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異世界召喚された俺は最強職を得て無双する  作者: 鬼丸海
第二章 総合トーナメント編

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再会

 クレアと別れたオレ達は現在、ダンジョンで達成した依頼を報告しにいく為にギルドへと足を運んでいた。


 ダンジョンには数日間いた事もあってギルドへと来るのは随分久しぶりな気がした。


「リュウガさん、お久しぶりです」

「ああ、今日は依頼の達成を報告しにきた」


 オレはそう言うなり空間収納から六階層で倒した氷虎(ブリザードタイガー)の爪と牙、八階層で採取してきた赤色の魔鉱石十個をエルナに渡した。


「はい、確かに……これで依頼達成ですね……こちら報酬になります」


 二つの報酬を合わせて金貨十一枚と銀貨六枚、日本円でいうと十一万六千円になる。だがリュウガ達は五人で生活している、これではせいぜいもって十日といった所だろう。


 それならばまた依頼をこなしていけばいいだけの話しなのだが一週間後にある総合トーナメントに向けて訓練を行なわなければならない。なのでしばらくは依頼は受けないでおこうと考えていたのだ。


「そうだ!他にも素材やら鉱石やらを集めたんだが買い取って貰えるか?」

「ええ、勿論です」


 オレはそう言うと再び空間収納を展開し大量の鉱石と素材を取り出した。これらは本来武器や日用品を造る際に使おうと思っていたがかなりの量があったので半分程は買い取って貰おうと考えたのだ。


 取り出したのは様々な種類の鉱石計四十個と多くの種類のモンスターの素材計三十程だ。中にはかなりレアな物もあって相当な値段が付くだろう。


「……少しお待ちください」


 エルナは大量に出された鉱石と素材に一瞬言葉を失った。だがすぐに我を取り戻し査定に入った。さすがにこれだけあれば時間が掛かってもしかたないだろう。


 それから十分程経っただろうかどうやら査定の方が完了したようで椅子に座ってゆっくりしていたオレ達は再び受付の方へと戻った。


「ではこれが今回の買取分です。詳しい買取額はこちらの紙に記載してあります」


 その買取金額を見た瞬間オレ達は全員言葉を失った。その買取金額は合計で金貨八十五枚、銀貨三枚、銅貨七枚となっていた。日本円で表せば八十五万三千七百円となる。つまり依頼の方と合わせれば百万近く稼いだ事になる。


 確かにこれだけあれば相当な金額になると予想していたがまさかこれ程とは思ってもいなかった。


「これによると蒼龍(ブルードラゴン)の素材が高くなっているな」

「ええ、私も実物を見たのは初めてです」


 紙に書いてある買取額によると蒼龍(ブルードラゴン)の素材だけで半分近くを占めていた。他にも高値が付いた物はあったがそれでも高くて金貨三枚程の買取額だった。


「他に要件はありますか?」

「ああ、総合トーナメントの参加申し込みはここですればいいのか?」

「ええ、今から申し込まれますか?」

「頼む」

「では、こちらの紙に記載をお願いします」


 先程クレアから聞いた話しによると総合トーナメントの申し込みは今日からギルドで受付が行なわれるということだった。


 渡された紙を見ると書かなければならなかったのは名前と年齢、才職もしくは職業を書かなければならなかった。


 オレは宏太と来綺に才職は書かずに冒険者と書くように指示を出した。何故ならこの紙に書いた情報は当日に発表されるトーナメント表にそのまま記載される事になるからだ。その事もあって三人が正直に才職を書いてしまえば対戦相手が棄権してしまう恐れがあるのだ。


「おし、書けたぞ!」

「はい……確かに三人分の申し込みを確認しました。当日は直接コロシアムの方へとお越しください」

「分かった」


 総合トーナメントの申し込みはギルドにて行なわれるが開催場所は街の中にある巨大なコロシアムにて行なわれるようだ。


 この大会には毎年多くの参加者が参加しており少なくとも五十人以上はいるそうだ。


「お前ら先に帰っててくれるか?」

「いいけど何で?」

「ギルドマスターに用があるんだ」

「分かった、じゃあ晩ご飯用意して待ってるからね」


 リリスはそう言うと手を振り来綺達三人と共にギルドを出ていった。


「さて、悪いんだがギルドマスターに会わせてくれ。急ぎの用があるんだ」

「分かりました。ではご案内します」


 それからほんの数分後、エルナに案内してもらったオレはギルドマスターであるアイクのいる部屋まで来ていた。


「まさか、また魔族が出たとはな」


 オレの用は魔族が出た事の報告だった。報告しないでいいとも考えたが一応あのダンジョンはこのギルドが所有している事もあって報告は必要だと考えた。


 しかも今回現れた魔族はこの前の中級魔族(ミディアムデーモン)よりもさらに強い上級魔族(グレーターデーモン)、そしてどちらも四天王に指示されて動いていた。


 おそらく今回も送り込まれてきた魔族が死んだ事により確実に次の手のものが仕掛けてくると考えられる。


「成程な、それで今回もリュウガが倒したのか?」

「いや、俺ではない。俺も全力を尽くして戦ったが後一歩及ばなかった」

「では、誰が倒したのだ?」

「俺と同じ神職者……火炎神のクレアさんだ」


 その言葉を口にしてもアイクはさほど驚いてはいなかった。オレ以外にも現在この街にもう一人神職者がいるとなると驚くと思ったのだが、よく考えてみれば来週の総合トーナメントがある時点でクレアがこの街にいるのに何の違和感もないのだ。


「ところでクレアは今どこにいるんだ?」

「分からない、この街にいるのは確かだろうが」


 クレアは忙しいと言っていた、おそらく総合トーナメント関連の事でやる事があるのだろう。


「まあいい……それよりもどうだった?クレアの実力は?凄かっただろう?」

「ああ、正直言って今の俺ではどんな手を使おうともクレアさんには勝てないだろう」


 クレアのオレをも軽く超える規格外の強さはアイクも知っているようだった。オレはその強さを知りたくて鑑定を使ったがエラーと表示された。それ程に力の差が開いているのだ。


 あの強さは目の当たりにした瞬間、オレは新たな目標としてクレア•ファーレンローズを超える事を掲げたのだ。


「じゃあ俺はそろそろいくぞ、仲間を待たせてるんでな」

「ああ、報告ご苦労だった」


 魔族出現の報告を終えたオレは部屋を出て歩いて行った。ギルドの出入り口に向かって歩いていると何やら前方から懐かしい声が聞こえてきた。


「今日は来てるかしらね、七宮君達」

「大丈夫ですよ先生、この街で冒険者をしている事は分かってるんですからいつかは会えますよ」


 聞こえてきたのは秋先生とクラスメイトの佳穂の声、それから他にも同行してきた三人の生徒の姿があった。その後ろには護衛の騎士団員エルミスとリーナの姿もあった。


(まずいな、まさかもうここまで追われていたとは!……しかし今の俺は前とは見た目も違う、分かるはずがない!)


 オレは一瞬焦ったがよくよく考えてみれば姿が前とはかなり違っているのだ。加護の効果によって髪は銀髪に目は青色、そして身長も数センチ伸びている。


 その事からばれるはずがないと確信したオレは止めていた足を再び進ませた。しかし秋先生達の横を通ろうとした時、目が合ってしまった。


「七宮君……ですか?」


 オレは足を止めた。その顔からは汗が少し滲み出ていた。まさかこの姿で勘付かれるとは思ってもいなかったのだ。しかしオレはすぐに冷静になり気づかれないように魔力で声を変え言葉を返した。


「七宮?残念ですが人違いですよ」

「え!でも……いやよく見たら身長も目の色も声も違う」

「先生!どう見ても七宮じゃないですよこの人は」

「そうね、すいません人違いでした」


 何故この姿で気付かれたのかは分からないが真希に言われて人違いだと思ってくれたようだ。


 オレは不自然に思われないように注意を払いながら横を通った。これでしばらくは大丈夫だろう、そう思った矢先に前方からこちらに向かって来る者の姿が見えた。


「リュウガ!聞くの忘れたんだけど晩ご飯の予算てどのくらい使っていい?」

「ばっ!瑠璃!今来んじゃねぇよ!」

「えっ!赤羽さん?」


 瑠璃の声が聞こえたのか秋先生と生徒達は振り返った。せっかく上手く他人の振りを貫き通せる所だったのに瑠璃が来てしまったおかげで台無しになってしまった。勿論、瑠璃が悪い訳ではない。この状況を知らなかったのだから仕方のない事だが状況は最悪だった。

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