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真実≠現実  作者: MAI_★
1/4

1-1 ラブシーン発見!by結崎

序盤は結崎視点でっす。

「ん……いやぁ……」

 甘ったるい声が夕陽の差し込む放課後の教室に響く。声の主は窓を背にし、棚に腰掛け、そこをもう一つの影が覆い隠す。

「だ、だめよぉ。誰か来たらやばいよぉ」

「誰も来ませんよ、さっき鍵かけましたから」

 低く囁く声。

「そ、そんな……あ……」

 女の反論は男の唇によって断たれる。二つの影はさらに密着し、もう一つになっているようだ。


 まるでドラマのラブシーンのようにキスを何度もかわす。少し離れてはまた唇を重ね合い、また離れては……。


「わーぉ、わーぉ、うわーぉ」

 声を出さずに口パクで意味不明な独り言をいう私。さすがに同年代の生ラブシーンは初体験だわよ。

 でも……これからどうすればいっかなぁ。

 つーかあいつ鍵かけたって言った? ふざけんなアホゥ!

 私は今、この二人の情事を本人たちに気づかれることなく、かつ至近距離で見学している。


 教室の隅。

 空のロッカーの中。


 今、私はここにいる。


 こんな場所から失礼! ワタクシ結崎真奈(ゆいざきまな)。新聞部に所属する高校1年生。どこにでもいる普通のほやほや女子高生。身長が154センチと伸び悩みですが、まぁギリ標準ってことで許しましょう。

 もっと細かなプロフィールをお教えしたいのですが、今のこの状況を言い訳させて下さい!


 私がこんなところにいるのは別にノゾキをするためじゃありません。

 理由は簡単。

 うちの学校は私立で無駄に校則が厳しい。

 廊下を歩いていたら突然、


「お前の鞄は怪しい」


 とか言いだして中を見られそうになったから、走って逃げたわけです。

 そしたら鬼神と化した生活指導というモンスターがBダッシュ速度で追いかけてきたから途中の空き教室に滑り込み、ロッカーの中へと身を隠したのさ。


 やりすごしたなーと思ってほっとしたら、また人がキーター!


 しかも何かはーじまったー!

 んで、今に至るわけなんです……(トホホ)


「つーか誰よ、学校をラブホにしてるやつは」

 ロッカーの上の方に設置されているわずかな隙間から背伸びをして様子を探る。


 女の方は……チッ、知らないや。ウエーブがかった長い髪で、ネクタイの色からして3年生だな。

 そんで男の方は……後ろ姿かよ! ツンツンさせた髪はおろせば襟足までありそうだな。身長は170ぐらいかな? あまり大きくなさそう。


 女の両手首を窓に押し付けて、首筋に口づける。その度に女はびくっと体を震わせた。


 うは、こっちがドキドキしちゃうわ。

 思わずいつもの癖で胸ポケットに入れている相棒のボールペンをこめかみに当てる。


「ねぇ…」

 抵抗はやめたのか、女がうっとり潤々(うるうる)の目で男の首に両腕をまわす。

「……しよっか♪」


 えええぇぇぇぇ! まじっすか! ちょ、あんた何言ってなさんのよ!

 この場合のするって、するって……まさかのモザイクシーンへウェルカム!?

 R−18! 私まだ15歳なのに!

 男は一瞬体が止まったが、女の制服の中へとその手を入れ……。


 おおおおおおお!

 隙間にまぶたをぴったりとくっつけガン見する。


“チャラララ〜ララ〜ラ〜♪♪”

 突然今週のヒットソングが空気を壊す。


「あ……」

「あ……」

 あ……。

 二人にもきまずい空気が流れている。私もテンション落下。


「あの、出てあげてください」

「そう……? じゃあ、続きはまた今度……ね♪」

 チュッと音を立てて男の頬にキスをしてから女はその場を去った。


「あぁ、ケンジ? 今終わったの? じゃあこれから行くねー」

 むむ? どういうことだ? このルンルン声はまさに恋人と電話をしている青春女子高生ものだ。

 ん? じゃあ今のラブシーンはなんだ?


 再び隙間から様子を探る。男は窓をぼーっと眺めている。まさに骨抜き。

 唇に手をあてて、顔を赤らめながら笑ってる。


 何か……この男……。



 キモッ!!


 何一人でにやけてんの!? 顔赤くしちゃって思い出し笑い!? キモイコワイアブナイ。

 もういいわ、お前もさっさと教室出てくれ。私さっさと帰りたいんだよ。


 バチッ!

 私の帰りたいオーラがロッカーから漏れていたのだろうか? 男と目が合った!

 いや、正確には男がロッカーをじぃーっと見ている。

 そしてあろうことかこっちへ歩み寄ってくるではありませんかっ!


 何で? 何で?

 あたりを見回す。


 のおおおおおおおお! しまったぁ!


 私の腰まである長い髪の毛が半分ほどロッカーからはみ出ているではないか!

 慌てて引っ張りひゅるっとロッカーの中へしまう。


 はっ!

 こんなことしたら存在アピールじゃん! ここにいるよって言っちゃったよ!

 一瞬足を止めた男だけど、今度は速度アップでこっちにきーたー!


 やべやべやべぇ! ここを打開する策が思いつかない。

 男がロッカーに手をかける。


 どうしよー!

この作品は思いつきです。

何か学園が書きてぇ!って思って書いてみました、序盤だけ。


更新はよくわかりません。気が向いたら書きます。

まだ最初なのでコメディ部分があまり出てませんね。

予定ではこれから破壊的に色々起こります。

設定もありえないです、その辺はスルーしてください。

書き溜めてもいないし読み返してもいないので色々ミスるかもです。とりあえず名前だけは間違えないようにするのが目標です(笑)

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