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異世界召喚された俺は最強職を得て無双する  作者: 鬼丸海
第一章

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21/98

クラスメイトside:1

 時は遡り、リュウガ達がルーベルクに着くおよそ二日前。


 生徒達は王城にある訓練場にてルドラとアルテミスを相手に一人ずつ順番に模擬戦を行なっていた。現在は勇輝がルドラと、涼介がアルテミスと戦闘をしていた。


「はぁぁぁぁ!」

「よし!そこまでだ」

「ありがとうございました!」

「かなり腕が上がってきたな勇輝」

「いえ、まだまだです」


 戦闘の訓練を始めてまだ一週間、最初は剣の持ち方すらままならかったが既に充分戦えるぐらいには成長してきていた。


 実戦の方も既に二回程行っており、そこでも低ランクだがモンスターを相手に訓練した事を活かして戦えていた。


 実戦は王都の外では無く、王都の中にある訓練用のダンジョンを使って行われた。訓練用のダンジョンなので一般のダンジョンとは違い階層ごとにかなり難易度が違っている。


 一般のダンジョンは例えばCランクならば階層ごとに多少の難易度の差はあるが全ての階層がCランクの難易度で出来ている。だが王都の訓練用ダンジョンは五十階層あり一から十はFランク、十一から二十はEランクと難易度が異なっている。二回の実戦ではどちらもFランクの層で訓練を行なった。


―――――――――――――――

星宮勇輝 17歳 男 レベル 9

才職 勇者

攻撃力  280

体力   270

俊敏性  273

魔力   303

魔法耐性 276

物理耐性 282

能力:全属性適性・全属性耐性・剣術・先読・自動魔力回復・気配感知・魔力感知・身体強化(弱)・魔力強化•言語理解

―――――――――――――――


 勇輝のレベルとステータスは順調に上がっていた。また他の生徒達も勇輝と同様、確実にレベルを上げていた。


 訓練はルドラとアルテミスの他に副騎士団長のシェイク、魔術師団副団長のフィン、それに加えて騎士団員と魔術師団員の数名が指導していた。


「よし今日はここまでだ」

「ありがとうございました!」


 ルドラと勇輝の模擬戦が終わって数分後、アルテミスと涼介の模擬戦も終わったようだった。これで今日の訓練は終わりのようで生徒達はそれぞれ自分の部屋に帰る者もいれば残って自主練をする者もいた。


 そんな中、教師である秋がルドラに声を掛けた。


「ルドラさん、少しよろしいでしょうか?」

「何だ?」

「私もかなり戦えるようになりましたし、そろそろ七宮君達を探しに行きたいのですが」


 秋はリュウガ達を探しに向かいたいと提案したのだ。確かにこの一週間で秋は相当戦えるようになっていた。


 秋の才職は召喚士。既に黒狼(ブラックウルフ)数匹と契約をしていた。


「そうだな。だが一人だと流石に危険だろうから生徒を数人連れて行くといい。それと騎士団員を二人程同行させよう」

「ありがとうございます」


 生徒を数人連れて行ける事となったが流石に主戦力になっている者達を連れていく事は出来ない。そこで秋は生徒の中でもあまり訓練に乗り気でない者の中から選ぼうと考えた。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 翌日になり秋と生徒四人は出発する為に王城の外の巨大な門の前に来ていた。他の生徒達も見送る為に来ていた。同行する生徒は男子二人と女子二人となった。


「じゃあな、道中気を付けろよ二人共」

「ああ、勇輝も訓練頑張れよ」

「しばらく訓練しなくていいなんて最高だ」

「相変わらずだな」


 そう声を上げたのは今回同行する生徒の一人である立花真希(たちばなまき)と言う名の男子生徒だ。身長は百七十センチメートル程で宏太とは仲がよかったそうだ。髪は青く顔は美形だ。才職は火魔術師で初級魔法はいくつか使えるようになっている。


 次は足立龍弥(あだちりゅうや)と言う名の男子生徒だ。身長は百七十五センチメートルで訓練が嫌で同行するのを希望したらしい。才職は槍術士。主に槍を使って戦闘を行なう職業だ。


「じゃあね皆」

「行ってくるわ」


 そう皆に告げたのは今回同行する女子生徒二人だ。まずは今村佳穂(いまむらかほ)と言う名の女子生徒だ。身長は百五十センチメートル程で小柄な体型をしている。才職は守護者。攻撃が苦手な分防御に特化した職業だ。


 次に綾辻梨花(あやつじりんか)と言う名の女子生徒だ。身長は百六十五センチメートルと高身長だ。才職は銃士。銃を扱って戦闘を行う職業だ。


 この二人は瑠璃とはよく話す仲であり今回は瑠璃を連れ戻す為に同行を希望したようだ。


「馬車の準備が出来た。乗ってくれ」


 生徒達が話していると今回同行してくれる騎士団員の一人が声を掛けた。どうやら準備の方が整ったようだ。騎士団の馬車を一台貸してくれるそうで移動はこの馬車で行なうそうだ。


 今回同行してくれる騎士団員は二人で、先程声を掛けてきたのがエルミスと言う男だ。もう一人は女性の騎士で名はリーナと言う。


「はい。じゃあ四人共行くわよ」


 秋が四人に指示を促すと「はい」と答え、全員馬車に乗車した。馬車の中はかなり広くなっており十分くつろげるスペースがあった。


「では出発するが忘れ物はないか?」

「大丈夫です」


 その言葉を聞きエルミスは馬車を出発させた。真希、龍弥、梨花、佳穂の四人は皆に手を振って一時の別れを告げた。


 馬車は街に降りていき真っ直ぐに進み東に向かって進んで行った。何故東に進んでいくかと言うと、リュウガ達が抜け出したあの日に見慣れない四人組が東に向かって行ったと言う情報があったのだ。それもあってリュウガ達は東にいると判断した。


 馬車のスピードは意外に速かった。リュウガ達はルーベルクに着くまでに歩いて十日近く掛かっていたがこの馬車のスピードなら四日か五日程で到着してしまうだろう。


「今回は同行してもらってありがとうございます」


 秋は馬車の中、エルミスとリーナにお礼を伝えた。


「気にするな。我々としてもその四人、特に七宮龍牙と言う少年は是非共欲しい逸材だからな」

「ええ、騎士団長から聞いたけどあの騎士団長と魔術師団団長に気付かれずに抜け出したんでしょ。相当な実力者と見て間違いないわ」


 エルミスとリーナもルドラと同様にリュウガの実力を実際には見ていないが高く評価していたようだ。ちなみに既にリュウガが人一倍頭の回転が早いと言う事は聞いているようだった。


「そんなに凄い事なんですか?あの場から抜け出した事が」

「当然よ。あの二人はその場に例え百や二百人の中から一人いなくなっても気付く程の実力者よ」


 リーナ曰く、ルドラとアルテミス相手に気配を断とうとするのはほぼ不可能だと言う事だ。それが出来るのはこの世界でもトップクラスの実力者のみだそうだ。


 それからしばらく話したのち数時間が経過した。既に日は沈んでおり外は暗くなり始めていた。モンスターが出現する場所を避けて進んでいた事もあって今日一日でかなり進む事が出来た。


 道中、馬車の中ではトランプをしたりして時間を潰していた。勿論このトランプはこの世界の物ではなく元いた世界の物だ。偶然にもこの世界に召喚された時に真希がポケットの中に入れていたそうだ。


「よし、今日はここで野営にしよう」


 馬車を降りるとそこには洞窟があった。今日はここで野営をするそうだ。


 それから役割分担されて男三人がテントを張り、女四人が夕食を作ることとなった。テントは二つ用意されており魔法を上手く使いながら作業を行なった事もあって三十分程で完成した。それとほぼ同時に夕食の方も完成したようだった。


 それから夕食を食べ終わりしばらく話して数時間が経った。


「明日も早いから今日はもう寝ておけ」


 エルミスにそう言われ皆はそれぞれテントに入って横になった。長旅に疲れていたのか全員横になるなりすぐに眠りに着いた。


 明日は早朝から出発する。少しでも早く街に着くために。これから秋達がルーベルクに着くのは数日後だった。

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