酸味を従えた強い肉の香気が鼻腔を満たすのだ。

 これぞアメリカ!


 ということで、今日もたぶんハンバーガーを食べてしまうんだろうなあ……なんて思いつつ、次回は憧れのラスベガス編!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ