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異世界召喚された俺は最強職を得て無双する  作者: 鬼丸海
第一章

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ダンジョン

 新居が完成して二日が経った。既に家具の内絶対必要になって来る物は買い揃え何もなかった家は一日にして充分住める状態となっていた。


 だが所持金は殆ど使ってしまい残っているのは銀貨七枚のみとなっていた。これでは食事代にしかならない。


「で、どうする?そろそろギルドに行くか?」

「ああ、そうだな」


 オレ達は現在、家の大部屋にて昼食を食べ終えてソファーでくつろいでいた。五人共、リュウガが能力にて創造した日本の漫画を読んでいた。一度覚えた事は絶対に忘れないので日本の娯楽は材料さえあれば創造する事が可能だった。


 オレは漫画の他にもトランプ、将棋、ボードゲームなども創造していた。


 リリスも今日初めて漫画を読んだが、面白かったようで読み始めてから一時間程経つがのめり込んでいた。


「じゃあ行こうか」

「ちょっと待ってくれ。話しがある」

「何?リュウガ」


 読んでいた漫画を仕舞い、リリスが立ち上がって歩き出そうとするとオレはそれを止めた。


「一つ提案があるんだがいいか?」

「提案?」

「ダンジョンに挑戦してみないか?」


 話し出したのはダンジョン攻略の事だった。昨日の夜、オレは考えていた。お金を稼ぎながら特訓も出来る最適な方法を、散々考え込み出した答えがダンジョン攻略だった。


 ダンジョンではかなり貴重な素材が手に入る事もある。しかしそれ相応の危険が伴って来るだろう。


「ダンジョンか……いいんじゃない私はリュウガの決定に賛成するわ」

「成程……ダンジョンか、確かにそれならお金も稼げて特訓も行なえるし一石二鳥だな」

「ああ、リーダーはリュウガだ。その決定に俺は従うぜ」

「私も」


 オレの決定に瑠璃、宏太、来綺、リリスの全員が一つの迷いも無く賛成した。これはリーダーを信頼していると言う事なのだろう。


「で、ランクはどうするんだ?」

「Aだ」

「いきなりAランクかよ!」

「大丈夫なの?いきなりAランクなんて」


 挑戦するダンジョンのランクを聞かされ宏太とリリスは驚いていた。そうなるのも無理はない。まず最初からいきなりAランクのダンジョンから挑戦する者などそうそういない。高くてもBランク以下から始めるのが普通だ。


 しかしオレはこの五人ならばもうAランクのダンジョンも攻略出来ると信じていた。


「何よ、宏太もしかしてびびってるの?」

「瑠璃……お前は怖くないのか?」

「怖いわよ、でも私達は少しでも強くなるって決めたじゃない、こんなんでびびってたらいつまで経っても強くなれないでしょ」

「そ……そうだな。こんなんでびびってたらいつまで経ってもリュウガには追いつけないよな」


 瑠璃に言われて宏太は覚悟を決めたようだった。


 オレは瑠璃から強くなりたい、とは聞いていたがまさかここまで強い意志を持っていたとは思っていなかった。相当この前の魔族との戦いで自分の力の無さに当てられたのだろう。


「リリスも怖いか?」

「うん、でも私頑張ってみる」

「よく言った偉いぞ。もしもの時は必ず俺が守ってやるから安心しろ」

「えへへ、ありがとうリュウガ」


 オレはリリスの頭をそっと撫でた。そうするとリリスの顔は少し赤くなり照れていた。撫でられた事が相当嬉しかったようだ。


「おい、イチャイチャするのは後にしてくれないか?そろそろ行こうぜ」

「……ああ、悪いそれじゃあ行くか」

「ごめん」


 二人の世界に入っていたオレとリリスは来綺の言葉で戻ってきた。


 それから数十分程経ち、ギルドへとやって来た。


「リュウガさん、今日はどんな用件でしょうか?」

「ああ、今日はダンジョンに入りたいと思って来たんだ」

「成程、ダンジョンですか。ちなみにランクはどうしますか?」

「Aランクだ」

「……Aですか……確かに条件は満たしていますしリュウガさんの実力ならば問題ないと思いますが大丈夫ですか?」


 エルナは少し心配しているような表情を見せた。おそらくオレ以外の四人の事を心配したのだろう。


 四人の実力はCランクとは思えない程に高い。だがそれはあくまでCランクにしてはと言う意味だ。四人の実力はおそらくBランクにギリギリ通用するぐらいだ。それではAランクのダンジョンに挑むのは厳しいのではないかと言う事なのだろう。


「問題ない。これは特訓も兼ねているんだ、それに万が一の場合は俺がいれば大丈夫だ」

「それなら……ではどのダンジョンに挑戦しますか?我がギルドが所有しているAランクのダンジョンは三つあります」


 エルナは三つのダンジョンの概要を見せて来た。まず一つ目のダンジョンは五階層構成となっていて基本はBランクとAランクのモンスターのみが出現するようになっている。階層は少なめだがその分強いモンスターが出やすくなっていてAランクの中でもかなり上位の難しさとなっている。


 二つ目のダンジョンは十階層構成となっていて、こちらはCから Aランクのモンスターが出現する。このダンジョンは他の二つと比べて最もバランスがよくなっている。


 三つ目のダンジョンは二十階層構成となっていてこれは他の二つと比べてかなり大きいダンジョンだ。モンスターの強さはDランクからAランクとなっていて上層は楽に攻略出来るが下層との難易度の差が激しいダンジョンとなっている。


「……では、この十階層のダンジョンで頼む」

「分かりました。では許可証を発行しますね」

「ああ、それとこのダンジョンでついでに受けられる依頼は無いか?それを全て受けたい」

「かしこまりました。許可証と一緒に用意しますね」


 悩んだ末に選んだダンジョンは最もバランスの取れている十階層構成のダンジョンだった。


 五階層構成のダンジョンは一階層から難易度が高くなっていてとても特訓するには向いていない。また二十階層構成のダンジョンは長くて体力的に厳しいと判断し一番バランスのいい十階層構成のダンジョンという選択に至った。


 しばらく待っているとエルナが許可証と依頼書を数枚持って来た。


「ではこちらダンジョンの許可証と依頼書二枚です。確認の方をお願いします」


 オレは依頼書を手に取り内容を見た。まず一つ目の依頼は六階層にのみ出現するという氷虎(ブリザードタイガー)の爪と牙を採取するというものだった。依頼ランクはもちろんAで報酬は金貨六枚と銀貨一枚となっている。


 二つ目は八階層の壁に埋まっているという鉱石の採取だ。鉱石は他の階層にもあるがこの依頼では八階層にのみある魔鉱石という物を十個採取するようだ。ランクはAで報酬は金貨五枚と銀貨五枚となっている。


「大丈夫だ。この二つの依頼を受ける」

「かしこまりました」


 依頼を見てオレは迷いなく受ける事にした。二つの報酬を合わせたら合計で金貨十一枚と銀貨六枚になる。所持金が少ないオレ達にとって受ける以外の選択はなかった。


 許可証を貰ったオレ達はギルドを出て早速ダンジョンへと向かい始めた。


 今回挑戦するダンジョンは街の南門を出てすぐの場所にあるらしく探す手間が省けた。五人は街を南に進み約数十分後、ダンジョンの前に到着していた。


「ここがダンジョンの入り口だな」

「ええ、そうみたいね」


 入り口は結界のような物で覆われていた。おそらく部外者に勝手に入られるのを防ぐ為に用意されているのだろう。これはかなり高位の魔法で簡単には破らないようになっていた。


「それじゃあお前ら準備はいいか?」

「ああ、いつでもいけるぜ」

「問題ないわ」

「上等だぜ」

「行きましょう」


 オレが確認をすると来綺、瑠璃、宏太、リリスは声を上げた。どうやら準備は万端のようだった。


 次の瞬間オレは許可証を結界に当てた。すると結界は見る見る消えていき中に入れるようになった。許可証には結界を無力化する魔法が付与されていた。


 オレ達は足を進めダンジョンの中へと入っていった。中に入った瞬間、消えた結界が再び展開された。


(よし、とことん鍛えてやらないとな)


 オレはそんな事を考えていた。

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