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異世界召喚された俺は最強職を得て無双する  作者: 鬼丸海
第二章 総合トーナメント編

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決着

「リリス!」


 リリスが立っていた。魔族に殺されて死んだはずのリリスが生きていたのだ。


「リリス!生きてたの?」

「よかった、生きてたんだな」

「てっきり死んだかと思ってたぞ」


 瑠璃、宏太、来綺もリリスが生きていた事に安堵していた。だがオレが確認したところさっきまで脈がなく心臓も完全に停止していたはず、つまりは完全に死んでいたのだ。


 それに見た目も少し変化していた。髪はピンクから金色に変化しており背も数センチ程度伸びているきがする。


「でも不思議ね、なんで見た目が変化しているの?」

「それに傷も塞がってるよ」

「ああ、それに魔力が大幅に増大している」


 リーナは見た目の変化にルビオは腹の大穴が塞がっている事に疑問を抱いている。そしてヨルゼの言った通り実際にリリスの魔力は増大している。


 死んでいたのになぜか生き返った、そして見た目の変化に加えて魔力が増大している。これらから考えられる結論は一つしかなかった。そうオレにも以前このような変化があった。


「リリス、お前……まさか……」

「うん、リュウガの思っている通り、私治癒神になったの」


 やはりオレの睨んだ通りリリスは新たな神職者となったようだ。おそらく死ぬ直前に神職者として認められ加護を発動させて蘇ったのだろう。いずれその領域に至るとは思っていたがこんなに早くになるとは思っていなかった。


 その事実を聞いていた近くにいた者達はひどく驚いていた。


「大勢死んでしまったのね」

「ああ、どうしようもない」

「大丈夫、私がなんとかする」

「なんとかって……まさかリリス!」


 リリスは近くに死んで倒れている治癒師に魔法をかける。


「″蘇生リザレクション″!」


 すると次の瞬間、死んでいた治癒師が光出した。そして……


「あれ?オレは確か死んだはずじゃ」


 魔族に殺され死んだはずの人間が生き返ったのだ。


「な!」

「蘇生魔法?」

「リリス、本当に神職者になったのね」


 宏太、来綺、瑠璃は驚きの声を上げた。死んだ者を生き返らせる、普通ではありえない現象に三人ではなく他の者達も驚きの表情を見せていた。


―――――――――――――――

リリス 16歳 女 レベル 70

才職 治癒神(神職)

攻撃力  1430

体力   5669

俊敏性  1930

魔力   6709

魔法耐性 4523

物理耐性 3863

能力:神治癒術・蘇生・水光属性適性・全属性耐性・麻痺耐性・毒耐性・自動治癒・体力超上昇・絶対鑑定・鑑定無効・魔力超強化・思考力加速・気配感知・魔力感知・飛行・無病・高速成長・言語理解・治癒神の加護

―――――――――――――――


 神鑑定で見てみるとリリスのスタータスは以前とは比べものにならない程になっていた。もはや治癒に関してはリリスに並ぶものはいないだろう。


 その後、リリスは死んでいた者達を全員蘇生魔法によって生き返らせ死人をゼロに戻した。数十人の蘇生を行ない流石に疲れたのかリリスは座り込んでいた。


「大丈夫か?リリス」

「うん平気、ちょっと魔力を使いすぎただけ」

「リリス……よかった本当に」


 ひと段落したところでオレは再度リリスの無事を喜んだ。リリスが死んだと分かった時、オレはもうどうしたらいいのか分からなかった。神職者となったのは予想外すぎる出来事だったが生き返ってくれてよかった。


 少しすると遠くの方からこちらに向かってくる者が見えた。


「こちらはあらかた片付いた」

「そうか、あんたは確かクレアさんの師匠だったな」

「ああ、ビヨンド・サルマキアだ」


 どうやら、他の魔族達は元火炎神であるビヨンドや他の者達が討伐してくれたようだ。クレアからビヨンドの事を聞かされた時は少々驚いた。まさか元神職者が手を貸してくれるとは思ってもいなかった。


「ほう、まさかまた新たな神職者が生まれたとはな」

「さすがは元神職者、リリスを一目見て気づいたか」

「ああ魔力を見れば分かる、先程までとは比べものにならん」


 元神職者だけあってリリスの変化には一目で気づいたようだ。このビヨンド、神職者の力を失っていて力は大幅に低下しているようだがそれでも今のオレが勝てるかどうか分からない程の強者だ。


「残る魔族は魔剣神のみか」

「まあ、問題あるまいクレアは強い」

「ああ見るにクレアさんが優勢なようだ」


 オレとビヨンドは千里眼を使い遥か上空の戦いを見ていた。クレアはエゾットを一度殺していたようだ。つまり加護はもう発動できない、対してクレアはまだ加護を残している状態、このままいけばクレアの勝利は時間の問題だろう。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 遥か上空、クレアとエゾットは激しい死闘を繰り広げていた。


「くそが!」

「顔色が悪いわね」

「だまれ!」


 エゾットはクレアに斬りかかるがクレアはそれを上手く避ける。


「創造神め!まさか融合した魔族皇(デーモンロード)を倒すとは!」

「リュウガの事を甘く見過ぎていたんじゃない?」


 エゾットの見立てでは融合してかかれば確実に勝てるはずだった。実際終始優勢に戦っていた、だが仲間を殺された事が分かった途端、なぜか力が増し敗れてしまった。


(いや、そんな事よりもまずいのは新たな神職者が誕生してしまった事だ)


 エゾットは戦いの中、下の様子も伺っていた殺したはずの厄介な治癒師が治癒神として蘇った。これは魔族側にとっては大変不利になる事だ。


「リリスが神職者になるとはね」


 エゾット同様、クレアもリリスが神職者になったことには気づいていた。


「さてと、そろそろ決着をつけさせてもらおうかしら」

「くそ!こんなはずでは!」

「あらあら、随分余裕がないわね」


 エゾットは焦っていた。自分以外の魔族は全滅し残っているのは自身ただ一人。この状況で勝利する確率は限りなくゼロに近かった。


(こうなれば…………逃げる!それしかない!)


 次の瞬間、エゾットは全速力で逃げ出した。


「逃がしはしないわ!」

「なに!動けん!」


 クレアはエゾットの上下左右、そして身体の内側に計三十にも及ぶ魔法陣を展開させる。クレアの魔法によりエゾットは一ミリたりとも動けなくなっていた。


「くそ!離せ!」

「無駄よ、あなたはそこから動けない……目を離してくれて助かったわおかげで発動できる」


 この魔法の発動は相手が自分から目を離していると容易となり逆に目を離してなければ発動するのは難しくなる。


 クレアの込めている魔力は尋常ではなかった。それは特級魔法の比ではない。


「終わりよ、これで決める!」

「やめろ!やめてくれれれれれれ!」

「″断罪の業火(エルメギルティ・ゼロ)″」


 次の瞬間、三十に及ぶ魔法陣全てから火炎砲が放たれる。全ての炎が極限まで凝縮されておりその温度は一万度を超えていた。間違いなく神級魔法だろう。


 そして一瞬にしてエゾットは叫ぶ暇もなく消滅した。


「はぁはぁ……流石に神級魔法は疲れるわね、でもついに敵の四天王を倒せた」


 エゾットを倒し魔族は全滅した。こちらの死者はリリスのおかげでゼロとなり完全勝利を果たした。

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