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派閥の分裂 拡大するコスチューム派


「コスチューム派が爆発的な人気らしいよ。見に行かない?」


 数日後の昼休み、食事が終わる間際に美咲が提案する。

「特にする事もないし、行ってみるか」

という事になり哲平たち3人が教室を出た直後に、メイド服を着て勧誘をする内尾を発見した。

 内尾の周りには10名ほどの女子信者いた。その内の3人は内尾に倣ってメイド服を着ている。

メイド服の魔力に誘われた虫ども……もとい、男子どもが内尾に吸い寄せられて餌食になっていく。それだけではなく、不思議と女子も内尾に歩み寄っていく。

 不思議に思う哲平の耳元で美咲がささやく。


「女子初の教祖って事で人気が高いらしいよ。

それに、変身願望ってのもあるのかもね」


 内尾は哲平に気付き駆け寄ってくる。コスチューム派の信者もそれに続く。


「あ、哲平さん。こんにちは」

「こんにちは。いつもメイド服も似合ってるね」

「哲平さんも信者になりませんか?」


 美咲は内尾の絶対領域に釘付けにされている哲平の視界を遮る様に前に出る。勿論、そんな行動は哲平が動いてしまうので大した意味はない。


「エロ神教としては、エロのエの字もない派閥なんて認められる訳ないでしょ」


 驚く内尾と勝ち誇る美咲。

だが、内尾は自らスカートを躊躇なく捲り上げて、その中を見せる。穿いていたモノは純白の紐パンで、布面積の少ない代物だった。それはほんのひと時ではあったがヘソまで見えるくらいしっかりと哲平に魅せつけた。


「おーーーイエス、ブラボー。最高!!」


 哲平が絶叫する。哲平以外にも内尾のパンツを幸運にも拝めた男子は絶叫している。

 晴奈が

「なんてハレンチな!!」

と抗議するが、内尾に

「見せパンですから大丈夫です!!」

と一蹴され、ぐぬぬと声を漏らす。

 美咲は少し考えてから口を開く。


「しかし、よくコスプレで活動して先生から何も言われないな」

「ご心配なく。

文化祭でメイド喫茶をする為に、今から着こなしているって言ったら見逃してもらえました」

「いくら何でも」

「賄賂もバッチリ用意していますわ」


 内尾は写真を取り出してドヤ顔で哲平たちに見せる。

写真には今と同じメイド服を着た内尾が映っている。違いと言えば、液体の入ったコップが乗ったお盆を持ちウェイトレス風のポーズで映っている。内尾のメイド喫茶へのやる気が伝わってくるが、文句を付けるところがあるとするならエロくはないと言ったところか。

 美咲がため息を付く。


「本気で貴方たちの担任の先生を騙しているのね。ここまでくると関心するわ」

「私は本気ですけど?

コスチューム派としてはメイド服を着ているだけの学生では納得できませんからね」


 内尾の鋭い視線が美咲を刺す。美咲はニヤリと笑って見せるが口元がピクピクと震えている。


「プリーーーズ!!」


 そんな事はお構いなしに哲平が絶叫し、内尾の持っている写真に手を伸ばす。

が、間一髪で内尾が写真を引っ込める。


「コスチューム派に来るなら差し上げますわ」


 それでも手を伸ばす哲平を晴奈が引きずっていく。


「教祖みずから自分の派閥を捨てるの?

メイド服なら私がいつでも着て見せてあげるから」

「そう言って見せてくれた事はないじゃないか」

「メイド服なんか持ってませんから」


 美咲がニシシと笑い

「まあ、普通は持たないな」

と言い、哲平が

「そりゃないよ~」

と情けない声を出す。


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