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プロローグ
死神…
命を奪うために生きている
命を奪うのが務めである
命を欲する、欲望のまま動く死神
命を嫌う死神…
「ハァ…」
大きくため息を吐く
教会から目覚めたライは頭を押えつつ起き上がる
日々が苦痛で仕方がない、僕はとても死神としての資格がないように思え、泣くほどに嫌いな自分だ
死神にもしなければならないものはある
始祖の死神を崇めることだ
「あぁ、始祖の死神よ、我が願う運命の赴くままに我を連れて行ってくれないか…」
長い言葉を言い続け20分、自作の始祖の死神が着ていたとする服を真似ている、基本の死神はこんな感じである
重い足を動かし、置いている死神の鎌を握りしめ人界へと降りていった
死神…
命を奪うための使命を持つ…神である