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宗教の崩壊 謎の貼り紙


 登校時間ギリギリの為、教室に駆けていく哲平と晴奈。いつもの朝の光景だ。


「あと一週間で夏休みか。待ち遠しいな」

「夏休みは一杯遊ぼうね」

「今はなにして遊ぶかよりも、夏休みの間にエロ神が忘れ去られて欲しいと思ってるよ」


 そんな他愛ない会話をしていると、いつもとは違う光景に遭遇する。

生徒たちが集まって、壁の方を向いている。

 晴奈は異常事態に気付いていなさそうな哲平に尋ねる。


「ねえ、あれなんだろう」

「時間ないから無視していきたいけど、嫌な予感しかしないし」


 哲平と晴奈は集団をかき分けて、壁を見る。

そこには張り紙が貼ってあり、男同士が裸で抱き合う絵が描かれていた。

下手な絵であった為、誰かを特定する事は出来ない……はずなのに晴奈は

「え?」

っと声を上げて絵の二人の男について語りだす。


「うそコレ、ショタ君と武冨君だって」

「え? なんでこんな雑な絵で誰かを特定できるの?」

「だってここに名前が書いてある」


 晴奈が指す方向には別の紙が貼ってあり、文字が並んでいる。

 描かれた男達の名前の理由が分かった哲平は、文字をよく読むこともせずに

「ショタ君と武冨君はこういう関係だったのか」

と呟く。

 刹那、哲平と晴奈の間からショタ君が現れて、

「酷いよ。誰がこんな嘘を」

と言いながら貼り紙をはぎ取る。その手には同じ内容と思われる数枚の紙がグシャグシャに握られていた。

 背後から

「やっぱり嘘なんだ残念」

「絵は酷いけど文章は面白かったのに」

などの声が上がり、集団は散っていった。

 ショタ君は上目遣いで瞳をウルウルさせながら、

「哲平君はこんな内容信じないよね」

と言い、哲平は

「う、うん。信じる訳ないよ」

と答える。

 見つめ合うショタ君と哲平。しかし、それはチャイムによって邪魔される。


「ありがとう哲平君。信じてるから」

と言い、走って教室に行くショタ君。


 哲平は

「文章の内容は見てないから信じるもなにもないんだけど……ドキドキしたな。ショタ君くらいカワイイと、そういう事もあるのかも」

とブツブツと言いながら立ち尽くし、晴奈に

「私というものがありながら……」

と言われながら、引きずられて教室に入る。


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