表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/8

売れ残りのアンドロイド




時は2300年代、人類は高寿命化が進み発展をのばしていった、

医薬品や医療機器の進化もあり人類の寿命は飛躍的に伸びたからだ。

だがその分少子化も進んでいた、その理由は自分の寿命が伸びたこと。




それと・・




「いかがですか?こちらが最新鋭の執事アンドロイドでございます」




「わあ~かっこいいわね~これはお幾らなのかしら?」




「はい、消費税込みで1体8300万円でございます」




「あら意外と安いのね、気に入ったから2体買うわよ、それとね・・」




「なんでしょうか?」




「この2体あっちのほうも出来るのかしら?うふふふふ・・」




「そ・・それはもう・・大きな声では言えませんが抜群ですよ!」




「それはいいわね・・じゃ今晩から楽しむわ・・ウフフ・・」




・・・




技術進化もあり人類は身の回りの世話をアンドロイドを買い任せていた、

それは下の世話に至るまで、なので高齢・独身でも不自由ない生活を送る、

そのためか男女とも結婚願望は極度に低下し少子化が問題となっていた。




それに頭を抱える各国の政治関係者、苦し紛れにこんな政策を立てた!




「皆さん結婚して子供を授かりますと一人一億円の援助を授けます!」




各国の政府も少子化は最重要問題として援助を厚くしているが効果は薄い、

その理由は経済格差、要するにお金持ちは自分好みのアンドロイドを買うから、

この時代アンドロイドは家電店で普通に売っていて尚更少子化が進んでいる。




ちなみにアンドロイドは3種類あり最上級は平均8千万円とかなり高い、

その分能力も高くまるで人間のように気が利きある程度の予想も可能、

さらに夜のお世話も出来るので高所得者は無理して結婚する理由は無い。




中級タイプが平均5千万円台、中学生レベルではあるが家事は全般可能、

見た目も人間そっくりなのである程度備えがある中所得者が購入している、

だが平均年収500万円以下の庶民には家を買うレベルなので戸惑っている。




一般タイプが平均1千万円台、これらは人型では無く自走式のロボットタイプ、

専門的な動きに特化しているので工場などの作業に適しているアンドロイドだ、

これにより人の作業は大幅に減り人の仕事はデスクワーク中心の世になっていた。




そうして・・




この世の中で・・僕はあるアンドロイドと出会うことになる。




それはある家電店での出来事、僕の父母が大学進学の祝いで訪れていた。




「う~ん中級タイプとなると高いわね~もう少し安いの無いのかしら?」



「こちらは新型のアンドロイドなのでこれ以上安くは・・」



「はぁ~~5千万円台か~欲しいが手が出せないな~~」



「お客様、どのようにお使いなのですか?」



「ああ息子が大学進学で一人暮らしする事になってな、そのお祝いだよ、

大学近くは物価が高いから自炊させるお手伝いの為に検討してるんだよ

だけど引っ越しなどで費用が嵩んだんで予算があまり無くて・・」




「そうですか、それなら手頃なのがありますよ、でも前の前のタイプですが・・」




「あらそんなのがあるの?ちなみにそれはお幾らなの?」




「金額は1千万円でいかがでしょう?でも性格に問題はありますが・・」




「それは安いな・・だが暴力的だと困るんだが?」




「あっ・・そういうのはありません、ただ単刀直入に物事を言うので・・

仕事は優秀なのですがなぜか一言多く保証期間内に返品されてそのまま・・」




「要するに・・不良在庫に近い・・と言うことなのかしら?」




「し・・正直それはあります、なので破格値でお話させているのです、

ですが仕事は優秀です、それはお約束致します!」




「ならいいんじゃないか?この値段ならその程度は我慢させればいい」




「そ・・そうね、あまり優秀過ぎると怠けられても困るから・・」




「よしこれに決めよう!出来れば持ち帰りたいのだが・・」




「ありがとうございます~では充電しますので30分ほどお待ちください」




「頼むわね、その間私達は他で買い物してるから」




「はい、お任せください!」




そして僕が入居したアパートに・・そいつはやってきた!




「はじめましてご主人様!これからあなたをお世話するノリコと申します!」




・・・




僕の父母が身の回りの世話に用意してくれたアンドロイドが目の前にいる、

だがなぜかそいつは上から目線、見た目は篠●麻里子さんのようで可愛いが・・

なんでか知らないけど細目線で僕を睨んでいる、なんで主人を睨むんだろう?




「じゃ私達は帰るからね~あとは勝手にやってて!」




「かしこまりました!」




ドキドキドキドキ・・・




引っ越しが済んだらさっさと父母は帰りこの部屋には僕とアンドロイド、

僕は今迄女性とは付き合った事が無いのでアンドロイドはとはいえ女性・・

なので緊張している・・アンドロイドはドアップで僕に近づいてきた!




「いいですかご主人様!童貞なのはわかりますが自家発電は控えてください、

私をオカズにしてそれを繰り返すと本物の女性と距離を取るようになります、

なので以降私があなたを監視するのでトイレ等で暴走は控えてくださいね!」




・・・




ドキドキが一瞬にして吹き飛んだ僕、なんでアンドロイドに命令されるのかな?

それに僕は・・・




・・・




まあその手の話は・・今は控えるようにします。




さあ引っ越しも済んだ!明日から大学に行くぞ~~~!




「あっご主人様!明日から大学ですよね、しっかり勉強してきてくださいね、

それと家に帰ったら私に状況を報告してください、お嫁さん探しも行います、

見る限りご主人様はどう考えてもモテそうにないのでその辺も指導します!」




・・・




僕はこのアンドロイドと一緒に過ごして大丈夫なのだろうか?




そんな僕の心境を無視するかのように・・




「あっご主人様私のことは以降ノリコさんとお呼びください!」




・・・




僕はアン・・




いやノリコさんと一緒に過ごす生活が始まるのでした。

















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ