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異世界召喚された俺は最強職を得て無双する  作者: 鬼丸海
第三章 神職者会議編

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神職者会議について

「リュウガにはもう言ってあるけどリリス……あなたにも治癒神として神職者会議に出席してもらう必要があるわ」

「神職者会議……一体どんな事をするんですか?」

「今から話すわ」


 神職者会議は年に数回行なわれる神職者だけによる会議、毎回開催場所は変わるそうでこれは誰かに場所を特定される事を防ぐ為にバラバラにしているらしい。


「まず今回の開催場所だけどここから北に約800キロ進んだ所にあるエルスという都市の地下にて行なわれるわ」

「エルス……確か魔法都市と呼ばれている所ですね」

「ええ、そうよ」


 エルスはこの世界でも随一の魔法都市、そこに住む者の殆どが魔術師であり珍しい魔法を使う者も多数存在している。都市という事もありとても広くなっていて人口はここルーベルクとは比べものにならない程だ。


「エルスのどこで行なわれるの?」

「エルスの中央にある時計台そこにある隠し扉を入るのよ」

「隠し扉ですか?」


 クレアによるとエルスは神職者の一人である拳神の管轄でありその隠し扉の存在は神職者以外には漏らさないようにされている。隠し扉を入り階段を降っていくと扉が現れてそこを開けると今回の会議の会場となっている。


「でもその隠し扉、俺たち以外に見つけられたりしないんですか?」

「大丈夫よ、その隠し扉は神職者の魔力に反応して現れるようになってるの」

「どういう仕組みでそうなってるんですか?」

「昔の神職者が作ったと言われているわ」


 神職者の魔力にだけ反応する、いくら神職者が作ったといえどそんな物が作れるとはオレは驚いた。さらにこのような隠し扉は世界に数十カ所あり毎回そのどこかで神職者会議は行なわれるようだ。


「今回はリュウガとリリス、新たに二名の神職者が誕生しているわ、新たに神職者が現れた際の神職者会議は自己紹介から始まるわ」


 そこから神職者会議の大まかな内容を聞かされた、自己紹介から始まり、前の会議から今回の会議の間に起きた大きな出来事の情報交換などを話し合う。


「後は管轄の見直しね」

「管轄ですか?」

「ええ、神職者にはそれぞれ管轄区域があるのよ」


 管轄区域、公には知らされていないが神職者は与えられた区域の危険があった際に対処しなければならない。これはオレやリリスにも管轄が振り分けられる。


「そして最後に神職者ランキングね」

「前に言ってたやつですね」

「ええ、でもこれは正確には戦闘職の神職者に対するランキング付けよ」


 つまり支援職であるリリスはランキングには参加しないという事となる。他の神職者は戦闘職であるため、ランキングに参加しないのはリリスだけだ。


「クレアさん、私はランキング参加できないの?」

「そうね、単純な強さのランキングだから昔から支援職は参加させてないのよ、まあランキングで何かが変わるってわけでもないから気にしないでいいわよ」


 このランキング、どうやら順位によって立場が変わるわけではないようでただ単に誰が強いのかを決めるランキングなようだった。


「まあ、これが神職者会議の主な内容になるわね」

「なるほど、大体分かりました」


 神職者会議は大体いつも短い時で三時間、長いと六時間に渡って行なわれるようだ。その多くがランキング戦に時間を費やしている。


「それじゃあ私はそろそろいくわね」

「ええ、ありがとうございました」

「クレアさん、ありがとう」

「それじゃあ二十日後の正午に」


 オレとリリスはクレアにお礼をし、クレアは家を後にした。


「それにしてもここから800キロ北か、かなり遠いねリュウガ」

「ああ、少し早めに出た方が良さそうだな」

「うん、リュウガは一日あれば飛んでいける思うけど私は……」


 リリスの言うように800キロ程度オレなら一日もかからず飛んでいける。だがリリスは神職者とはいえ支援職であるが故にスピードはそこまででない、飛んでいっても四日はかかる距離だ。


「まあ出るのは三日前とかでいいだろう」

「そんなに遅くて大丈夫?」

「ああ、ちょうどある物を作ろうと思っててなそれが長距離移動にピッタリなんだ」


 ある物、それが完成すれば800キロの移動など簡単になる。


「それじゃあ俺たちも寝るとするか」

「うん」


 そう言ってオレとリリスは一緒に部屋に入り眠りについた。


 次の日の朝、オレは疲れていたのか少し遅めの起床をした。既に宏太と来綺と瑠璃はどこかに出かけていたようで家にはオレとリリスの二人きりとなっていた。


「おはようリュウガ」

「おはようリリス」


 リリスはオレが起きてくるのを待ってくれていたようで朝食も準備していてくれた。


「リリス、あいつらは?」

「もう出かけた、多分無限タルタロス」

「そうか」


 オレは朝食を食べながらリリスと話していた。来綺達三人は朝早くから無限タルタロスの方に向かっていったそうだ。そんな朝早くから特訓とは三人はリリスが神職者になった事でよりやる気になったようだ。


「そういえば昨日もタルタロスにいってたよな?」

「うん、昨日で確か百六十フロアまで到達してた」

「ほう、でも今のあいつらの実力なら二百フロア辺りまでなら余裕でいけるだろ」


 オレは現在二百五十フロアまで到達しているがそのオレから言えば来綺達の実力ならば二百フロア以下は余裕で攻略できるはず、おそらく苦戦をしいるようになるのは今オレが到達しているフロア辺りからだろう。


「無限タルタロスか、今日は他にやらなくちゃいけない事があるからな、明日は行ってみるか」

「リュウガ、やる事って?」

「ああ、リリスは今日空いてるのか?」

「うん、特にやる事はない」

「じゃあちょっくら付き合ってくれ」


 リリスは頷く。オレのやりたい事それは街の人に頼んでいた物を取りにいきその材料である物を造る事だ。


 オレは朝食を食べ終わり食器を洗う。そして準備を済ませてリリスと共に家を出た。しばらく歩くと目的の場所についた。


「創造神様、頼まれてた物用意しておきましたよ」

「ほう、いいじゃないか量も十分だ」


 この人はザイルと言い、年齢は二十代後半で昨日オレが材料を頼んでいた者だ。そこには鉄や銅、鉛などの金属、それからプラスチックやゴム、ガラスなどが大量に用意されていた。


「よくこんなに集められたな」

「ええ、街のみんなから使わなくなった物なども譲ってもらってここまで集められました」

「感謝する」


 オレもまさかここまでの量を用意してくれるとは思わず感謝の言葉を述べる。


「いえとんでもないです、街の復興のお礼ですよ」

「では、遠慮なく貰っていくぞ」


 オレは材料を空間収納に仕舞い、リリスと共に再び家の方に戻っていく。


「リュウガ、あんなに金属とかガラスとか色々貰って何をするの?」

「オレの世界にある便利な乗り物を造ろうと思ってな」

「乗り物?」

「ああこの世界にはない車という物だ」


 そう、オレは車を造ろうと思っていたのだ。

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