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異世界召喚された俺は最強職を得て無双する  作者: 鬼丸海
第二章 総合トーナメント編

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戦後

「さすがです、クレアさん」


 少しするとエゾットを倒したクレアが地上に降りてきた。流石のクレアも疲れていたようで額からは汗が滲み出ていた。


「みんな、お疲れ様」

「クレアよ、また腕を上げたようだな」

「はい師匠、今回のご助力ありがとうございました」


 ビヨンドはクレアの成長を誇らしく思っていた。


「リュウガ、今回はよくやってくれたわ」

「いえ、当然の事をしたまでです」


 クレアはオレの働きに感謝していた。しかしオレは感謝される程の事ではないと言い返す。神職者としてみんなを守るのは当然の事、そして何より強い者と戦う事はオレにとって楽しい事なのだから。


「しかし神級魔法……すごいですね特級魔法の比じゃない」

「ええ、でも魔力の消費は激しいわ、私でも何発も連続で打つのは不可能よ」


 神級魔法は確かに異常な威力を誇る。だがその分魔力の消費が激しく一回打つだけでもごそっと魔力を持っていかれる。今のオレには扱う事が難しいだろう。


「リュウガ、あの時の力はなに?」

「あの時?」

「融合した魔族皇(デーモンロード)を倒した時の力よ、神装も展開していなかったのに一時的に力が増してたじゃない」

「いや、オレにもよく分からないんです」


 クレアの言う通り、オレはあの時全く敵わなかった魔族をリリスが殺された事を知った瞬間から圧倒していた。おそらく怒りによって一時的に力が増大したのだろうが何故そんな事が可能となったのかは分からなかった。


「まあいいわ、勝てたのだから問題はないわ」


 クレアの言う通り今は勝てたことに喜ぶべきだろう。しかしあの時の力を自在に扱う事が出来ればオレはさらに強くなれるかもしれない。


「それはそうとリリス、神職者になるとはびっくりだわ!」

「はい、私も突然の事で驚きました」


 クレアはリリスが神職者になった事を心の底から喜んでいた。それも当然、これによりこちら側の戦力が一気に上がったのだから。


「それに蘇生魔法、これは大きな戦力となるわ」

「はい、でも現時点では神職者には使えないんです」

「今はそうでも、鍛錬すればいずれ神職者にも使えるようになるわ」


 リリスは神職者になったばかりだ、これから頑張ればいずれはクレアの言う通り神職者にも蘇生魔法が使えるようになるかもしれない。


 それからしばらく話した後、今回戦ってくれたルビオやバリス、テルシア、ビヨンド、リーナ、ヨルゼはこの場を後にした。


「クレアさんはまだしばらくこの街に滞在するんですか?」

「ええ、死者はなんとかゼロに済んだけど街のあちこちが魔族に壊されたしその復興作業を手伝おうと思ってね」


 クレアの言う通り街の方にも被害は出ていた。街にいた人達の避難はクレアが手を回していてくれたようでそちらの死人も出ずに済んでいた。


「でも復興はオレがいれば数日あれば終わりますよ」

「確かにそうでしょうけど、リュウガに全部任せるのも悪いわ」


 創造神であるオレにかかれば壊れた建物を直すのは簡単な事だ。何かを創造するのに関してはオレの右に出る者はいない。


「まあそれならお願いします」

「それからリュウガ」

「なんですか?」

「気づいてると思うけど魔族はあなたに目をつけてる、これからはより一層気をつけてね」

「分かっています」


 確かにオレはこの数十日で三回の襲撃を受けている。これからも襲撃を受ける事になるだろう、もしかしたら他の四天王が来る可能性だってあるかもしれない。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 遥か遠くの地、薄暗い場所にて三人の魔族はその戦いを見ていた。


「あらら、エゾットやられちゃったね」

「おおみえをきっといて情けないわね」

「しかもこちらは全員やられてしまいました」


 ベノムとキュールとドレーク、エゾットと同じ暗黒軍四天王であるが仲間がやられたというのに全く動じていなかった。


「まあ、仕方ないね……弱いエゾットがいけないしね」

「そうね、弱いくせに自信過剰」

「彼は我ら四天王の中で最弱ですからね」


 魔剣神であるエゾットは四天王の中では最弱だったようだ。


「しかし、創造神の抹殺についてはこれで三回目の失敗ですよ」


 三回目の失敗、それも全て成功率は高いと踏んでの作戦だった。しかしことごとく失敗に終わってしまっている。


 一度目は中級魔族(ミディアムデーモン)を仕向けたが加護による強化により敗北。二度目はダンジョンの最下層にて上級魔族(グレーターデーモン)を仕向けあと一歩の所で火炎神であるクレアの邪魔が入った。そして今回は融合した魔族皇(デーモンロード)で確実に殺せると踏んだが失敗に終わった。


「でも何だろうね?あの力」

「そうね、神装も展開していなかったのにあそこまでの強化」


 リュウガ自身もあの時の力については分からないでいた。怒りによる一時的なものなのか、その詳細は謎であった。


「で、どうします?また厄介な神職者が現れましたよ」

「治癒神か、しかも蘇生魔法が使えるとわね」

「しかもこっちは神職者が一人減っちゃったしエゾットの雑魚は厄介な置き土産をしていったね」


 三人はリリスが神職者となった事に脅威を感じていた。善の神職者はこれで八人、対して魔族側の神職者は一人減ってしまった。より一層魔族にとっては不利な状況となっていた。


「まあ、そっちに関してはおいおい考えるとして次は勇者の方だね」

「そうね、成長する前に何としても力を封印しつつ殺さなければならないわ」

「それについてはソルトが動いてくれてますし大丈夫でしょう」


 三人の魔族はソルトの事を信頼している。ソルトは魔族皇(デーモンロード)であり最も四天王に近い魔族、神職者になり得る素質も持っており今回の件について全てを任せている。


「しかし問題なのは勇者の力を封印できるかだよね」

「魔族最高の封印術師が研究を重ねていますがいまだに封印術は完成していないようです」

「気長に待つしかないわね」


 三人は封印術に関しては全く知識がなく、魔族一の封印術師に勇者の力を封印する術を研究してもらっているが進歩は少なかった。


「まあ完成するのも時間の問題だよね」

「ええ、学院に入学させれさえすれば研究も捗るはずです」


 三人は頑なに勇者を学院に入学させたかった。おそらく学院に何かあるのだろう。裏から魔族側の域がかかっているのか、それとも別の何かがあるのか。


「それはそうとあなた達、重要な事を決めなくてはならないわ」

「そうだね、これを決めなくちゃ下に示しがつかないからね」

「四天王の空席に誰を入れるかですね」


 エゾットが死に、四天王の席に空席が出来た。しかしいつまでも空席のままでは示しがつかず暗黒神が復活した際に失礼だ。


「でも、誰を入れるかなんてもう決まってるよね?」

「そうね、ソルト……彼しかいないわ」

「ソルトを置いて他にいないでしょう」


 四天王は強者でなければ務まらない。そして神職者である、もしくは神職者になり得る程の強者出なければならない。この条件に一番当てはまるのはソルトだけだった。


「ソルトならエゾット以上の働きをしてくれるでしょ」

「うん、じゃあソルトでいいね?」

「ええ、異議はありません」


 キュール、ベノム、ドレークにより新たな四天王はソルトとなった。この新四天王がこれからどのように魔族側に貢献するのか三人は楽しみだった。

二章完結!

次回から第三章!

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