エロ神教の終焉 約束のプール
晴奈に引っ張られて教室に戻ってきた哲平。
美咲を心配しつつも遅い昼食を摂る哲平に、同じく食事中の晴奈が話しかける。
「美咲さん酷いよね」
「あ、うん」
「でも哲平君凄かったよ。美咲さんと張り合ってたんだから」
「ああ」
食後も晴奈の話を上の空で聞いているだけの哲平。
見かねたショタ君が近づいて哲平に話しかける。
「哲平君は自分の主張が出来るだけでも凄いと思うよ。
それに美咲さんの質問に対して答えていたんだから、正しいか間違いかは兎も角、自信持っていいと思う」
「ああ」
哲平は未だに心ここにあらずだが、ショタ君は哲平に話しかけるのを止めない。
「美咲さんの事を心配してるの?」
「それが良く分からないんだ。騙された様な気もするし、でも自分の考え聞き出してくれた様な気もする。美咲さんは一体どうしてあんな事をしたんだろう?」
「哲平君はなにかに打ち込んだ事はある?」
「ない……かな」
「それは嘘だ! 美咲さんはそれを気付かせる為に芝居をしたんだ。
哲平君は豪雨について考えた。その考えをどうするつもりだった?」
「いや。どうするつもりもなかったよ」
「それはダメだよ」
「なにがダメなの?」
「その行為をマンガで例えるなら、マンガのネタは考えるけど、マンガは描かないっていているのと同じだ。自分の中で生まれたモノはなんらかの形にしなければ、誰にも伝わらないんだよ。間違いでも、評価されなくてもいいから表現しなきゃらならないんだ」
「そうだね……確かにショタ君のいう通りだ」
班目が哲平たちのところに来て、哲平に話しかける。
「美咲さんが体調が悪いから保健室に行くって言ってたよ」
「え? どれぐらい具合悪いの?」
午後の授業のチャイムが鳴る。
ショタ君と晴奈は自分の席に戻る。
班目も
「見ただけでは分からなかったけど、大したことはなさそうだったよ」
と言いいながら自分の席に戻った。
哲平は
「美咲さんがサボり? 班目さんとは会っている様だから、鏡山先生の説教が続いてるって事はなさそうだけど……」
と呟く。
美咲は授業が終わると同時に教室に現れた。
哲平は美咲に駆け寄り
「大丈夫? 先生に殴られたとか?」
と言う。美咲は自分の席に戻りながら
「それなら殴り返してるわよ。ただの腹痛よ」
と嘘を言って席に座る。ほぼ同時に哲平も自分の席に座る。晴奈も話の輪に入ろうとするが、哲平と美咲の話に入れないでいる。
「保健室で寝るくらいの?」
「薬だけ貰って飲んだだけよ。その後の事を聞いたら殴るよ」
「トイレで頑張ってたんだな」
「殴るよ」
「聞いてないから殴らないで」
「全く。でも心配してくれてありがとう」
「そう言えば、鏡山先生に連れていかれた後どうなったの? 退学とかにはならないよね」
「いやー。反省文を書いてこいだってさ」
「僕たちも?」
「いや。私だけ。まあしょうがないね。私のミスだからね」
「本当だよ。でも、美咲さんでもミスするんだね」
「ごめんね。でも哲平の話、私凄いと思ったよ。
ところでさ、もうすぐ夏休みだし、どっか遊びに行かない?」
「暑いからプールとか行きたいね。二人とも水着を選んでいた事だしね」
美咲は
「下心丸見えな発言よね」
と連れない態度をとり、晴奈は
「私は行くからね」
とここぞとばかりにアピールするが、美咲も
「もちろん私も行くよ」
と対抗し、美咲と晴奈の間に火花が散る。
そんな中
「やったー」
と喜ぶ哲平。




