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宗教の崩壊 貼り紙の内容を巡って


「ショタ君と武冨君の禁断のカンケイって知ってる?」


 休み時間になって美咲が哲平に話しかけて来た。


「朝の貼り紙の話かな」

「なんだ知ってたのか。残念」

「そう。残念なんだ。

内容を読むことが出来なくて、詳しい事は分からないままなんだよ」

「ふーん、読んでないの? 読みたい?」

「教えてくれるの?」


 美咲が

「そういう事もあろうかと、一枚拝借しておいたよ」

と言いながら、鞄から紙を取り出す。

サムズアップしながら

「グッジョブ」

と言う哲平。

 ショタ君がビュンと風を切って哲平の横に移動して

「なにがグッジョブなのかな?」

と言いながら、美咲から貼り紙をひったくる。

 哲平がショタ君の顔を見ると、口元は笑っているのだがジト目で見返している。


「い、いえ。なんでもないです」

「じゃあ僕はこれで」


 ショタ君は貼り紙をビリビリと破り丸めた後、スッと幽霊の様に消えていった。

 冷や汗を掻く哲平は、引きつった顔で美咲を見る。


「ショタ君は、人間離れしてきたね」

「で、貼り紙の内容知りたい?」

「流石美咲さんだ。覚えてるんだね?」

「こういう事もあろうかと文章を写し書きしておいたよ」

「グッジョブ」


 ショタ君が哲平の背後からスッと現れ

「なにがグッジョブなのかな?」

と言う。不意を突かれた哲平は

「うわっ。化け物!」

と悲鳴を上げる。

 ショタ君は怒気を含む笑顔を美咲に向ける。


「美咲さん。早く渡してください」

「無駄な足掻きよ。私の頭の中には既に一言一句間違いなく記憶されているから。

でもあんな内容誰も信じないから安心しなさい。

哲平に粘着している様だけど、哲平に知られたくない話でもあるの?

むしろ、そういう行動がヘンな貼り紙を生む元になってるんじゃいの」


 美咲の言葉にショックを受けたショタ君は引きつった顔で固まっている。

そこに班目が割り込んでくる。


「ショタ君になんて事を言うのよ。

確かに今のショタ君の行動は哲平君に対してヤンデレっぽくって驚きだけど、だからってこんな妄想と一緒にしていい訳がないじゃない。

ショタ君がカワイイからっていじめる様な事はしないでください!」

「そもそも、あんた誰?」

「同じクラスの班目です。班目彩乃です。

そしてショタ君と同じ二次元貧乳派でもあります」

「へー同じクラスの子だったんだ。知らなかった」

「ショック! 確かに、よく地味な子と言われるけど」

「ショタ君が二次元派を作った直後に信者になった班目さんが、そして地味でショタ君好きな班目さんが私になにか用なの?」

 「ちゃんと私の事を知ってるじゃないですか……っていうか知りすぎ。どどど、どうしてそこまで!?

は、ここで驚いてちゃいけない。

ショタ君の好感度を上げる為にもここはフォローしなくちゃ……」

「ショタ君をフォローする前に自分の発言のフォローが先かもね。本音は心の中に留めておいてね」

「はぅっ!!」


 赤面し沈黙する班目。

 ショタ君は班目に

「庇ってくれてありがとう」

と言い、哲平たちの前から退散する。

 美咲が鞄から教科書を取り出し開く。そこには例の貼り紙の文章が書き写されてあった。


「待たせたわね。流石に教科書を破られる訳にはいかないからね」


 哲平と晴奈が美咲の教科書を覗き込む。


「待ってました」

「私も見て良い?」

「どうぞどうぞ。好きなだけ教科書を読んで勉強するがよいぞ」


 その内容はショタ君と武冨がBLボーイズラブする内容だった。


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