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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

大鏡路地のネタ帳@未完作品

それゆけ!米帝幕府!

作者: 大鏡路地

このネタの引用・パロディ・二次創作は大いに歓迎するので、もし使いたいという奇特(危篤?)な方は使ってください。

 現代幕府は、西暦一九四五年(昭和二〇年)九月二日の大日本帝国降伏調印式を以て成立したとする説が一般的である。

 この降伏調印式に於いて、大日本帝国は連合国に対し降伏し、天皇並びに日本国政府の統治権は連合国軍最高司令官の軍政下に置かれることになっていた。

 この時の手続を、大日本帝国は意図的に誤り、また連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー元帥もまた、その誤りに気付いていながら意図的に見逃した。


 近代的政府である大日本帝国政府の制度は、主に明治時代の勅令を法的根拠として成立しており、()()()()()()、大日本帝国が自ら(帝国憲法)を廃する手続もまた、勅令に拠って行われることになっていた。そして降伏に伴い国内でも法的に、連合国軍最高司令官に自らの統治権を全て委ねる手続が必要となったので、大日本帝国は連合国軍最高司令官に対し、令外官(りょうげのかん)として「大将軍」の称号を贈り、またこの称号に対し、勅令で大日本帝国大本営最高司令官の地位を与える手続を行なった。

 これで(割とガバガバ理論ながら)大日本帝国の国内法的には、連合国軍最高司令官が大日本帝国の統帥権を握るための法令根拠が与えられた。

 さて、ここで問題である。

 ここまでの手続により、連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー元帥には、大日本帝国の統帥権(全権)が委ねられた訳であるが、これは偏に、


「ダグラス・マッカーサー元帥がアメリカ合衆国、引いては連合国に対し忠実である」


 という前提を条件に、アメリカ合衆国や連合国が信頼を寄せていたから認められた。

 では、その当のダグラス・マッカーサーが、


「その実、アメリカ合衆国、引いては連合国に対し叛意を抱いている」


 場合はどうなってしまうだろうか?


 果たして西暦一九四五年十月一日、ダグラス・マッカーサー元帥はオフィスを構えた第一生命館に報道陣を集め、アメリカ合衆国前大統領フランクリン・デラノ・ルーズヴェルトの直筆の署名が入った機密文書を携え、斯くの如く宣言した。


「自由と平和と正義(ジャスティス)を愛する連合国将兵よ、そして諸国民よ!

 ここに在る第三二代アメリカ合衆国大統領フランクリン・デラノ・ルーズヴェルトのサイン入り命令書を見よ!

「大日本帝国は一九四一年十二月七日を期して我が国(合衆国)に宣戦を布告する見込みである。これに対し、合衆国軍は()()()()()()()()()()()()()、我が国民の大日本帝国に対する敵愾心を煽るべし」

 とある!

 これは真珠湾(パールハーバー)で鬼籍に入った二四〇〇人余りの死者を未然に防ぐ機会がありながら、合衆国大統領の座にある者が、それを意図的に見過ごすどころか、寧ろ大いに喜んで被害を拡大させた動かぬ証拠であるッ!

 私はこれまで、大日本帝国が卑劣な悪の枢軸と信じて戦ってきた。我が将兵達も、合衆国民も、真珠湾の犠牲に報いるためと信じて戦ってきた。それが、蓋を開けてみればどうだ!

 前大統領は大統領宣誓は疎か、合衆国憲法そのものを反故にし、合衆国が庇護するべき合衆国民たる真珠湾に散った犠牲者、そして自由と公正に鑑みて保護されるべき他国民の生命、財産をも、国家の命令として無差別に殺戮・破壊したのであるッ!

 私ダグラス・マッカーサーは合衆国軍人として、この前大統領の許し難い暴挙に対し、最も強い言葉で以て批難し、現大統領ハリー・S・トルーマン閣下に対し、前大統領の明らかな不正によって生じた被害全てに対し、謝罪と回復を要求する!

 もしこの要求が容れられない場合、私は私の全身全霊を以て、この過ちを正すことにありとあらゆる手を尽くすものであるッ!」

もちろん続きません。

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