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事件発生 行方不明者の捜索


 昼休みになった。

それまでの間に、ショタ君と班目が戻ってくる事はなく、ちょっとした騒ぎにはなっていた。

ちょっとでしかないのは、この学校の生徒が授業を抜け出すのは日常茶飯事だからだ。


 ショタ君と班目を捜すためにまず、哲平たちは昼食を摂る事にする。

考え事をしながら無言で食事をする哲平と美咲。それに対して無言に押しつぶされた晴奈が沈黙を破る。


「ショタ君と班目さんだけど、本当にどうしたのかな」


 沈黙が破られた事により美咲が真剣な表情を哲平に向ける。


「二次元貧乳派が集まってなにか作っているとか……だとは思うんだけど、いくらなんでも昼食も食べないのはおかしい。今度こそ、虱潰しに捜すよ」

「えー。学校中探し回るの?」

「ショタ君と班目さんになにかあったら切腹だからね」


 美咲は声は怒っていないが表情は厳しい。


「切腹! ひょっとしてこけしの件、怒ってる?」

「言わんでいい。っていうか言うな!」


 哲平は美咲の怒声に驚き、縮こまる。

 晴奈はロッカーを見て

「こけし? あら、なくなってる」

と今更ながらに気が付く。


 美咲は食事を中断して立ち上がり、哲平の手を取る。


「こけしなんて後でいい。っていうかどうでもいい。

早くショタ君と班目さんを捜すよ!」

「分かった。でも食べ終わってからにして、急いで食べるから」


 美咲は一旦席に着き、哲平が食べ終わるのを待った。その間、美咲は食べ残しのある弁当を片付ける。




 美咲は捜索中ずっと怒ったままだ。

そして、未だにショタ君と班目を見つける事が出来なかった。

 美咲が怒ったままなので話し掛けづらい哲平は、仕方なく晴奈に話しかける。


「全部の教室を回ってみたけど、いないね。

それどころか他のクラスの女子が行方不明になってるとか、一体どうなってるの?」

「ショタ君。女子と間違われて攫われてたり……なんてことは流石にないよね。

制服が違うし。

 保健室とか体育館とか体育倉庫も行った。後行ってないところって何処だろう」

「は! 女子トイレには行ってないな」

「入れさせるか」


 女子トイレに入ろうとする哲平を晴奈が引っ張って止める。

だが、哲平は次の行動に出る。


「じゃあ女子更衣室だ!」

「ダメだってば」


 女子更衣室に入ろうとする哲平を晴奈が引っ張って止める。

 美咲は哲平を見ながら

「どさくさに紛れて女子トイレや女子更衣室に入ろうとする行動力は悪くない。その行動力が他の方向を向いてくれればいいのだが」

と呟く。

 「あっ」

と、美咲が声を上げ、哲平と晴奈が振り返る。

美咲は高揚して言う。


「そうか。女子更衣室だ。女子更衣室に入るぞ。

私の考えに間違えがなければ、ここにショタ君と班目さんがいるはずだ!!」


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