思わぬ内定
桜井さんから離れる為バイトを辞めた僕、さて次のバイトは・・
現状人手の方が安上がりのバイトを捜す・・結構あるもんですね、
零細の飲食店やドラッグストアの商品整理や家庭教師等様々です。
「ご主人様、これなんかどうでしょうか?」
ノリコさんが見つけたのはイベント系アルバイト、かなり募集しています、
内容はサッカー会場などの受付、ゴミ片付けや席案内などの簡単作業です、
これらもアンドロイドを使うと高額になるのでバイトで凌いでるようです。
「うん!これなら僕でも出来そうだ」
かなり体力が要りそうですが・・デスク作業ばかりだと身体がなまるので・・
身体を鍛える為にもあえてこの分野に申し込み即OK、土日は大忙しです、
とにかく成功するためには動くしか無いと割り切り小銭を稼いでいます。
しばらくして・・
「ねえねえ今何のバイトしてるの?教えて教えて~~!」
・・・
杏美さんがなぜかしつこく聞いてきます、なんでもバイト辞めたそうです、
一応理由を尋ねたところ・・
「前のバイトの時しつこく迫る男がいてね~だから辞めちゃったのよ~」
・・・
別にいいんじゃないですかね?
あんた保険の男確保したいんでしょ?
むしろ男が寄ってくるなら受け入れた方が楽だと思うんですけど?
「単純にタイプじゃ無かったのよ、根暗で閉じこもりタイプだからね~」
それ僕のことですか?
まるで自分が言われているみたいですけど?
なんで同じタイプの僕に付き纏い他から離れているのですか?
「だって僕君は真面目でしょ?それに就職先決まっているのでしょ?」
どこからそんな情報得ているんですか?
確かに話はありますが・・まだ確定ではないのですよ?
・・・
このままだと誤解ばかりされるので・・就職先はまだ未定だと伝えました、
すると彼女は少し冷めたようでさっさと離れ僕は一安心、だけどその後・・
先生に呼ばれ職員室に伺い・・なんかお偉いさんがいる客室に入りました。
「僕君、まあかけたまえ!」
「あっ、はい、僕にどのような用事でしょうか?」
「ああ君には卒業後わが社に入って欲しくてね、まあスカウトだよ!」
!!!!!!!!!!!
「いや実は先般の君の感想を聞いてね、外人との縁談を聞いて検討したんだ、
知っての通り今は婚姻不足で人口が減り続けている、正直企業も頭が痛いんだ、
なので発想が豊かな人材を集めて今迄にない商品を作る必要があるんだ」
さらに・・・
「君の発想は閉鎖的な考えから脱却するきっかけになるからスカウトしたい、
もちろん人員不足もあるけど我が社はまだ余裕があるから次の礎を築きたい、
なので今日報告に来たんだよ、しばらく考えてもらい決まったら連絡してほしい」
そう言ってお偉いさん・・会社の社長さんは席を立った、後から知ったけど・・
この会社大企業とは言えないがそれに近い規模で売上げも高い優良企業、
例えるならニ●リのような形態でいいと思ったら即参入するらしい。
・・・
正直僕は信じられなかったけど・・帰ったらすぐノリコさんに報告した、
それを聞いたノリコさんは・・
「えっ?それ凄い事ですよ、まあ転勤は頻繁にあるでしょうけど・・
ですがご主人様にとってはチャンスです、今はそれを受け入れるべきです、
辛いこともあるでしょうけど・・今は安定と経験値を増やすべきです」
・・・
確かにノリコさんの言うとおり、無知の今より成長は期待出来る、
まあ学校まで来てくれる社長さんだからブラックということは無いだろう、
それにこの会社は時々TVでも特集されるから悪い話では無い・・
・・・
なので翌日教師に伝え・・余程が無い限り入社すると報告しましたが・・
ただ教師からは内密に白と言われました、その理由は明確で・・
まだ自分以外就職先が決まってないので周りに配慮しろと言われています。
・・・
まあ自分も目立ちたくないので何度も頷き生活態度を変えずに日々を過ごす、
バイトも好調で僅かづつ貯金も増え今では50万円近く貯まっています、
さらに株も利益が出て全部合わせると80万円を超えました。
「お見事ですご主人さま、この調子で経験値と貯蓄を増やしましょう!」
まるで我が事のように喜んでくれるノリコさん、正直嬉しかった!
同時に・・これだけ喜んでくれる存在が傍にいてくれるのが嬉しいこの頃、
ほんとノリコさんが本当の女性だったら・・・
・・・
まあアンドロイドを妻にする前例はあるので先ではそれも考えよう、
今はとにかく地盤を固めるのが先、力が無ければ木っ端扱いされる世の中、
なので今はとにかく経験値を積み下積みを増やす事を最優先にしています。
数日後・・・
僕の就職先噂は・・全然無くちと意気消沈してけどまあこれは想定内です、
それに高額の契約事ではなく普通の正社員扱いなのでまあ無難な線です、
なので僕はひたすら日々を頑張ります、先の自分を助ける為にも・・
・・・
「ねえねえ今日一緒に帰らない?」
・・・
帰る寸前に僕を待ち構えていたのは・・
・・・
杏美さん、もういい加減構わないで欲しいです。




