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異世界召喚された俺は最強職を得て無双する  作者: 鬼丸海
第二章 総合トーナメント編

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屈辱

 現在オレはリーナと対峙していた。リーナは何度もオレに対して攻撃を仕掛けるがオレはその攻撃を全て軽々と防いでいた。


「その程度か、もっとオレを楽しませてみろ!」

「やっぱり化け物ね、いくらやっても当たる気配がないわね」


 リーナは常に最高速度で攻撃を繰り出している。時にはフェイントをかけながら攻撃する。しかしオレにとってはそんなフェイントは何の意味もなさなかった。


「これを防いでみよ、”獄炎(インフェルノ)”」


 オレはリーナに向かって火属性上級魔法を放った。放たれた魔法はリーナの方へと一直線に向かっていく。


「レイブン流……”一撃跳返し”」


 リーナはオレの魔法を何とか跳ね返そうとしていた。その後数秒間粘り、跳ね返す事に成功したのだ。


「はぁ……はぁ、はぁ」

「凄いな」


 オレは驚いた。いくら手加減をしていたとはいえ、上級魔法を跳ね返されるとは思ってもいなかった。


 跳ね返った魔法はそのままオレの方へと返ってきたがオレはその魔法を聖剣デュランダルで軽く切り裂いた。


「ここまで差があるなんて」

「そんなに落ち込む事はないぞ、あんたはかなり強いよ」


 オレはリーナの実力を認めていた。確かにオレの敵ではないが宏太や来綺、瑠璃達に並ぶ実力をこの女騎士団員は持っている。それだけで充分強いと言えるだろう。


「はぁっ!レイブン流……”昇り風龍”!」


 リーナは息を切らしながらも最高速度でオレに近づき次の技を繰り出した。


 リーナの剣から風の魔法が発動され、その魔法は風の龍となってその剣に纏わり付き、リーナはその剣を下から上へと振りオレに攻撃した。


「ふん!」

「ちっ!」


 だがオレはその攻撃を軽く受け止めた。リーナはさぞ悔しそうな顔をしていた。


「なら、これならどう?」


 リーナは剣を構えて集中を始めた。すると剣は光り出した。


「レイブン流奥義……”|覇龍混絶•乱《はりゅうこんぜつ•らん》”」


 そう叫ぶとリーナは全ての力を振り絞って攻撃を始めた。リーナは動かずその場に立ったまま、剣からは先程の技と同様に龍が纏わりついているようにみえた。今度は一体だけではなく複数の龍が纏わりついていた。


 その龍は剣先からそのままオレに向かって飛びついてきた。この技は先程ルビオとの戦いに使用した者と同じものだろう。


 オレはその攻撃を軽く避けた。だがまだ攻撃は終わっていない、この攻撃は相手に当たるまで消えないのだ。


(これはさっき見た、対処は簡単だ)


 オレは向かってくる纏まっている複数の龍を叩き落とそうとした。


「なに!」


 オレがデュランダルで防ごうとした瞬間、その複数の龍は別れてオレに向かってきた。いきなりの事で対処が遅れた、オレはそのままその攻撃をくらってしまった。


「やった、一か八かだったけど当たった!」


 リーナは大喜びしていた。これは誰であろうと喜ぶ場面であろうオレに攻撃を当てるのでさえ難しいというのにリーナはもろにくらわせてきたのだ。


「セブンスター選手、ここにきて今大会始めてもろに攻撃を受けました、大丈夫でしょうか?」

「予想外ね、けど大丈夫でしょう」


 これにはクレアですら驚いていた。クレアもリーナがオレに攻撃が当てられるとは思ってもいなかったようだ。


 徐々に煙が消えて、オレは姿を現した。そこまでのダメージはなかったが多少の血が出ていた。血を出したのは魔族相手以外では初めての事だった。


「ちっ!くそが!」

「予想はしてたけど殆どダメージがないようね」

「このオレが格下相手に血を……」


 オレは内心、怒りが込み上げていた。しかしこの怒りはリーナに対する怒りではなく他でもない自分に対する怒りだ。


 確かに強力な一撃だった。だがそれは最初から身体を強化しておけば負傷しなかった攻撃だ。これは自分の油断がまねいた事だ。こんな失態は初めてだった。


「騎士団員リーナ、見事だ、褒美にオレの新技で沈めてやる」


 リーナはひどく警戒していた。それはオレの表情がさっきまでの余裕の表情とはまるで違い真剣な表情をしているからである。


「創造神流、肆の型”非緋色鐘(ひひいろかね)”」


 オレがそういった瞬間、オレの背後には大きな緋色の鐘が現れた。


 この技は闇魔法で成り立っていて、オレの背後にある緋色の鐘が鳴るとオレは自分の意志とは関係なく相手に剣を振りかざす。その攻撃速度は鐘が鳴るたびに速くなっていく。


「何?これは」


 リーナは警戒しながらオレに向かって剣を構えていた。


 カーーーーーン


 一回目の鐘がなりオレは自分の意志とは関係なく身体が勝手にリーナの方に向かっていった。だが何とかリーナはその攻撃を避けた。


 カーーーーーン


 二回目の鐘がなった。さっきよりも鳴るまでの時間が速くなった。この鐘は徐々になるスピードが速くなり十回を超える頃には1秒を二十回を超える頃には0.1秒を切る。


 カーーーーーン


「まだ避けるとはやるな」

「はぁ……はぁ」


 リーナは十回目の攻撃を何とか避ける事に成功した。だがここからは1秒を切り避ける事は難しい。


 カーーーーーン


「がぁっ!」

「やっと倒れたか」


 二十四回目の攻撃でようやくリーナは地に倒れた。正直二十回以内には力付きて倒れると思っていたのだが予想以上に粘ってきた。


「勝負あり!勝者リュウ•セブンスター!」


 会場は大盛り上がりを見せていた。流石にここまでくると本物の強者しか残っていない。それ故にオレ相手でもそこそこ戦える者しかいなくそれなりの試合を見せられるというものだ。


「本当に強いですね、セブンスター選手は」

「ええ、彼が傷を負ったのにはかなり驚いたけど最後の技は見事と言わざるをえないわね、あれは初見での攻略は難しいといっていいでしょう」


 クレアの言葉から分かる、既にオレの技は見切られているという事だ。


(しかし、こいつの力はかなり役に立ってくれるだろう)


 オレはまだ意識があったリーナに魔族襲来の旨を伝えステージを去った。


 観客席の方へと戻ろうと歩いていると宏太と瑠璃の姿が見受けられた。


「宏太、瑠璃」

「よっ!リュウガ、最後の凄かったな」

「まあな、だが油断した」

「ほんとびっくりしたわよ、まさかリュウガが血を流すなんて」


 宏太、瑠璃ともにオレが血を流した事には驚いていたようだ。


「それはそうと頑張ってこいよ二人とも、恋人同士だからって手抜くんじゃねぇぞ」

「おう、当たり前だ決勝で待っててくれ」

「いや、リュウガと決勝で戦うのは私よ」


 宏太と瑠璃はそう言って会場へと向かっていった。オレは今の二人の実力はほぼ互角と見ている。つまりどちらが勝ってもなんら不思議ではない試合となるだろう。


 それから数分後、オレはリリスと来綺のいる観客席へと戻ってきていた。ステージ上では瑠璃と宏太が向かい合っていた。


「手加減はしねぇぞ、瑠璃」

「こっちだって、全力でいくわ」


 両者共にやる気十分だった。この試合はおそらくいい勝負になるだろう。


「それでは準決勝第二試合、篠原宏太対赤羽瑠璃、始め!」

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