【小町の妄想劇場】 逃亡者ルート
日常回です。本編は1ミリも進みません。
幻の伝説回になるかもです。
消えたらそういう事です。
/小町視点/
彩羽先輩は、とんでもない権力を持つマリア先輩の故郷に亡命しました。彩羽先輩とマリア先輩は、幸せに暮らしましたとさ。ちゃんちゃん。終わり。
一方 ――――
私と先輩の旅は過酷を極めた。
まるで終わりの見えない道のり。
地を超え、山を越え、果ては海まで超えた。
ガリアにて反逆者となった私と先輩は追手から逃亡する生活を余儀なくされた。
先輩はこう言っていた。
「ガリアの中に潜む悪党を倒さねば、この国の民は苦しみ続ける」と。
その言葉は真実だったのだ。
私達はガリアへの反逆者となり、影ながら国を救った。
けれど、世の中にはどうしても『落とし所』が必要だ。誰かに罪を背負わせなければ、国家としてのメンツが立たない。それに、民衆の怒りを鎮めるためにも、犠牲者が必要だった。
そして、その役割に選ばれたのが。
私たちだった。
本日もまた、ガリアから送り込まれた刺客を退けた。
剣を交えるその間。
先輩が私の背中を守り。
私は先輩の背中を守った。
そんな旅を続けるうち、いつしか先輩は心を開き、私もまた先輩に心を開くようになっていた。
平穏な生活を送れたと思ったら、刺客が現れるのだ。
どんな場所でさえ、安全など存在しなかった。
やっとの思いで作り上げた農地さえ、捨てざるを得ないこともあった。その度に胸の奥が締めつけられるような思いをした。
私たちは地の果てまで逃げた。
逃げ続けた。
そして、今――
とある寒村の山小屋で、ひっそりと身を寄せ合っていた。火の気もないその小屋で、私たちはお互いの体温を頼りに温もりを分け合っていた。
手は悴んで、凍えるようだった。
先輩の顔も青ざめ、疲労がその瞳に滲んでいた。
「すまん……」
先輩がぽつりと、申し訳なさそうに呟いた。
彼は凍えて震える私の手を、そっと両手で包み込む。
「ホントですよ……」
私も先輩を見つめ、小さく笑みを浮かべた。
「なんで俺なんかと」
先輩の言葉には、苦しさが滲んでいた。
彼もまた、この逃亡生活に疲弊していたのだろう。
「そんなの……言わせないで下さいよ」
私はその問いに答え、優しく微笑む。お互いを思いやる気持ちだけが、今の私たちの支えだった。
「そっか」
先輩は少しだけ目を伏せ。
安心したように小さく息を吐いた。
「そうですよ。私だけはずっと一緒にいますからね」
私は言葉を続け、彼に寄り添った。先輩の温もりが、少しだけ心を落ち着かせてくれるような気がした。
「ありがとう。小町。俺はお前の事を!」
「え!?」
彼の顔が私に顔に近づいた。
「お前の事を……」
私は目を瞑る。
「はい」
その先の言葉を待った。
「愛している」
その言葉が心に染みわたる。
「……私もです」
私は彼に抱きついたのだ。
その日、私は先輩に初めて抱かれたのだ。
お互いの汗と精子、体液の入り混じる匂いが室内に充満した。
お互いの口と口を離すと唾液が糸を引いた。
先輩は恥部を何度も確かめ合うように舐めまわす。私もそれに答えるように彼の恥部を丹念に舐めまわす。
彼のペニスを口に含んだ私は。
「ひもちいいですか?」
彼は快感を感じ身をよじる。
「ああ。ヤバい。いく!」
彼は乱暴に私の頭を掴んだ。
「!?」
私の喉の奥が圧迫された。
すると―――
先輩の精が勢い良く口の中に注ぎ込まれた。
喉に纏わりつく精子。
口の中に生臭い匂いが充満した。
涙目になり、鼻提灯を作っただらしない私は、先輩を見上げる。
「ごちそう……さま……でした」
「エロい……」
「えへへ」
私は可愛らしく笑ってみた。
「もっと抱かせろ!」
「いやん」
先輩は強引に私を押し倒す。
彼の眼は既に野獣のようにギラギラとした眼をしていた。
私は乳首を手で隠す。
「その手をどけろ」
先輩は私の両手を掴んだ。
乳房が露わになった。
先程も見せていたが、改めて恥ずかしさが込み上げてくる。
彼は乱暴に乳首に吸い付く。赤ちゃんのように、しかし、そこには無垢な赤ちゃんは居らず、ただ乱暴に乳房を堪能する獣が居た。
歯がコリッと乳首を噛んだ。
「んぅ、痛い!?」
私は快感と痛みの中で身を委ねる。
先輩はおしゃぶりを離した赤ちゃんのように、唾液で糸が引く口を離す。
赤ら顔の私は先輩に懇願するように。
「お願いだから……や、優しくしてください」
「善処する」
彼のペニスがより肥大化するのを感じる。
「いやぁ。ん!?」
私の膣にペニスが押し付けられた。
その日、私は何度も先輩に抱かれる。
優しく、しかして乱暴に。
愛を確かめ合うように。
お互いの全てを求めあう。
知らぬ秘部はないかのように。
何度も何度も汚い場所を愛を確かめ合うかのように舐めまわした。
何度目かの精子が膣に注ぎ込まれた。
子宮がタプタプと音を鳴らす。
汗と精子、お互いの呼吸音のみが静寂の室内を支配した。
何度も獣のようにセックスをしたのだ。
彼の腕の中であった。
私はこの選択肢を取って間違いじゃないと言い聞かせた。
「もっとオシャレとかしたかったですよ」
「悪い悪い」
「あ~あ。ホントに……もっと美味しいものとか食べて、オシャレとかして、色んなとこに観光してみたかったです」
「でも、俺はお前と2人で嬉しいよ。連いてきてありがとう」
「いいですよ。本当に。仕方ないですねぇ……」
私は先輩の身体に身を委ねる。
お互い抱き合う。
―――その後の話。
それは突然訪れた。
私たちの逃亡生活の、終わりの瞬間が。
私は大きくなったお腹を優しく撫でた。
穏やかに膨らんだその感触に、愛しい命の鼓動が感じられる。
隣に立つ先輩が、私の肩にそっと手を置き。
優しく身体を寄せてくる。
「大丈夫か?」
心配そうな声が耳に届く。
「ええ。大丈夫です。お気になさらず」
微笑みながら答えるが、彼の心配は嬉しかった。
温かい視線が、肌寒さを忘れさせてくれる。
「気になるさ。もうすぐ生まれるんだろ」
彼は私の大きなお腹に視線を向け、軽く息を吐いた。
「はい。私達の愛の結晶が」
言葉を紡ぐと、胸が熱くなる。
自然と優しい笑みが浮かんだ。
「楽しみだな」
先輩も笑みを浮かべ、静かに頷く。
「はい。本当に楽しみです」
青空の下で、ようやく平和が訪れたのだと、しみじみと思う。
「ああ。凄く楽しみだ」
「しかし、ガリアが崩壊するとは驚きです」
「そうだな。戦いが終わり、俺達はようやく平和を手に入れるんだな。新しい家族を迎えて」
先輩は私のお腹を優しくさする。私もお腹の中の命に触れるたびに、その平和の重みを実感する。戦い続けた日々が、今では遠い過去のようだ。
「はい。私達は、ようやく安心して生きて行けます」
先輩と顔を見合わせ、自然と笑いがこぼれる。
お互いの笑顔が、全てを言葉にせずとも通じているようだった。
私達が二人で共に作り上げた農園を見渡す。
どこまでも続く青空、果てしなく広がる緑の大地。
穏やかな風が吹き抜け、草木を揺らし、私の髪もそよぐ。
その風は、まるで私たちの未来を祝福してくれているかのようだった。
新しい命を迎え入れ、これからの平穏な日々が目の前に広がっている。
冒険は終わったけれど、私たちの人生はこれからだ。
~ 終 製作・著作 小町放送協会 ~
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/3人称視点/
「ぐへへ。これは忙しくなりますねぇ~」
小町はそんな妄想を繰り広げていた。
戦場の跡地の一角であった。
徐々に空が橙色に染め上げる。
「お~い」
天内は、話の通じなくなった小町の前で手を振った。
「ぐへへ。悪くないですねぇ」
小町の眼は虚空を向いていた。
「やばいな。イッチャてるよ。これ」
天内は肩をすくめる。
「こんなとこに居たんだ。2人とも!」
千秋の奴が天内と小町の傍まで駆け寄って来る。
「おう。無事だったようだな」
「当ったり前だろ!」
天内と千秋はハイタッチした。
そんな魔人戦の終わりの話であった。
これでもセーブして書いてますが、究極消すかもです。
ただ妄想の話なので
あくまで妄想と銘を打ってるので、大丈夫だと思います




