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異世界召喚された俺は最強職を得て無双する  作者: 鬼丸海
第一章

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紫炎滅剣

 時刻は朝の六時、まだ全員眠りについたままだった。それから数分後オレが目を覚ました。起きたと同時に辺りを見回し皆んなが眠っている事に気付き先に朝食の用意を始めた。


 朝食に用意したのは昨日と同じ野菜たっぷりのスープとパンだった。用意が終わったとほぼ同時にリリスが起きた。


「よっ、おはよう」

「おはようリュウガ」


 リリスが起きてすぐに他の三人も起き始めた。


「おはよう」

「朝飯用意してくれたのか?」

「ああ、ちょっと早めに目が覚めたからな」


 それから朝飯を食べ終え数十分後、次の層へと向かう為に準備をし今は六層の扉の目の前まで来ていた。


「おっし、じゃあ開けるぞ!」


 扉を開けるとそこは五層と同じく全体が氷で包まれていた。そして二層や四層と同じく巨大な迷路となっていた。


 ここまで来てこのダンジョンの造りはほぼ確実に分かったと言えるようになった。このダンジョンは二層ごとに風景や気候などが変わっていくようになっている。さらに奇数層はただひたすらに長い一本道で偶数層は巨大な迷路だと言う事も分かった。


「さて、ここでは確か依頼をやらないといけなかったな?」

「ええそうね、氷虎(ブリザードタイガー)だったかしら?」

「ああ、そいつの爪と牙が必要見たいだな」


 瑠璃に聞かれ、オレは依頼書を見ながらそう答えた。この氷虎(ブリザードタイガー)は一応Bランクに該当するモンスターなのだがその強さはBランクの中でもかなり上でAランクのモンスターに匹敵する場合もあるという。


 二層や四層の巨大迷路では途中にモンスターが現れてる事は一度も無かったのだがこの六層では現れるようだ。その分時間も掛かるだろう。


 しばらく左手の法則を使って歩いていると何やら前からモンスターの影が見え始めた。モンスターがはっきり見える位置まで来るとその影が姿を現した。


―――――――――――――――

氷虎(ブリザードタイガー) レベル 50

種族  虎

攻撃力   690

体力    653

俊敏性   713

魔力    733

魔法耐性  533

物理耐性  676

能力:木属性耐性・水属性適性・氷属性適性・気配感知・魔力感知・自動治癒・毒無効・雷無効

―――――――――――――――


 現れたモンスターは何と依頼モンスターである氷虎(ブリザードタイガー)だった。そのステータスはやはり高く少しだが四人を上回っていた。


「リュウガ、どうだ?」

「依頼モンスターだ……だがステータスが全体的にお前らよりも少し高い、一人でやるのは危険だ」

「そうか、なら二人でやればいいか?」

「そうだな。今回は来綺と宏太の二人がかりで頼む」


 オレがそう言うと来綺と宏太は「分かった」と言い前に出た。二人はどうやって戦うか話し合い来綺が接近戦を行ない、宏太が後方から魔法で援護する事となった。


「それじゃあいくぞ宏太」

「ああ」


 来綺は敵に向かって全力で走った。そしてすぐさま聖剣を作成し右手に持った。


「ガァァァァァァァ!」


 突進する来綺に気付いたのか敵は口から氷の冷気を放った。その冷気は相当冷たく聖剣を凍り付かせる程だった。


「ちっ、くそ!」

「来綺!どけ!」


 せっかく作成した聖剣が凍り付いてしまい使い物にならなくなってしまい来綺は悔しがっていた。更には今のでかなりの魔力を消費した事から無駄な魔力消費となってしまった。


 悔しがっていると後ろから宏太の声が聞こえてき、来綺は大きく左へと避けた。


「喰らいやがれ!”氷菓聖天(アブソリュートヘブン)”」


 次の瞬間、氷属性中級魔法が放たれた。放たれた魔法は物凄い速さで敵に向かって行った。しかしそれに気付いている敵は同じ魔法を放った。


 放たれた魔法は宏太の魔法とぶつかり激しい競り合いとなった。その勝負はほぼ互角と言えた。しかし数十秒後、どちらも譲らなかった勝負は少しずつ動き始めた。


「っ!何だと!」


 そう、宏太の方が押され始めていたのだった。このままでは宏太に魔法が当たり氷漬けにされてしまう、その時だった。


「がおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

「俺の事を忘れて貰っちゃ困るぜ」

「来綺!」


 来綺が敵の後ろまで回り込んでいて聖剣によって背中を斬り付けていた。切り付けられた敵は大きな悲鳴を上げた。


「宏太!今だ!やっちまえ!」

「おう!氷漬けになりやがれ!」


 宏太は全力で魔法を放った。敵は来綺の攻撃により少し弱ったせいか魔法の威力も落ちていた。先程まで押されていた競り合いは徐々に立ち直し逆転した。


 敵も全力で魔法を放とうとしていたが傷が痛み、全力を出せないでいた。これはいけると判断し力を振り絞った。


「終わりだ!」


 魔法の競り合いは宏太が勝利し敵に直撃した。敵は完全に氷漬けになり動けなくなっていた。


「やったな!」

「ああ、助かったぜ来綺」


 来綺と宏太は互いに駆け寄りハイタッチを交わした。今回は二人がかりで戦ったから勝てたもののもし一人で戦っていたら間違いなく負けていた勝負だった。


「リュウガ、終わったぜさっさと次に行こ……!」


 何やら音が聞こえて来てそちらを向くと凍らせたはずの敵が必死に氷を砕こうとしていた。どうやらまだ完全には仕留められていなかったようだ。


「まじかよ……」

「来綺……俺はもう魔力が殆ど無い、留めを頼む!」

「おう、任せろ」


 来綺はそう言うと再び聖剣を手にして敵の方に全力で向かっていった。だがしかし間合いに入る前に敵が氷を完全に砕いて出て来てしまい来綺は足を止めた。


(くっそ!念のため留めを刺しておけばよかった)


 来綺は敵の生死を確認しなかった事を後悔した。宏太は既に魔力が殆ど無く来綺一人では敵わない相手だ。


「全く、油断するからこう言う事になるんだよ宏太も来綺も」

「……リュウガ……すまねぇ」

「面目ねぇ」


 もう自分が出るしか無いと判断したオレは敵と相対した。


 そして敵はそんなオレを見て標的を来綺から変え猛スピードで襲いかかった。おそらくオレを危険と判断したのだろう。


「こんな雑魚に使うのは勿体無いがせっかく覚えた技だ。こい!聖剣デュランダル!」


 次の瞬間、オレの右手に聖剣が現れた。


 敵は氷の刃を数十程オレに向かって放ったがそれをいとも簡単に全て防ぎきって見せた。


「創造神流、弍の型 ”紫炎滅剣(しえんめっけん)”」


 そう言ったと同時に聖剣から紫色の炎が発現した。オレは一直線に敵に向かっていった。


 当然敵はそれを黙って見ているはずも無く無数の氷の刃を放った。しかしその刃を聖剣によって全て溶かしていた。それも少しも速度を落とさずに。そしてついに間合いへと入り込んだ。


「終わりだ」


 オレは敵を聖剣で斬った。その次の瞬間、敵は悲鳴を上げ身体は紫色の炎で燃えており数秒のうちに倒れた。


「さてと、こいつを空間収納に入れて……っと」


 オレは氷虎(ブリザードタイガー)を空間収納へと放り込んだ。これで一つ目の依頼は無事に完了した。


 戦闘が終わり全員が一箇所に集まった。宏太と来綺は魔力を殆ど使い果たしていたがリリスの回復魔法によってだいぶ戻っていた。


「しかし、ここに来て敵の強さが一気に上がったな」

「そうね、三人でやった方がいいんじゃない?」

「ああ、俺もそう思う、どうだ?リュウガ」


 来綺、瑠璃、宏太は敵の強さを目の当たりにして二人では無く三人で戦った方がいいのではないかとオレに相談してきた。


「そうだな、よし!次からは三人で頼む」


 オレも三人でやる事に何の口も挟まなかった。油断さえしなければこの六層に限っては二人でも大丈夫だろうがそれでもギリギリだ。万が一の場合も考えて三人で戦う方がいいと考えた。


「リリス、流石に一人で何度も三人分の支援をするのはきついだろうから俺も手伝う」

「本当!ありがとう。でも最低限でいいからね、私も限界に挑戦して見たいし」

「分かった、リリスがそう言うなら」


 流石のリリスでも三人分の支援を何度も一人で行なうのは厳しいと判断しオレも最低限協力する事にした。


 今後の戦略を数分間話し合った後、オレ達は再びこの巨大氷迷路を進んで行った。まだ六層の半分も進んで無い事を踏まえて少しペースを上げた。

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