アメリカと聞いて真っ先に思い浮かべるもの
言わずと知れたハンバーガー!
今回の旅行の中で最初に食べたのはバーガーキングのワッパーだった。
何しろアザとー、ハンバーガーに中毒でもあるのではというほどのハンバーガー好き、ハンバーガーにはちょっとうるさい。
しかしワッパーはそんな俺の舌をもうならせる逸品であった。
まずはバンズが――ややキメの荒い固めのパンなのだが、それが逆に肉汁を吸収して心地よい歯ざわりを演出する。挟まれているのは少しきつめに火を通したパテと輪切りにしたトマトとレタス、それにピクルスなのだが、この取り合わせこそがベストオブ・ハンバーガー!!
アザとーが日本でハンバーガーを食べるときにいちばん不服なのはバンズの根性のなさである。肉汁と野菜の水気を吸ってへたったバンズのなんと美味くないことか……だが、ワッパーのバンズはその水分のしみこみ具合さえも風味であった。
これに味をしめてことあるごとにハンバーガーショップに立ち寄るのだが、これが一回もはずれなし! やっぱりアメリカはハンバーガーの国!!
どこへ行ってもパテがきちんと主役づらをしているのだ。野菜にしろピクルスにしろ、チーズ然り。それは肉の味を引き立てるために入れられているに過ぎず、おとなしすぎないのに肉よりも強く存在を主張するようなことはしない。
想像してみてほしい。よくクッションの効いたバンズが押し返すのに逆らって、がぶりと強く歯を立てれば、しゃくっと音を立てて野菜の繊維が口中で砕ける。流れに逆らうことなく焼き固められた肉の層までを一気にかじりとれば、まず感じるのは香ばしい火の香り……それに遅れてピクルスの酸味を従えた強い肉の香気が鼻腔を満たすのだ。
これぞアメリカ!
ということで、今日もたぶんハンバーガーを食べてしまうんだろうなあ……なんて思いつつ、次回は憧れのラスベガス編!




