焦るお偉いさん達
起死回生?のお見合いに期待していたお偉いさん達は意気消沈、
各大学で行った集団お見合いの結果が・・ほぼ全滅状態だからだ、
一部友達からスタートしたペアもいたが殆どが高年収家庭だった。
「ど・・どうすればいい?このままだと5千万人を割り込むぞ!」
確か江戸時代の日本の人口は7千万ぐらいだったと何かで聞いたことがある、
しかし現状は・・技術進化は進んでは居るが肝心の跡継ぎが育っていない、
特に僕のような中より下の存在は女性と付き合うどころか挨拶が限度だ。
「あらおはよう!」
・・・
これだけ言って即離れるのだからその先にいけるわけがない、さらに・・
名前で呼ばれたことも無い、ほんと空気のように扱う、と言うのも・・
「ねえこのアンドロイドあの俳優に似てるわね、これ幾らなの」
「少し高いけど一億未満よ、でもメンテナンスをすれば一生使えるわ!」
「まあそれいいわね~よしお父様に頼んで私の下僕とするわ!」
「それがいいわよ~決して裏切らないし至れり尽くせりなのよ~」
「それなら将来も安心だわ、人間の男はいつ浮気するかわからないからね」
・・・
教室の端で座っている僕にも思いっきり聞こえる位女性陣は大声で喋る、
一時期30歳以上は男性から相手にされない時期があったのでそのトラウマ、
まあ年収700以上だの高望みしすぎていたのが原因だったのだけど・・
・・・
先輩の苦労を見てきた後輩達は生身の男性は高年収・イケメンなどに絞った、
その他の男性は・・余程ウマが合わない限り恋愛の対象外と割り切っていた、
それが出来たのは代りや後釜が出来たから、そうアンドロイド達だ。
イケメンアンドロイド達は決して主人を裏切らないようインプットされている、
なので女性陣は仕事中心の生活にシフトチェンジして癒やしはアンドロイド、
膝枕やお風呂・・・夜の世話なども完璧に行うので女性陣は満足を得ていた。
・・・
こんな状況だから僕のような中の下は相手にされず、結局この日も進展無し、
僕のような男性陣はもう恋愛は諦めこちらもアンドロイドに癒やしを求める、
お互いがこんな状態なのでアンドロイドを発売している会社はボロ儲けだ。
トボトボ・・・
足取り重くアパートに帰る僕、ノリコさんが癒やしではあるのだが・・
「お帰りなさいご主人様、その様子だと今日もダメだったのですね!」
・・・
傷口をさらに深く傷つける言論は止めてほしいのですけど・・
意気消沈している僕を無視して食事の支度をしてくれるノリコさん、
これは正直ありがたい、こんな心境だと料理を作る気にはなれない、
配慮をしてくれた両親にはホント感謝・・余計な言葉が無ければ・・
「まあしょうが無いですよご主人様、このご時世だから無理もありません、
しかし政府はあまりにも人口減が進むので焦りを隠せません、そこでですよ!
ご主人様も何かに特化した才能を開花させればいいのです!」
それがあれば苦労しませんよ・・
さらに意気消沈する僕に向かってノリコさんが語り出す!
「いいですかご主人様!このままでは負け犬人生一直線!それはダメです、
なのでまずご主人様がなにに適しているのか深掘りする必要があるのです、
ご主人様は今は若い・・まあ朝晩早いのもありますけどねウフフ」
早いのは余計だろ・・
「私としては・・ご主人様は文系には抵抗無さそうなので検討するのです、
例えば今の心境を書いた小説などを執筆すれば同じ環境の男性は同情します、
そうして仲間を増やすのです、数が増えれば増えるほどやりがいも出ます!」
「でもその手は既に他の人がやってるよ、後出しだと一生追いつけないよ・・」
「そんなことはありません、後からヒットした作品など数多くあります、
現時点動いてないご主人様は経験値0です、でも続ければ0.1です、
それを積み重ねれば5にも10にもなります、それが鍛えというものです」
なるほど・・
確かに何もしなかったら完全に0,でも一文字でも進めば0,1になる、
どの道八方塞がりならこの考えで何かを行った方がよさそうだ、それに・・
自分が出来る事ならやりがいにもなる、今の憂鬱を吹き飛ばせるかも?
「お分かりいただけたのですね、さあ早速何が出来るのか検討しましょう、
小説がダメならカメラ撮影でもラーメン巡りでもいいのです、動くのです、
そうすれば新たな発見があります、どうせ同じ人生過ごすなら・・
動いた方がいい・・のは納得出来るな・・
・・・
だけどその方法は苦しさが募り実が出ない可能性もある、それはキツい、
なので何かご褒美が欲しい、そうすればやる気が起こるだろう・・
・・・
僕のこの心境を察知したノリコさんは・・
・・・
「いいでしょう!ご主人様が成果出したなら私とヤラせてあげます!」
!!!!!!!!!!!!
この言葉を聞いた単純な僕は・・・
・・・
もうアンドロイドでもいいから女性関係を持ちたい僕は・・
・・・
何が出来るか猛烈に思いつく事を紙に書きまくって・・・
・・・
ひたすらそれを少しづつ実行していました!




