エロ神教の終焉 ある夏休みの一日
夏休みになって3日目。
哲平たちは約束通り、プールへ遊びに来ている。
美咲は宣言通りの露出度の水着を着ているのに対して、晴奈は上下が繋がっているワンピース水着だ。
哲平は宣言と違う水着を着ている晴奈に不満をぶつける。
「ハルハル。どうして水着が違うの?」
「お金がなくて買えなかったから。でも水着が違うのは美咲さんも同じでしょ?」
晴奈は知らない。美咲が哲平に小声で水着を変更していた事を。
美咲は大笑いしながら、晴奈を見る。
「いやー。計算外だったな。ハルハルにエロい水着を着せたかったのに。
お金がないのなら仕方ないね」
「? どういうコト?」
「恥ずかしがるハルハルを見たかったなっていう話」
美咲が哲平を見る。
その美咲の行動から、晴奈は哲平がなにか知っている事に感づいた。
「哲平君、どういう事なの?」
「美咲さんは最初に見せた水着とは違う水着を後で選んでいたんだよ。
その時は意味が分からなかったけど、美咲さんはハルハルにだけエロい水着を着せるつもりだったんだ」
晴奈は美咲を睨みつけるが、美咲は笑いながら
「哲平へのアピールチャンスを逃しちゃったね」
と言う為、美咲の真意を図りかねて難しい顔になる。
会話に間が出来た為、哲平は気になっていた事を美咲に尋ねた。
「そういえば、美咲さんは反省文はもう書いたの?」
「ご心配なく。あの日の翌日には持って行ったよ。
それより私の体をちゃんと網膜に焼き付けておけよ」
美咲は前かがみになって、腕で胸を挟み上げて強調する様に哲平に見せる。
哲平はポケットからスマホを取りだし、美咲に見せる。
「網膜に焼き付けるより写真を撮ろう」
「ああ。用意がいいんだな」
許可を取った哲平は美咲に向かってスマホを構え
「この日の為に防水スマホケース買っといて良かったよ」
と呟きながら涎を垂らす。
美咲が改めてポーズを取ると、晴奈が
「美咲さんだけでは撮らせない」
と言いながら美咲の前に立ち邪魔をしようとする。
美咲は迂闊にも背中を見せてきた晴奈に
「どうせだから一緒に撮ればいいさ」
と言いながら後ろから擽る。
不意を突かれた晴奈は
「いやー。止めてー」
と言いながらも、くすぐったさから笑っている。
興奮してきた哲平は思いつく。
「写真じゃくて動画で撮っていい?」
「哲平。後で私にもその動画送ってね」
「オッケー」
哲平たちはプールを出て駐輪場にいる。
日は西に傾き、楽しい時間は過ぎ去った。
哲平は美咲を見る。
「最高の一日だった。
思えばゲリラ豪雨が切っ掛けで始まったエロ神様だったが、こうやってプールで締めくくって水に流すってオチが付いたかな」
「上手い事言ったつもりかもしれないが、川なら水が流れるがプールでは無理だな。
それにしても哲平、私たちの体ばかり見てたな」
「いやー、バレてしまったか。
でも変な意味じゃないよ。体って不思議だよなって思ってただけだよ」
「女体の神秘についてか?」
「そうじゃないけど、その……今は何て言ったらいいか分からないんだ」
哲平は美咲から目を逸らし、晴奈に視線を移す。晴奈はなぜかモジモジしている。
「ハルハル、やけに大人しいけどどうしたの?」
美咲は晴奈のスカートの中をスマホで盗撮し、スマホの画面を確認する。
美咲はニヤッと笑い晴奈を見る。
「最初から水着を着てた様だったから、もしやとはと思っていたが……」
「ダメー」
「下着を忘れたらしい」
盛り上げておいてなんですが、『エロ神の恵みと宗教戦争』は終了といたします。
『バカの高校の日常は異常』を続けるかは、反響により決めたいと考えております。評価の程、よろしくお願いいたします。




