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異世界召喚された俺は最強職を得て無双する  作者: 鬼丸海
第一章

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リリス

「おい!そこのデカ物こっちだ!」


 オレは赤鬼レッドオーガを自分の方へ誘導しようと誘い出した。すると敵はオレの方に顔を向けた。


(さてと、奴のステータスはどの程度かな?)


 オレは赤鬼(レッドオーガ)の実力を計るべく鑑定を行なった。そのステータスは……


―――――――――――――――

赤鬼(レッドオーガ) レベル 65

種族  鬼

攻撃力   1089

体力    1053

俊敏性   590

魔力    1100

魔法耐性  1096

物理耐性  1047

能力:火属性耐性・攻撃力上昇・自動治癒・気配感知・魔力感知

―――――――――――――――


 ステータスは俊敏性を除いて全て1000を上回っていた。オレに比べれば低いものの十分に高いステータスだ。


(しかし、まあ自動治癒があるのは想定外だな。だが、俺相手には意味のない事だがな!)


 敵は自動治癒の能力も扱えるようだった。


「リュウガ!こっちはもう大丈夫だ!」

「よくやった!巻き込まれないように少し離れといてくれ」

「分かった」


 どうやら来綺達の方は無事に少女を助けることが出来たようだ。それから戦いに巻き込まれないように十分に距離を取った。


 皆が離れた事を確認したオレは戦闘態勢に入った。


「まずは……”熱火(フレア)”」


 そう唱えると敵に向けて火属性初級魔法を放った。初手という事も合ってまずは様子見といった所だろう。


 魔法は敵に直撃するもそこまでのダメージはないように見受けられた。流石に初級魔法ではこの程度だろう。


 すると今度は敵がオレに向かって勢いおく向かいその巨大な拳を振るった。


「ウォォォォォォォォ」

「ふん、”氷壁(アイスウォール)”」


 オレは振るわれた拳が自分に届く前に氷の壁を展開させた。敵の拳は壁に直撃し壁は崩れ落ちた。


「ほぉ〜、かなりの威力だな」


 まさか氷壁が砕けると思ってもいなかったオレは敵の一撃に少々感心していた。


 しかし、オレにはまだまだ余裕があった。それもそのはずオレはまだ初級魔法しか使っていないのだから。


「なら次はこれだ。……来い!聖剣デュランダル!」


 オレは覚えたての聖剣作成を使用した。


 聖剣の作成は通常その能力を獲得したとしても習得には最低でも一年以上掛かると言われている。しかしオレは僅か二週間程度で習得していた。


「リュウガの奴、俺がどんだけ頑張っても出来なかった聖剣作成をあんな簡単に……」


 来綺はオレが聖剣を容易く作成した姿に唖然としていた。


 そうなるのも無理はない。来綺は聖剣作成の練習を毎日のように行なっていた。しかし、どれだけ頑張っても習得は出来なかったのだから。


「この聖剣の切れ味はどの程度か貴様で試させて貰うぞ」

「ブォォォォォォォォ」


 再び敵はオレに向けて重い拳を振るった。


 しかしオレは平然とした表情のまま聖剣デュランダルでその拳を軽々と受け流した。その剣技は既に世界上位のレベルにまで到達していた。


「ではここらで終いとしよう」


 オレはそう宣言すると聖剣を構えた。


「創造神流、壱の型……”暁闇(ぎょうあん)”」


 暗かった洞窟がさらに暗闇に包まれた。敵からはっきりと目に見えるのはオレの姿とその後ろに現れた上限の月だけだった。


 しかし次の瞬間、オレは姿を消した。そして暗闇の中何かが倒れる音がした。


 しばらくすると徐々に辺りは明るくなり始めた。オレの前には身体が真っ二つに切れた赤鬼(レッドオーガ)が倒れていた。


「少々期待はずれだったが実験台にはなったからよしとするか」


 オレは期待してたAランクモンスターの実力が大したことが無かったことに少々残念がっているが、技を試すいい機会になったことから十分満足していた。


「流石だな、リュウガ」


 戦闘が終わると来綺達が近づいて来た。


「まあ、当然の結果だな」

「それよりこの子どうする?」

「そうだな取り敢えず話を聞……!」


 オレは少女に話を聞こうと顔を見た瞬間、頭の中が真っ白になった。


 少女の見た目の年齢はオレ達と同じくらいの人間でピンク色のロングヘアで透き通るような瞳をしていた。身長は百五十前半といった所だろうか。


(何だ?この感情は、今まで一度も経験した事がない物だ)


 オレは自分の中に芽生えた新しい感情に戸惑っていた。


 それは俗に言う一目惚れと言うものだった。しかし、オレは今まで一度たりとも恋をした事が無かった。それ故にこの感情が恋愛感情と言う事が分からなかったのだ。


「どうしたリュウガ?」

「……いや、何でもない。それよりお前、名前は何だ?」

「リリス」

「リリスか、俺はリュウガだ、宜しくな」

「私は瑠璃よ」

「俺は宏太だ」

「俺は来綺」


 オレは気を取り直すと少女に名前を尋ねた。少女はリリスと名乗った。その後オレ達はリリスにそれぞれ名乗った。

 

 リリスは先程まで酷く怯えた表情をしていたが今は大分落ちついているようだった。それもそのはずオレ達が助けに入っていなかったら今頃どうなっていたか分からなかった。


「さっきは助けてくれてありがとう」

「気にすんな。当然の事をしたまでだ」

「私達は本当に大した事してないから」

「そうそう、リュウガがいなかったらあのモンスターは倒せてなかったからな」

「俺達では力不足だったからな」


 リリスは助けてくれた事に関してオレ達に深く感謝した。オレは当然の事だと言い瑠璃、宏太、来綺は自分達は大層なことはしていないと述べた。


「で、リリス、こんな所で何してたんだ?」

「冒険者の仕事で薬草採取をしてたら急にモンスターが襲って来て逃げた先にこの洞窟があったの。それで中に隠れようと思って入ったらさっきのモンスターがいたの」


 どうやらリリスはオレ達と同じく冒険者だったらしい。そして薬草採取の依頼を受けている最中にとんだ災難にあったらしい。


 リリスにはパーティメンバーは居なく一人で冒険者稼業を続けていたらしい。しかし上手く稼ぐ事が出来なくなって来て今回の依頼で最後にしようと思っていたそうだ。


「そうだったのか。……なら俺達のパーティに入らないか?リリスさえよければだが」

「いいの?」

「ああ、勿論だ。お前らもいいよな」

「ええ、私は賛成だわ」

「俺も文句はないぜ」

「右に同じく」


 全員が賛成した事もあってリリスはオレ達のパーティに入る事になった。


 オレ達は四人とも冒険者ランクはEランクだが、リリスもEランクだそうでランク的にも丁度よかった。


 リリスは皆から歓迎されていた。中でも瑠璃は大喜びだった。何故なら瑠璃はこの四人の中で唯一の女性なのだから、仲間に加わるのが女の子だとなると嬉しいはずだ。


(さて、仲間になる訳だし一応見ておくか)


 オレはリリスに向けて鑑定を発動した。そのリリスのステータスは……


―――――――――――――――

リリス 16歳 女 レベル 17

才職 聖治癒師

攻撃力  125

体力   400

俊敏性  140

魔力   420

魔法耐性 300

物理耐性 300

能力:治癒術・光属性適性・闇属性耐性・自動治癒・体力上昇・魔力強化・言語理解

―――――――――――――――


(!十分強いじゃねぇか。しかも治癒師とは、俺達のパーティに一番必要だった回復役じゃねぇか)


 何とリリスの才職は上級職だった。しかもオレ達のパーティに欠けていた回復役を担える治癒師だった。


 ステータスの方も平均を大きく超えており体力と魔力に関して言えば瑠璃、宏太、来綺に並ぶぐらいに高かった。


 オレ達はリリスを加えて五人で洞窟を出て真っ直ぐにルーベルクの方へと歩いて行った。

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