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異世界召喚された俺は最強職を得て無双する  作者: 鬼丸海
第一章

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リュウガとリリス

「入るぞ、リュウガ」


 時刻は朝の八時、部屋の扉をノックし来綺がオレ達の部屋に入って来た。


 しかし、オレもリリスもまだぐっすりと眠っており来綺が部屋に入って来た事に気づいていなかった。


「リュウガにリリスも朝飯食いに行こ……!」


 二人を朝食に誘いに来た来綺だったが部屋に入った瞬間に見た光景に度肝を抜かれた。


 来綺の目の前にはベッドの上で眠りながらリリスがオレの身体に抱きついていた。


「…ん…何だ…来綺かどうしたそんな顔して」


 少しするとオレは目を覚ました。まだ目が覚めていないのか少し寝ぼけていた。


「リュウガ、リリスとは随分仲良くなったようだな」

「まあ、仲良くはなったと思うが何で分かった?」

「横をよく見て見ろ」

「横?」


 言われた通りオレは横を見た。するとそこには自分に抱きついているリリスがいた。眠っているリリスの寝顔はそれはそれは可愛いかった。


 オレは少し困惑したがすぐに冷静になって昨日のことを思い出した。


(しまった!あの後すぐに眠っちまったのか!)


 本当はリリスが眠った後にこっそりとベッドを出て床で寝るつもりだったがそのまま眠ってしまったのだ。


「いや、これは違うんだ。リリスが一緒にベッドで寝たいって言うからしかたなくだな」

「へぇ〜」

「頼む。宏太と瑠璃には秘密にしてくれ」


 オレは頼むが来綺はこの状況を見て少しばかり羨んでいるように見えた。しかしどこか楽しんでいるようにも見えた。


「…ん…リュウガおはよう」


 そんなやり取りをしている内にリリスも目を覚ました。


「おはよう、リリス」

「……じゃ二人共食堂で待ってるからな」


 そう言って来綺は部屋から出て行った。


「おい!まだ話しが終わって無いぞ!」


 オレは話しの途中で帰ってしまった来綺を呼び止めようとしたが既に部屋を出てしまっていた。


 こうなったら来綺が瑠璃や宏太にリリスと一緒にベッドで寝ていた事を話さないことを願うばかりだ。二人に知られたらどんなにからかわれるか想像しただけで嫌になってくる。


「それじゃあリリス、早く着替えて朝食食いに行くぞ」

「うん、分かった」


 数十分後、オレとリリスはそれぞれ準備を済ませて食堂へと向かった。


 食堂に着くとそこには既に来綺と瑠璃、宏太が注文を済ませて二人を待っていた。


「二人共やっと来た。二人の分も注文しておいたよ」

「悪い。サンキュー」


 席に着くとテーブルの上には既に朝食が置かれていた。瑠璃がオレとリリスの分も頼んでいてくれたようだ。


 全員揃うと五人共朝食を食べ始めた。


「ねぇ〜リュウガ」

「何だ?」

「昨日はリリスと一緒に寝たんだってね」

「……おい!来綺、お前」


 やはり来綺が瑠璃と宏太に朝見た事をそのまま話してしまったようだ。その証拠に来綺はオレの顔を見ようとしなかった。


「瑠璃、それから宏太もこの話はもう無しだいいな」

「え〜、いいじゃんちょっとくらい聞かせてよ」

「そうだぜ、俺も気になるし」

「おい!二度言わせるな」

「!…分かりました」

「わ、悪かったよ」


 話を聞き出そうとした瑠璃と宏太だったがリュウガのあまりの覇気に逆らえ無かった。


 この覇気は神職者にしか扱えない能力で神気と言う。対象者に恐怖を与える効果がある。本来は人にはあまり使わない能力なのだが今回はオレが無意識に発動してしまったようだ。


 数十分後、全員が朝食を食べ終わり今日一日の行動について話し出した。


「今日はギルドには昼から行こうと思ってる。だから午前中は適当に過ごしてくれ」


 オレの言葉に四人は「了解」と答えた。


 話が終わり全員がそれぞれ自分の部屋へと戻った。


 ちなみに瑠璃と宏太は午前中はデートをするそうだ。この世界に来てからは恋人らしい事ができていなかった二人だが、時間が出来たのでしっかりと恋人としての時間を取りたいそうだ。


 来綺は部屋で能力を使う練習をするそうだ。聖剣を早く作成出来るようになりたいらしく、せっかく出来た時間で少しでも多く練習したいそうだ。


「それじゃあリリス、今から気配感知と魔力感知を教えるからな。それと時間が余ったら魔法の方も」

「ん、分かった」


 オレは午前中の空いた時間を使ってリリスに気配感知と魔力感知を習得させるようだ。


 気配感知と魔力感知は使えるようになればモンスターの位置や強さも分かるようになって便利である事からリリスにも習得しておいて欲しいと考えていた。


 オレ達のパーティ〈ノンスタンダーズ〉のメンバーはリリス以外全員、気配感知も魔力感知も使えるので無理に習得する必要はないのだが、最悪の場合を考えると使えるようになっていた方が安全だ。


「まずは気配感知からだ。気配感知のコツは……」


 それから気配感知について数十分間教え続けた。気配感知は人やモンスターの位置が分かる能力だ。覚えればモンスターの位置が分かり危険にも備えることが出来る。


 リリスの上達度はリュウガの予想を超える程に早く一時間足らずで気配感知を完璧に習得してしまった。


 続いて教えた魔力感知は気配感知と使い方が似ている事もあってか約三十分程度で習得してしまった。


「……リリス、お前覚えるの早いな。流石にここまで早いとは思って無かったぞ」

「そう?リュウガの教え方が上手だったのもある」

「そ、そうか?」


 リリスにそう言われてオレは少し顔が熱くなっていた。


 普段、オレはこんな表情は絶対に見せないのだがリリスの前では表情が緩んでしまうようだ。


「じゃあ次はリリスの使える魔法を教えてくれ」

「それじゃあまずは……」


 リリスは自分が使える魔法を見せ始めた。リリスは回復魔法に限らず仲間達の身体能力を高める支援魔法なども使えるようだった。


 しかも回復魔法に関して言えば二人までなら同時に回復をかけられるようだった。本来平均的な治癒師は一回で一人を回復させるのがやっとなのにだ。


 それから数時間が経ち、ギルドに行く時間となった。宿を出た所で来綺、宏太、瑠璃と合流してギルドへと向かった。


「よし、それじゃあ取り敢えず良さそうな依頼があったら持って来てく……」

「リュウガさん!少しいいですか?」


 ギルドに着くなり早速依頼を見つけようとオレが皆に指示を出そうとした瞬間、受付のエルナが声を掛けてきた。


「ん?どうした?」

「ギルドマスターから皆さんを呼ぶように言われてまして」

「ギルドマスターが?分かった。お前らも行くぞ」


 ギルドマスターから直接の呼び出しとは一体どういう用件なのだろうか。エルナに連れられてオレ達はギルドマスターが居る部屋まで来た。


「ギルドマスター。リュウガさん達を連れて来ました」

「入ってくれ」


 そう言われて中に入るとそこには見た目四十歳前後の男が椅子に座りながら待っていた。男の顔や手には複数の傷痕が見られる事から相当な経験を積んでいることが見受けられる。


 エルナは案内を終えると「では、私はこれで」と言い部屋から出ていった。


「俺はギルドマスターのアイクだ!よろしくな!」


 アイクは名前を名乗ると五人にそれぞれ椅子に腰を掛けるように指示を仰いだ。


(しかし、この男多分だがかなり強いな)


 リュウガは気づかれないようにアイクに向けて鑑定を行った。


―――――――――――――――

アイク 39歳 男 レベル 74

才職 剣士

攻撃力  940

体力   898

俊敏性  933

魔力   958

魔法耐性 889

物理耐性 937

能力:剣術・火風属性適性・闇光属性耐性・剣作成(強)・身体能力強化・俊敏性向上・気配感知・魔力感知・言語理解

―――――――――――――――


 そのステータスはかなりの物だった。オレと比べると大した程ではないが、この世界で言えば神職者を除けばトップクラスに入る実力者だった。レベルもオレ達が今まで出会った者の中で一番高かった。


「で、ギルドマスター、今日は何で俺達を呼んだんだ?」

「うむ、そうだな。お前達を呼んだのはほかでもないランク昇格についてだ」


 何とアイクが話し出した内容はランクの昇格についてだった。オレ達はまだ冒険者になってからまだ一つしか依頼を完了していないのにどういう事なのだろうか。

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