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エロ神教の終焉 事件の真相


「「な、なんだってー」」


 哲平と晴奈は驚き、美咲は哲平に説明を始める。


「班目さんは二次元貧乳派のフリをしているだけで、本当は別の派閥だった。

そして女子更衣室はエロ神教反対派の拠点」

「そういえば、豊瀬君が班目さんの事をエロ神教反対派と言っていたっけ。

しかし、そうすると班目さんがショタ君を監禁しているって事になる、その理由は?」

「班目さんの本当の派閥。それが理由になるだろうな。まあ、入って確認すれば分かる事!」


 晴奈は哲平を手で制して

「女子更衣室だから、哲平君はここで待っててね」

と言うが、美咲は晴奈に対して忠告する。


「いや。私の考えが正しいなら、むしろ哲平が入りハルハルが残るべきだ」

「仲間外れはイヤ。それに女子更衣室に男子が入って、女子が入らないのはオカシイ!」

「じゃあ覚悟しておけよ」


 女子更衣室のドアノブに美咲の手が掛かる。

 哲平が

「鬼が出るか蛇が出るか」

と言うと、それに対して美咲が

「私の考えでは蛇が出るはずだ」

と言いながらドアノブの捻り、ドアを開ける。

哲平は

「鬼と蛇に違いがあるのかな?」

と呟き、それに対して晴奈は

「鬼なんている訳ないから、蛇しか出ないよね」

と返す。


 禁断の園に入った哲平はとりあえず肺一杯に空気を勢いよく吸い込み……すぎて唾液まで吸い込んでしまい気管支に入って咽る。

すると女子更衣室の何処かからガタっと物音がした。

哲平が咽た時の空圧でモノが動いていない限り、間違いなく誰かがいる。


 カーテンが掛かっている一角。エロ神教反対派の拠点へ行き、カーテンを開ける。

そこにショタ君と班目、それ以外にも行方不明と思われる数名の女子がいた。

女子数名はいたって普通だったが、ショタ君と班目はなぜか全裸だった。

 ショタ君はさらに手を縛られている。下半身の中央にあるモノは、班目の裸を見ていたせいか蛇の様に頭をもたげている。

 班目は他の女子数名同様に画板を持って絵を描いていた様だった。


 ショタ君と班目以外の女子数名が哲平に発見された事に気付くと、画板で壁を作ってショタ君と班目を隠す。


 美咲が

「ショタ君は予想出来ていたけど、班目さんは予想外だった」

とある程度は予測していた様な発言をし、晴奈は

「なに今の。ショタ君が裸だったような」

と目の当たりにした事さえ受け入れられないでいる。

「だから言っただろ。ハルハルが残るべきだって」

と美咲が言うが後の祭りである。

 哲平は

「どうしてこんな事に?」

と言い目の前で起きている事は理解しているが、原因までは分からないでいる。


 美咲が説明を始める。

「班目さんがただのエロ神教反対派と考えるとショタ君を監禁する必要があるとは思えない。

けど、エロ神教反対派が実は別の顔を持っていたら?

例えば、腐った貼り紙を作成していたら……」


 美咲が説明をしている間に制服を着た班目が画板の壁から姿を現し、美咲と対峙する。


「あらら。バレちゃいましたか。

私たちBL派が隠れて行動する為の隠れ蓑であるエロ神教反対派。

なぜ気が付いたんです?」

「気が付いたのはエロ神教反対派としての活動が皆無だった為よ。

エロ神教の誰も何も言われていないのはオカシイ。

だからエロ神教反対派なんていないんじゃないかって思ったのよ。

その後、どの派閥にも属しそうにない、あの腐った貼り紙には、ショタ君について描かれていた。

作者がショタ君に拘りがある事は予想出来る」


 ショタ君も制服を着て姿を現し、

「でも班目さんを責めるのはお門違いだよ。なにせ僕は絵のモデルになる事を引き受けたからね」

と班目を擁護する。

 だが、擁護したとは捉えていない哲平は指を咥えてショタ君を羨ましそうに眺める。


「ショタ君は女子……班目さんの裸が見れていいなぁ。

その上、露出癖を満たせるなんて羨ましいよ」

「それは誤解だよ。僕に露出癖なんてないよ。

僕は作品を尊敬する。だから協力しているんだ。

それにあの貼り紙には『言いたかった事』があったからね。僕はそれが言えただけで十分だよ」


 ショタ君がボカして表現した『言いたかった事』の意味が分からなかった晴奈がショタ君に尋ねる。


「言いたかった事って?」

「創作物にはフィクションである事を書いておく事や、実名の使用を行わない事などだよ」


 哲平はため息を一つつき

「とりあえず一件落着だ。これで切腹しなくてすんだ」

と言い安堵の表情を浮かべる。

 だが美咲は真剣な顔のままだ。


「ショタ君に関する問題はね。残念だけど、問題はこれだけじゃない。

先生の知るところとなった以上責任を取らなきゃならないのよ」


 班目は俯きつつ、美咲に尋ねる。


「そ……うですね。どうしたらいいんでしょうか?」

「班目さん、一つだけ聞かせて。

BL派の破壊工作は二次元巨乳派の絵を破っただけで、二次元貧乳派の作品には手を出していないよね?」

「ええ。どうして私がショタ君の作品に手を出さなきゃならないの?」

「そうでしょうね。

班目さんが二次元貧乳派で活動しつつ、BL派ではショタ君をネタにするくらいショタ君ラブなのは明らか。

その班目さんが二次元貧乳派の作品を手にかけるとは考えにくい」


 美咲は間を開ける。その間にしびれを切らした哲平が当然の事を聞く。


「じゃあ誰がショタ君の絵やマンガを壊したの?」

「正直それはどうでもいい。

ショタ君には失礼な言い様だけど、ショタ君の絵やマンガの価値は認められている物ではない。ただの落書きが破かれたってだけ。

でも、コスチューム派の内尾さんのメイド服は明らかな実害」

「内尾さんの件だったら、もう弁償の話まで行ってたから万事解決だね」

「一連の騒動はエロ神教で起こった事。

ショタ君だってマンガを破かれているんだよ。

エロ神教の教祖として責任を取らないでどうするの」

「えぇ、僕が責任を取るの!?

ちょっと待ってよ。美咲さんがエロ神教を広めたのが原因じゃないか」

「分かってる。だから準備は私がしておく。

だけど、哲平は教祖……代表としての責任がある。

それは私では代わりにならない」


 ショタ君がしょんぼりする哲平の肩に手を置く。


「ここは我慢しようよ。

僕なんか、僕の描いた絵やマンガの価値はないって言われたんだ。

とても、とても辛いよ。でも騒動を収める為にもここは我慢しよう」


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